怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

ゾンビ体操やっています。

2021-08-31 06:49:02 | Weblog
健康診断をやると40歳を過ぎたあたりから生活習慣病関連の検査項目の異常を指摘されるようになって早二十数年。
コレステロールは高くて、γGTPは常に3桁。それでも高値安定でそれなりに落ち着いているので「要医療」の判定を無視してそのままに。たまに健康管理センターから呼び出されてお説教を食らうことはあって、一応は気にして、できるだけ野菜は食べるようにしているし、休肝日も週二日は入れている。運動も酒を飲みつつですが週1回のテニスをしている。特に自覚症状もないので、まあ、いいかという感じで日々を過ごしている。
循環器の権威と思われる血圧命の施設の熊さんの教えによると血圧は毎朝起きたら排便後の食事前に測ってくださいとのこと。生活習慣病はつまるところ血管の老化と言うか炎症に結びつくので血圧をきちんと管理できればいいのかとも思うのですが、あまり努力の必要がない教えはきちんと守って几帳面に毎日測る性格なのです。測っていると血圧は日によってかなり変動する。冬と比べると夏は落ち着いているのですが、前日の行動を振り返っても原因は定かでないのですが、妙に高く出る時もある。
この日も少し高め。テレビコマーシャルでは130を超えたらとか言っているのですが、健康食品を売りたいだけの宣伝文句と思いつつ気にしてしまいます。

こういう時はもう1回やると下がるのではないかといい数字が出るまで2回3回4回と測ってみる。
この日はこれが4回目の数字。

下はなかなか下がらないのですが、上は順調に下がっていたし、これくらいならまあいいか。
酒を飲みながらのテニスでは運動としても中途半端でむしろ体に悪いという声も多く、最近はテレビで見た「ゾンビ運動」をやっています。
これはこのブログでも何冊かレヴューしたことのある池谷敏郎先生の提唱するもので、今回図書館でそのものずばりの題名の本を見つけたので借りてきました。

要はつま先立ちしてのその場ジョギングをして同時に腕と肩をぶらぶらさせるというもの。上半身も一緒にぶらぶらさせると言うのが肝ですが、そのぶらぶらする姿がゾンビみたいなので「ゾンビ体操」
本では1日に4回やればいいみたいですが、1セット4分でウオーキング10分に相当する運動になるとか。

5年ほど前にテレビの健康番組で見て以来、これなら朝起きて部屋の中でもできるとやりだしたのですが、そうなると私は結構凝り性なので、朝起きてからテレビを見ながらですが今では10時ごろまでに15セットはやっています。と言うことはウオーキングを150分やっていることに。ちょっとやりすぎかも。
ちなみに1セットを活動量計で測ってみるとジョギング400歩相当。

運動としては十分でしょうが、残念ながらこれといった効果は実感できていない。いまだコレステロールは高く、血圧もそれなりに安定しているのですが、たまに上が140を超えたり下が85を超えたりする時もあって、やっぱり医者に掛かって薬も飲まないといけないのか…
ところで池谷先生のこの本は150ページにも満たないもので、ゾンビ体操の手引書としてはいいけど、読む本の内容はとしては「その診断を疑え」の方をお勧めします。とにかくこの本ではゾンビ運動さえやれば動脈硬化を抑制し生活習慣病を予防・改善し、膝、腰の痛みや肩こりにも効果がある。自律神経を整え、脳を活性化し、免疫細胞を活性化し、免疫細胞やリンパ球を増やすといいことづくめ。因果関係をきちんと説明しているわけでもなく、何にでも効果があると言うのは、すこし怪しげな健康食品や新興宗教の趣があって宣伝臭が過ぎるかも。
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8月28日熱田神宮公園テニスコート

2021-08-29 11:04:33 | テニス
いや~暑い日が続いています。
お盆前後は予想外の梅雨の戻りで雨が続いて、テニスも雨で中止の日があったのですが、今度は梅雨明けの猛暑の再現。
この日も予想最高気温は36度に。

熱中症の危険があって、外出は炎天下を避けてとのこと。そんな時にテニスをやっていいかと思うのですが、15時からなので多少ましかな。
終わってからもお店で飲むことはできないので、お酒と枝豆を氷水の入った水筒と一緒に入れて14時40分に家を出ます。

ところが歩きだして暫くすると忘れ物に気が付く。財布や携帯電話を入れたウエストポーチを玄関に置いたままだった。
慌てて取りに戻ったのですが、10分以上のロス。
結局コートには10分ほど遅れて到着。はげ親父、1059さん、タケちゃんマン説いたのですが、なぜかベンチに座っているだけ。受付はまだやっていないとかでまたも戻って管理事務所で受け付け。遅れていたので電話しようかという寸前。受付だけは誰かやっておいてください。
とにかく4人集まったので乱打をやりだします。
暫くするとカバちゃんも登場して5人に。5人でボレーとストロークに分かれての乱打にします。
一回りしたら休憩。
暑さは半端ないのでコートに水を撒くのですが、コートも乾いているので撒いてもすぐに乾いて行きます。

まあ、多少は暑さしのぎになったかな…
一休みしたらじゃんけんして試合に。
最初はタケちゃんマンと組んではげ親父、1059組と対戦。最初の2ゲームを連取したのですが、ここから追いつかれて結局2:2の引き分け。
1回休んだ後の次の試合ははげ親父と組んで1059、カバちゃん組と対戦。この試合2ゲーム落してから1ゲーム挽回したのですが、最後のゲームで肝心な時にミスをしてしまい落して1:3の負け。
タケちゃんマンは今回は生原酒の缶入り日本酒を持参してきていて休憩中は独りで飲んでいる。

