青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

山男 桜は咲いて 今むかし

2017年04月15日 23時30分35秒 | 中央東線

(桜祭りの提灯と@EF6418号機)

今日は子供が珍しく朝早くに起きて来たもんだから、朝から気合い入れて弁当なんぞをこしらえて花見に行って参りました。やれ秩父に行ってみようかとか、混雑を覚悟で小湊行ってみようかとか色々考えたんですけど、家族運用だと桜の時期はとみに最近は殺伐としていると噂の小湊や、SLの桜の構図を求めて朝もはよから三脚だらけになる長瀞の桜並木みたいなガチ勢の多いところは行きにくいってんで勝手知ったる勝沼の甚六桜へ。桜祭りの提灯が下がる並木道、公園のヌシであるロクヨン18号機の優しい顔が迎えてくれました。


桜咲き乱れて、ほころんで、風に散って。さすがにこの週末で南関東と、甲州路でも標高の低いところは終わってしまうのかなという雰囲気。桜の花弁の中が赤く染まって、花全体としても白から全体的に赤味を帯びてくると散り際のサインなんですよね。地面に降り積もった桜の花びらが、吹く風にパアっと散って巻き上がる。弁当を広げる唐揚げの上に桜の花びら、いとをかし。


甚六桜撮影ポイントとしては定番のHDS俯瞰から