この原酒はアルコール分20%なので効きそう。
14時30分過ぎたので最後の試合となってカバちゃんと組んではげ親父、タケちゃんマン組と対戦。ここはタケちゃんマンも酔いが回ってきたのか疲れが出てきたのかで3ゲームを連取。ここで10分前になったのであと1ゲームはやらないで終了。この日は17時から使う人たちもいてコート整備して時間通り終わらないと。
空は本当に雲一つない天気で大汗かいたテニスでした。

管理事務所に鍵を返して、いつものように自動販売機の裏のベンチで持参したアルコールを飲むことに。ベンチに一人づつ座って密は回避。屋外なのでノープレブロムですが、やぶ蚊が多いので蚊をはたきながらなのが難点。
はげ親父は缶ビールを500缶2本に350缶を1本持ってきていて、1059さんも缶ビール持参で、やっぱり運動の後のビールは美味い、

持参した冷凍枝豆は丁度解凍されていて、いいつまみになりました。
お酒を飲みながらお互いに家庭の愚痴を言い合い、こういう機会がないとたまる一方なので家庭の平安のためには必要なんだよね。
なんだかんだとタケちゃんマン持参の生原酒と私の持参した蓬莱の2合瓶も家に持って帰ることなく全部飲み切り、18時までのほぼ1時間で飲み会は終了。



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吉森 保「life science 長生きせざるをえない時代の生命科学講座」

2021-08-28 06:42:42 | 
350ページに及ぶハードカバーの生命科学講座と言うので読み終えることができるかどうかと構えて読んでみたのですが、文章はわかりやすく、小難しい理屈はスルーしても分かるように書いてあるので、最近脳細胞が減少し、目も見えにくくなっている身でも結構スムーズに読了できました。

私は不明なことに吉森保先生という名前はまったく知りませんでしたが、ノーベル賞を受賞した大隅良典先生の下でオートファジーの研究に従事していて、大隈先生との共同受賞も噂されたほどの第一級の研究者です。最近の進歩が著しい生命科学を第一級の研究者だからこそ文系の私にも分かりやすく書けたのでしょう。
「難しいことをやさしく やさしいことを深く 深いことを愉快に 愉快なことをまじめに書く」井上ひさし
ところでこの講義の最初は「科学的思考を身につける」です。真実は神様しか分からない領域で科学理論は「真実っぽい仮説」ですが仮説が真実に近いとそこから他のいろいろなことを説明したり、予想できたりできる。仮説と検証が科学の基本で、「相関」と「因果」を繰り返し検証しなければいけない。現在のコロナ禍においていろいろな人が専門家と称してマスコミに登場しているが、現在進行形で検証が不十分な仮説が多く矢鱈と断言する人はマスコミ受けはいいのだろうが科学的に怪しい。
この第1章はコロナ禍の今こそ理解していなければいけないことで、必読です。
因みに学者の評価についてもいろいろ紹介してあって、基本は論文によります。論文が掲載される雑誌では生命科学では「nature」「cell」「science」がトップ3。論文が掲載されるには査読を経なければいけないので、このフィルターを通過するだけでも大変なこと。この3誌に掲載されるだけで評価は高くなります。でも雑誌に論文がのっても間違っていたこともあって、論文の世界は性善説によっているので、小保方さんのように不正があれば編集部も査読者もスルーしてしまいます。
第2章からはいよいよ生命科学についての講義。高校の頃の生物の授業程度の知識しかない私のも分かるように噛んで含めて書いてありますが、もちろん最新の研究成果が織り込んであって、知らなかったことが続出です。
生命の基本は細胞。人間は約37兆の細胞で出来ているのですが、一つ一つの細胞の中それぞれに、ひとりの人間を作るすべての遺伝情報が入っている。細胞の中はたんぱく質が主役。そのたんぱく質を決めるのは遺伝子で、一つの遺伝子は一つのたんぱく質だけを決める。ところで細胞はたんぱく質以外のものからもできているのですが、それらは遺伝子で規定されていません。ではたんぱく質以外の体の成分はどうやって作られるのかと言うと、酵素(これもたんぱく質)がそれらを作ったり取り込んだりできるから。たんぱく質はすごいと言うかDNAはすごい。
病気になるのは体の恒常性が保てなくなるから。恒常性を保つために働いているのが細胞なので細胞に異変が生じたときに病気になる。ここらあたりからだんだん難しくなってくるのですが、適当にスルーしつつ我慢して読んでいきましょう。
病気になるのを防ぐための免疫のについて講義に進んでいきます。敵を排除する方法としては皮膚などの物理的な壁、食細胞やキラーT細胞の免疫細胞による排除。そして抗体によるウイルスの侵入を阻止。ウイルスの鍵にくっついてウイルスが細胞に入り込めなくすのですが、鍵穴に入りこめなくする抗体を「中和抗体」と言います。抗体にはいろいろあって感染阻止に重要なのはこの中和抗体。最近コロナワクチンの効果の議論でよく聞きます。集団免疫とかの話もあって、コロナ禍での議論を考えるのに参考になりますが、まだ結論付けるにはデータが少ないので確定的なことは言えないのが本当のところ。逆にあまり確定的なことを言う議論は疑わしい。
ところで不老長寿は人間だれしも願うのですが、人間は生物的に見ると老化のスピードはめちゃくちゃ早くて、老化も死と同じで進化の過程で絶滅を避けるためにわざわざそれを選んだ可能性が高いとか。
ここから第4章となり吉森先生の専門の「オートファジー」。これは最新の議論で、私にとっては未知の領域。オートファジーとは細胞の中の物を回収して、分解してリサイクルする現象」であり、その役割は
①飢餓状態になった時に、細胞の中身をオートファジーで分解して栄養源にする
②細胞の新陳代謝を行う
③細胞内の有害物を除去する
因みにオートファジーの研究が進んだのは大隈先生が必要な遺伝子を発見し1993年に論文を発表してから。私の学生時代には未知だったはずです。
学生時代に学んでいなかった人は、この章は是非実際の本で読んでください。
最後の章では「寿命を延ばせば何をすればいいか」です。どうしたら寿命が延びるかはある程度分かっているそうで、主なものは5つ。
①カロリー制限
②インスリンシグナルの抑制
③TОR(細胞の中にいて細胞の増殖や代謝をコントロールしているたんぱく質)シグナルの抑制
④生殖細胞の除去(ほとんど機能が失われつつある我が身では今更除去しても手遅れのような気がしますが)
⑤ミトコンドリアの抑制
いずれも生存には必要な機能だけれども、その機能は押さえた方がいいみたい。元気がありすぎると長生きしないと言うことか。ただいずれも「なぜ」かははっきりしてませんし、相互の関係性もない。でもいずれもオートファジーを活性化する。オートファジーを活性化できれば、加齢性疾患つまり老化の抑制につながる可能性が高い。
オートファジーを活性化する食品成分は「スペルミジン」で、納豆、味噌醤油、チーズなどの発酵食品とかシイタケなどのキノコ類に含まれている。「レスベラトール」もよくてブドウや赤ワインに含まれています。運動もオートファジーを活性化するそうで、結論的には食べすぎず、適度な運動がベスト!ちょっと当たり前すぎる結論なんですけどね。やっぱり晩酌はチーズに赤ワインか、冷奴になめ茸和えで日本酒(これも広義の発酵食品?)ですか。
だいぶ端折っての紹介ですが、新しい知見が豊富に出て来て、特に今のコロナ禍の状況では有用な情報が多く、文系の人こそ多少なりとも興味を持てたのなら実際にしっかり読むべき本だと思います。図書館でも予約の順番待ちなので注目されているのでしょう。
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本郷和人「戦国武将の明暗」

2021-08-24 07:19:02 | 
この本は週刊新潮のコラムをまとめたもの。
本郷先生の本では「ざんねんな日本史」をある意味な残念な内容と書いたのですが、戦国時代の武将に絞り込んだこの本は、面白い。私も含めて戦国武将の話はみんな好きなので、さくさくと読めました。

最初に本郷先生愚痴っているのですが、自分の本はあまり売れないと。どうしても歴史学者として歴史資料へのこだわりがあるから面白くならない。なかなか小説家のように想像力の翼を広げてスパッと断定することができない。そこでこの本ではいつもよりも「軽め」に、スピード感を持ちつつ読みやすくする。でも定説を疑ってかかると言うスタイルは変えない。週刊新潮の読者を意識したコラムにしたことで読みやすくそれでいて知的好奇心を刺激する本になっています。
最初に取り上げるのは関ケ原の戦い。正直、私の関ヶ原の戦いについての知識はほとんど司馬遼太郎の小説によります。明治陸軍の軍事顧問だったメッケルが関ヶ原の陣形を一目見て西軍の勝ちと言ったということも司馬遼太郎の「坂の上の雲」からの知識だったような。
でも史料から類推していくと小説とは違った姿も見えてくるみたいです。
関ケ原の合戦には論理的に考えるといくつかの疑問点がある。
・徳川家康は中山道を行く秀忠の本隊が到着するのを待たず、関ヶ原に進出して闘いの口火を切ったのは何故。家康の目的が畿内大阪へ進出して覇権を握ることであるとすれば急ぐ必要はなかったのでは。
・小早川秀秋(実際の兵力は15000ではなく8000程度みたい)は松尾山に陣取り戦況を見ていて逡巡した挙句、東軍に寝返ったのか。もともと秀吉の血縁だが秀頼が生まれてからは秀次同様疎んじられていて、家康に助けられたこともあり心情としてはむしろ東軍。
・西軍は最も精強と言われた立花宗茂軍などを近江大津城攻めに回して兵力を分散させていたのはなぜ?
・黒田如水は関ケ原の戦いで空白地帯となった九州を平定していくのだが、天下をうかがう野心はあったのか。
・上杉景勝は、家康が三成の挙兵を知り西へ進軍した後、最上家の山形城攻めに向かっており江戸に向けて進軍しなかったのは何故?東と西から挟撃すれば家康は苦境に立たされたのでは。
三成側は家康を東国に追い戻し、畿内と大阪を確保して天下を二分の膠着状態にすることが目的。その面では防衛戦であり、急いで戦端を開く必要はない。大垣城、毛利の陣取る南宮山、そして松尾山の防衛ラインを想定していたのだが、松尾山に強引に隠れ東軍と思われていた小早川秀秋が着陣したので、慌てて大垣城から関ヶ原に防衛ラインを変更せざるを得なかった。家康は、吉川広家が毛利を足止めにして、小早川は予定通り東軍につくとなれば、西軍のまともな戦力は石田三成、宇喜多秀家、小西行長のみ。これならば秀忠率いる3万の軍が遅れて間にあわなくても十分に勝てると読んでいたのでは。そう考えるとうまく説明できることが多いと思うのですが、物語としての面白みがなくなるのか。戦況あきらかでない中でどちらにつくか悩みに悩む武将の葛藤と決断は人間臭さが出て、面白いですね。まあ、往々にして現実はそんなにドラマチックでないことも多いのですけど。
詳しくは実際に本を読んでもらえばいいのですが、当時はまだまだ戦国時代の群雄割拠の雰囲気は残っていて、誰もが天下統一を目指していたわけではないと言うか天下統一を目指していた信長は相当な変わり者だったとか。先日BSの「英雄たちの選択」で黒田官兵衛を取り上げていたのですが、平山優さん曰く黒田官兵衛は「戦国人の中の戦国人」で関ケ原が長引けば九州に割拠すればどう転がるか分からないと言う感覚だったではとのこと。徳川側からは、あらかじめ九州切り取り放題のように言われていたけど、それはまったく無視されて黒田長政の働き(毛利の参戦を止めた)に対する褒賞分の筑前52万石だけ。事前の約束は反故にされ、如水の九州切り取りは徳川への功績はなしと評価されたのでしょう。
因みに関ケ原の戦い後の論功行賞はシビアに働きの評価がされていたはずで、そこから見えてくるのは物語などで表に見えているものとは違って実際の働きと結果を考える大きな材料です。
戦国後期が中心ですが関ケ原以外にもへェ~というエピソードが満載で、高校野球が中止の時に読むには最適でした。

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8月21日東山公園テニスコート

2021-08-22 17:43:50 | テニス
このところ戻り梅雨と言うのか、梅雨末期が再び来た様相で連日の雨模様。週間天気予報を見てもずらっと傘マークがついています。
この日も曇り時々雨だったので半分諦めていたのですが、朝起きてみると予想外にいい天気。

青空ものぞいています。
でも安心してはいけない。
yahooで時間ごとの予報を見てみると

12時からは雨のマーク。
14時30分からなのでしばらく様子を見るしかないか。
お昼を食べてもう一度時間ごとの予報を見てからレーダー画像を見てみると

16時は薄い雲に覆われている。何度か見ているのでわかるのですが、レーダー画像も1時間程度の予測は当たるのですが、3時間4時間後となるとかなり振り幅があって予測は変わってくる。
とりあえずこの程度ならば準備をしているとlineではげ親父から降りだしてきた、1059さんからは本山では雨の情報。それでもはげ親父もえみちゃんもレーダーの情報を信じて行くとのことなので13時30分に家を出て地下鉄西高蔵から八事日赤へ14時7分着。そこからコートまで歩いて15分ほど。
途中の歯医者さんの表示によると気温は29度。でも湿度は高そう。

テニスセンターの入り口で体温を計測して36.4度。異常なし。
この日のコートは6番コートで既にえみちゃんとはげ親父が乱打をやっています。
でも上空には今にも降り出しそうな黒い雲が。

準備運動をして早速乱打に入れてもらいますが、果たしてぽつぽつと落ちてきました。それでもほどなくして雲が通り過ぎるとやんできました。
暫く乱打をやっていても他には誰も来ない。
タケちゃんマンは来る予定と言っていたのですが、この天気で戦意喪失したのか全く気配なし。1059さんにはメールですぐ来るように催促したのですが、同じくこの天気でお昼に一杯飲んでしまったのでやめときますとか。
なんだかな~ですがこの日は3人だけとなりました。
仕方ないので3人で1対2の試合にします。
一人の方がサーバーで1ゲームで交代。そうしたら何とえみちゃんが3ゲームを全部勝つ。どうも矢鱈と走り回ってロブを上げてくるので苛立って自滅のゲームでした。
憂さ晴らしにはげ親父の持参したビールを飲んで一息つきます。

ところがビールを飲んだのがいけないのかつぎの試合もまたまたえみちゃんが3ゲームを全部勝つ。
ムカつくままもう一度やるのですが、またもやえみちゃんが一人勝ち。どないなっとるんや。
これではいけないと気合を入れてもう一度。験担ぎに順番を替えたりしたので、今度は何とか私のサーブゲームはキープ。一矢報いたことになります。
天気は相変わらず雲が低く垂れていますが、幸いなことに雨は降ってこない。

16時になったのでもう最後にしようともう1回。
今度は仲良くみんな1敗と言う結果で終わり、コート整備して16時15分には終了。何とかやれてよかったよかった。お疲れさまでした。
帰りは妙見町からバスで帰ったのですが、八事まではバスは私一人だけ。

これなら公共交通機関でも密にはなりません。
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河合雅司「未来の年表2」・椎名誠「すばらしい黄金の暗闇世界」

2021-08-20 06:55:35 | 
コロナ禍と言うこともあって、お盆と言えども今年はお寺さんが実家に来ることもない。
例年だと母の実家で宴会となるのだが、時節柄それもなし。高齢者が多くてワクチンを打った人ばかりなのですが、酒飲んでの大騒ぎは自粛したほうがいいでしょう。
結局母と兄弟だけでささやかなランチ会だけ。認知症の母が舞い上がっては喋り捲るので、辟易としてひたすら酒でも飲むしかないランチ会でした。
このところ連日の梅雨もどきの雨でテニスはもちろん、外に出るのもままならず、高校野球も雨で流れてしまうとなれば本でも読んで過ごすしかない。
と言うこととで先回レヴューした「未来の年表」の続編を読みました。

河合さん自身が「未来の年表」の評判はよくてよく売れたと言っているので、ここは当然続編を書かなくては。
前回は文字通り未来の年表で、時系列に日本社会がどうなるかを示してあったのですが、今回は前回と違った切り取り方で、より個人の生活に即しての書き方、具体的には個人の身近なところで起こる変化をギフトカタログのように一覧表にしています。
と言うのも、本が評判になるとともに講演に呼ばれることが多くなったのですが、聴衆や読者から政府や国会議員でもないのでマクロの変化ではなくて、自分の日常生活で何が起こるか教えてほしいとか企業レベルでどうすればいいかという質問がしばしばあったから。
でも個人の日常生活がどうなるかと言うことは全体の構造が明らかになれば想像力が働かせやすい。その意味では本編あっての続編と言うことで、まずは本編を読んでマクロの動向を理解してから各論の続編を読んでください。
一人暮らしになってからのバリアフリーでない自宅は凶器となるとか高級タワマンが天空の老人ホームになってしまい、修繕もままならずにスラム化するかもとか後期高齢者が街を闊歩すると窓口売り場で時間がかかって混乱するとか、今でも兆しが見えて警鐘鳴らす人はいます。過疎化はどんどん進めば「ポツンと一軒家」は消滅し、商店もガソリンスタンドも成り立たなくなり、今の捜索の起点の集落が一軒家として残るぐらいになるかも。ネット通販があればいいと言うけど、最後の1マイルを担う人も確保できなくなればどうしようもない。ドローンとかでどれだけカバーできるのか。農業の担い手もいなくなり食卓から野菜が消えると言われると今でも農業実習生と言う名の低賃金外国人労働者で持っているだけにそれが何時まで出来るかと言うこと。人出不足が技術革新への動機となって機械化などが飛躍的に向上すればいいのでしょうけど。地方銀行がなくなると言うのはすでに金融庁が警告しています。事業継承が出来ずに中小企業が消えていくと言うのは、アトキンソンさんに言わせれば積極的にМ&Aを進めれば生産性も向上すると悪いことばかりではない。生活困窮高齢者が増えて刑務所が介護施設になると言うのは今でもそういう傾向が無きにしも非ずなのですけど、これからますますその傾向が進むのか。
第2部には処方箋が提示してありますけど、一番の対策は働けるうちは働きなさい。できればマルチで活躍し、家の中は断捨離してコンパクトに。なかなかこれだと言う決定打は出ないのですが、状況を認識して試行錯誤するしかないのか。
あえてポシティブに言えば、高齢化の進展にしろ人口減少にしろ、対応の難しい大きな問題なのですが、そこに大きな需要と言うかブレークスルーの必要性があるので、必要は発明の母で、知恵を絞り総力を傾ければ大きな技術革新なりイノベーションのチャンスになる可能性も。高齢化はこれから韓国でも台湾でも中国でも大きな問題になるのは必至なので、ここで日本が大きなイノベーションが出来ればブルーオーシャンが待っている…斜陽国家日本にその力があるのか、真価が問われます。
もう1冊の椎名さんの本はwebナショナルジオグラフィックに書いてあたものを中心にまとめたもの。
とにかく椎名さん、若かりし時から極寒のシベリアから灼熱の砂漠から湿気が半端ない熱帯雨林と北から南まで世界中を飛び回り、たくさんの本を書いているのですが、さすがに齢70過ぎて世界を駆けまわるのはなくなったみたい。今回は「好きで嫌いなもの」というくくりでまとめたものですが、椎名さんの本の読者にはおなじみのことが多い。とにかく椎名さんの書いた本は300冊近くあるそうで、本人もその全部を覚えていないとか。それでもこうやって新たな視点でまとめてあるので、連日の雨で高校野球を日がなぼんやり見るという楽しみがなくなった時に前に書いてあったものを思い出しながら読むには楽しい。すぐに読み終えてしまったのですが、雨天中止が続くのがちょっと困る。
欲を言えば、中ごろにまとめて写真のページが何ページかあるのですが、各章に写真を入れてもらった方がいい。でもそうすると本の装丁代が高くつくか。

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酒井順子「家族終了」

2021-08-18 17:02:02 | 
酒井順子さんの本にしては結構インパクトのある装丁です。
全体が黄色で、銀文字で著書名と著者名。さらに刺激的な言葉が並んでいます。

内容もインパクトがあって、家族のことについて大いに考えさせられます。
自分が生まれ育った家族のことを「生育家族」、結婚などをすることによって作った家族を「創設家族」と言うそうですが、酒井順子さんは父、母に次いでお兄さんが亡くなり生育家族のメンバーが自分以外全員世を去りました。生まれ育ち、人格を形成していくにあたって、生育家族は大きな影響を与えてきたのは否めません。
家族のローカルルールが血肉と化していて、これが当たり前だと思うことがどうやら我が家だけのことで世間では違っていたことも多々あった記憶はあります。鍋とかすき焼きをやるとそれぞれの流儀があって、我が家の味とか好みも深く刷り込まれています。ほんの些細なことが多いのですが、世間とは違って我が家ではこうだったとか、こういう味付けだったとかを話す相手が誰もいなくなると言うのは、喪失感が大きいと思います。
ただ、そういった生育家族が誰もいなくなったからこそ、書きたいこともあるし、気兼ねなく書くことができることもありそうです。
それやこれやで齢50にして家族のことについていろいろ考え、考えさせられ、書き連ねてあります。
酒井さんも父母のことを書いているのですが、実は火宅の家だったということを告白。戦中派昭和おやじの父と違って自由な家庭に育ち自由な教育を受け戦後民主主義とともに育った母は結婚後も男友達とデートとか密会とか食事とかも楽しんでいたとか。ある日突然「おかあさんには他に好きな人ができたので、離婚することになりました」との宣言。
程なく酒井さんもついて行って実家へ行き別居生活でしたが、「おばあちゃんがかわいそうになった」とかでうちに戻っている。「子どものためではないんだ」と言うことでびっくりしているのですが、まあ、新旧意識が微妙に入り混じった飛んでるおかあさんだったみたいです。酒井さん自身も楽しければいいと要領よく自由に生きてきたのはおかあさんの血を受け継いでいると言っているのですけど。
ところで同世代の友人たちは、結婚している人も多く、嫁力を沸点を迎えようとしているとか。彼女たちの嫁姑関係とか子どもとかの関係を自称負け犬の酒井さんは一歩下がったところで見ているので新しい見方ができるみたい。でもそこは女性なので男性からの視点とは違うし、男性では言えないこともある。
嫁と姑とは、根源にあるのは「同じ男を愛する二人の女」、姑は「この男を自分の股から出した」と言う自負を持ち、嫁は「この男を私は自分の股に迎え入れた」という自信を持つ。股から出した方か入れた方か、男は引き裂かれることになる。う~ん、こんなこと思いもしなかったし、思っても絶対に言えなかっただろう。
今必要な家庭科教育の在り方とか、世襲の妙味とか、新しい家族の在り方とかも論じられているのですけど、私にとっては普段思いもしていない考えもあり、結構心に響く重い家族論でした。このレヴューもなかなか書けなくて2回読み返しています。
私の父は脳溢血で倒れ2年近く半ば寝たきりの胃ろう生活でした。母は89歳ですが今や立派な認知症で短期記憶は喪失状態。ディサービスに通いながらなんとか一人暮らしをしていますが、父母に対する思い出と言うか記憶と言うのは、新しいものにどんどん上書き保存されるので、今の母に対しては美しい記憶がどんどん消えて行っています。
酒井さんはお父さんがなくなり、お母さんは60代で突然亡くなっているので、ぼけるなどと言うこととは無縁だったのでしょうが、認知症の人の相手をしていると美しい老後などと言う認識はあり得ないと思います。生育家族が誰もいなくなり創設家族もいないと言う時に、一人ぼっちの認知症の老人はどうなるのか。「家」は断絶するのかとか「墓」はどうなるどうするという議論の前に、今ここにある高齢者をどうするか。公的支援の出番なのでしょうが、公的支援ができるように多少なりともその人の人生に責任を持って介入するキーパーソンは必要です。でも実の母親でも振り回されて嫌になることが多い私が思うには、まともな議論が成り立たない認知症の人に誰が責任をもって介入できるのか。
新しい家族の形態が自立できなくなった高齢者のセイフティネットになりうるのか、もちろん家族は次の世代につないでいくことが一番の使命で、セイフティネットのためだけにあるのではないのでしょうけど、これから模索が必要だと思います。私自身は「家」だの「お墓」等に拘りはなくて、骨も適当に散骨してくれればいいと思っていて好きにしてくれ言う感じですが、葬式は省略しても火葬ぐらいはしてほしいし、腐乱して発見というのは想像したくない。豚児二人がちゃんと火葬までしてくれるのか不安ですけど、そんなことを言うと要らぬ重荷になるのか。
どうも世間の変遷が早すぎて、人間の意識がなかなか追いついていない気がして、改めて年を取ったと感じる次第。
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松浦晋也「母さん、ごめん。」

2021-08-12 07:11:45 | 
この本は「日経ビジネスオンライン」に連載されていたものをまとめたもの。当時はやたらと暇がある閑職についていて、毎日パソコンで新聞雑誌の記事をフォローしていたのでこの連載は毎回読んでいて、そろそろ認知症の気配の出てきた母もやがてはこうなるのかと思いつつ、こうならないことを願っていました。
ちなみに連載を本にして出版するに際して題名を連載の「介護敗戦記」のままで出版しようかとなったのですが、インパクトがある女性編集者の「母さん、ごめん。」にしようという意見が採用されたとか(うる覚えで間違っているかもしれません)

それから3~4年たって、まさに今、望まない現実、不都合な真実に向き合っています。
この本の著者の松浦さんは「惑星探査機はやぶさ」について講談社現代新書の本も書いている科学ジャーナリスト。50代独身、結婚歴なしで80代の母と一緒に暮らしている。別居しているこれまた独身の弟と結婚してロンドン在住の妹がいる。
最初に母の認知症の疑いを抱くことになったのは通帳がどこかへ行ったこと。その前から掃除を面倒くさがるようになり、片付けもできなくなった。食事も調理を面倒がるようになり、手抜きのものとなり、食べこぼしが目立つようになった。
う~ん、すべて私の母にも当てはまります。どうしてかわからないけれど、絶えずいろいろなものを移し替えていて、通帳も印鑑も健康保険証も年金手帳もどこへ行ったか分からなくなった時がある。探しまくって、これは大事なものだからこの引き出しにちゃんと入れておくようにと言っても、暫くすると場所が変わっていて、何処へ行ったか分からないと大騒ぎ。いろいろ探して通帳が出てきた時には頭にきて通帳を机にたたきつけてちゃんと所定のところへ仕舞っておけと怒鳴ったら、私の命の次に大事な通帳を何をすると怒るので、さらにブチ切れてそんな大事なものをなくすんなら命もついでにわかないどこかへ仕舞っとけと修羅場になったことも。
掃除も一人暮らしだから奇麗でやらなくてもいいとしようとしません。本人的にはごみが落ちているのを拾えば掃除してきれいになったと言うことみたいですが、埃は溜まりますし、床は喰いこぼしでべたべた。仕方ないから掃除機をかけ出すとやらなくてもいいと妨害までされるのでこれまたブ千切れそうになります。
松浦さんの場合は、通販でやたらと購入し、しかも定期毎月購入コースとなるので毎回返送しキャンセルの連絡をしと大変だったみたいです。幸いうちの母は通販などと言う高尚なものは手を出していないと言うかやり方を知らないので、キャンセルに苦労することはありませんが、高齢者の必要ないものの毎月定期購入の問題は結構あるみたいです。
あれやこれやで、これはやっぱり尋常ではないと言うことで医者に見せようとするのですが、説得に一苦労。結局覚えていないので無駄な説得はせずに行くことになっていると言って連れて行っているのですけど、これまたうちの母と一緒。前に言って納得したので予約してあるから行くと言うしかないみたいです。コロナワクチンの時も行きたくないといっていましたが弟と二人で予約してあるからと無理やり車に乗せて行きました。事前に言ってもなかなか納得しない。しぶしぶ承諾しても覚えていないし、その時納得してもいざ行く時にはそれも覚えていないので強行あるのみ。
松浦さん、科学ジャーナリストなのにちょっと意外だったのは、認知症の診断がおりても公的介護制度の利用に思い至らず介護認定を受けようとしなかったこと。そこまで来てもまだ介護に対して自分が頑張りさえすればという意識があったと言うことです。
結局母の転倒事故があり、弟からの「すべて抱え込んだらだめだ」というアドバイスもあって、地域包括支援センターへ相談に行き、介護認定を受けディサービスとかヘルパーを利用していくのですが、そこでもひと騒動。母が介護サービスを受けることになれるという関門が。
ディサービスに行くことになっても「イヤ、行かない」と即答。説明しても「必要ない、私は行かない」と取り付く島なし。ところが若い男性インストラクターが迎えに来ると外聞を気にするタイプなのか異性からやさしく誘導されたら、案外素直に出かけていく。つかの間の解放感を味わうのでした。
我が家も苦労して最初はディサービスとは言わないで給食会だのボランティアで手伝ってほしいと言われているのだのとごまかして連れ出したのだが、そのうち慣れてきたからか私はディサービスに行っているのかと言い出し、迎えが来ると素直に出かけるようになった。、自宅玄関まで迎えに来る職員に自分で断るパワーもないみたいです。
それからも介護サービスの利用に際しては苦労の連続だったみたいで、配食サービスは味が口に合わずに全敗。濃い目の味付けでないとだめみたい。
ヘルパーさんに生活介助をしてもらうのだが、「あなたは誰?何しに来たの」と警戒感顕わだったが、そこは向こうもプロ。うまく対応してくれて何とかなるものです。
母の衣服の入れ替えと下着をどうするかについては男の松浦さんはお手上げで妹が帰国した時にやってもらっている。これには私も同感。この点についてはかみさんに全面依存しかありません。新しい下着を買いに行くのもどこへ行って、どういうのを買うのか聞くのも躊躇われます。
とにかくケアマネさんを相談しつつ介護保険サービスを使いだして体制が整うのですが、暫くすると病状悪化で再構築が必要に。果てしない消耗戦なのですが、どこかで施設サービスに移行するしかない。松浦さんの場合は要介護1から一気に3へ昇格?し、なおかつ骨折やら失禁やらとドタバタ続きとなり、「死ねばいいのに」と言う独り言が止まらず、ついには母に手を挙げる事態にまで進展。
これはまずいと妹さんからの助言とケアマネが動くことによってひとまずショートスティに行き、施設探し。
結局家族的な雰囲気のグループホームに入所することになったのですが、そこに至るまでの様々な葛藤を読むと、我が家でも近い将来こういう事態になるのだとちょっと暗くなります。一応母は独り暮らしで今のところ何とか生活が成り立っているんですが、これが成り立たなくなったら母がどう言って拒んでも施設を考えるしかない。同居して面倒を見るなどとなれば松浦さんではないが手が出て、エスカレートすれば虐待になりかねません。
この本に触発されて書き出せば、まだまだ山ほどありますが、既に長い文章になっているので今日はこの辺でやめておきます。
ところで、最近日経ビジネスオンラインに後日談として松浦母子の最近の様子がアップされていました。このコロナ禍で面会もままならず、久し振りにグループホームに面会に行ったら息子の顔が分からなくなっていたとか。あんたはどちらさんと言って不機嫌そうだったと。松浦さんは覚悟していたとはいえかなりショックだったみたいですが、施設職員によるとどうも母は今や17,8歳ごろの少女時代を生きているとか。だから結婚もしていないし子どももいるわけない。肉体だけ80歳過ぎで戸惑っているのか。北村薫の「スキップ」の老人版ですね。
子育てと違い介護はどんどん状況が悪化するだけにストレスは大変なものです。
この本は男性視点の介護の奮闘記で、私にとって介護あるあるが満載。こんなこともあるのかと言う面とここまではまだ大丈夫と言う面とかあって、参考になるとともにちょっと気持ちが楽になりました。
認知症の母を持つ男性必読書ですね。
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エミン・ユルマズ「コロナ後の世界経済」

2021-08-10 07:12:01 | 
以前ここでレヴューしているエミン・ユルマズさんの「それでも強い日本経済」の続編と言うか最新刊です。

と言っても2020年9月の刊行なので、アメリカ大統領選前。したがって、だれが大統領になるかはまだ分らず、コロナ禍によってトランプが再選は難しいだろうと言うところまででの予測になっています。
とは言っても前作と大きく違う予測はなくて既定方針通りの展開です。ひとことで言えば副題にある通り「米中新冷戦と日本経済の復活」です。
今でこそ米中新冷戦という認識はほぼ定着してるのですけど、ユルマズさんは前作から主張しています。
トランプ政権は一方的な関税引き上げとか規制強化による反中国政策を取り出したのですが、政権内部の一体感は乏しく中国強硬論者も親中国派もいて欧州との協調や連携も図られていなかった。バイデン政権は貿易だけでなく人権問題でも中国と対立し、偶発的な戦争さえ懸念されているのだが、株価的には戦争相場は「買い」。資本は血を吸って肥え太っている。戦争迄は行かなくても中国とアメリカの緊張が高まるとともに中国依存からの脱却が図られるのだが、それは「メイド・イン・ジャパン」への追い風になる。日本としてはチャンスという訳です。
今の中国はほぼすべての周辺国に喧嘩を売っている状態で、金と力で従わせようとしているのですが、過去を知らない若手が最早中国の時代と遠慮なく本音をさらけ出しているのだろう。以前は硬軟織り交ぜた柔軟で巧みな手法を取ってきたのだが、ここへきて言動は完全に硬直化して、今までの中国とは異なる中国になっている。こういった態度の豹変は余裕のなさの裏返しと言えるのだろうか。
ユーロ圏はドイツ経済が強すぎ、それが統一通貨ユーロのため為替での調整ができないと言う不合理を抱えている。ギリシャとかイタリアのユーロ圏脱退が言われているのだが、むしろドイツがユーロを脱退すれば物事はうまく収まると言うのですが、まあ、政治的にはあり得ないでしょうね。
それではブラジル・トルコ・メキシコ・南アフリカなどの新興国はと言うと中所得国の罠にはまっているのではと言う見立て。アフリカ諸国についても思うほど潜在成長率は高くない。しかも先進国からジャブジャブと貸し出されたお金はほとんどは消費に回されインフラ投資に回されたものは少ない。うまく発展した東アジアの国々は新興国のスタンダードではなくて例外と考えなくては。
低成長下でも耐えてきた日本株への関心は高まっていて、30年間眠っていた日本株の夜明けは始まった!と誠に威勢のいい予言。「安心」「安全」「健康」のの日本のストーリーは海外で再評価されてきており、日本の魅力は相対的に上がっている。
日本株をサイクル論で見てみると1990年からの23年余りの調整期間を経て2013年からの40年の上昇期間に入ったとか。その間に過去の例から行けば20倍にはなるので、1万5千円×20で日経平均30万円でもおかしくない。この株高は円高と共に訪れる。
ユルマズさんの予測ではオリンピックまでに日経平均3万円、2025年の大阪万博までには5万円を軽々クリアーするはず。3万円はクリアーしたけど今はまた下がっているのですけど、それならば買い時?個別の銘柄はいろいろ難しいのであれば、銀行や証券会社の口車には乗らず手数料の安い日本株のインデックス投信から始めればいいのでしょう。
第7章以降では会社四季報のコメント欄の見方と評価、どんな割安株があるのか、そして具体的にどういう視点でどのタイミングで投資すべきかも書いてある。投資はあくまで自己責任でなんですけど、逆張り投資に期待の銘板、順張り投資に注目の銘板もそれぞれ30社以上紹介しているので、興味のある人は本を実際に読んで是非研究してみてください。
ところで先日「武器としての資本論」のレヴューを書いていて株式投資のすすめなどと言うのは自己矛盾と言われそうですが、社会の最適行動原理と個人の最適行動原理は違うと言うことで、ミクロの世界ではチマチマと小商いに励んでいこうと思う次第。
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8月9日瑞穂公園テニスコートは中止

2021-08-09 11:07:33 | テニス
このところ猛暑が続き昨日の最高気温は38度。体温より気温が高いので当然ながら熱中症警戒アラート発令で、屋外での運動は控えましょう。
7日の土曜日にも熱田神宮公園テニスコートを予約してあったのですが、この暑さでは1日おきのテニスは危険で体力的にも無理なのでどちらかに絞ることに。
メンバーの意向を聞いて9日の瑞穂に絞ることにしたのですが、今度は台風が接近。
愛知県直撃ではないのですが、9日の天気は微妙。前日の予報では午前中雨でした。
果たして朝起きてみると6時では雲が流れているけど雨は降っていない。

時折晴れ間ものぞく。
でも台風の影響で風は強い。
天気はどうなるのか。

どうも午前中の雨が断続的に降るみたい。風は南南東7メートルと強い。
家のベランダに干した洗濯物も飛びそうで浴室に避難させるような状況。
この風ではテニスは無理でしょうか。
雨雲レーダーを見てみると10時30分は雲に覆われている。

みんなもう無理だと言う感じでメールがあり、ここはせっかく予約してあるのですが、キャンセルしかないか。
キャンセルの電話を入れようとしたらネットからは瑞穂公園の管理事務所の代表電話番号しか書いていない。テニスコート管理事務所直通電話があるはずですが、書いていない。
仕方ないので代表電話へ掛けて、コートのキャンセルの旨を言うとテニスコートの電話につなぐと言う。コートの直通電話を書いておけばそんな二度手間がいらないのになんだかな~。体育館が完成してコートの事務も体育館で行うことになったばかりで対応できていなかったのか。それにしてもコート配置図もいまだ仮設事務所のままだし、おざなりな対応では。かつていささか関りがあった身としては、くどいけどなんだかな~
まあ、コートにつないでもらい本人確認の生年月日を言って無事キャンセルできました。
しかし、10時30分の天気はと言うと雲は多く風は強いのですが雨はやんでいる。

台風の通過とともに晴れてくるはずなので、コートフェイス面の濡れと風を気にしなければテニスが出来たかな。
でも台風の吹き戻しで半端な風ではないのでキャンセルして正解としておきましょう。


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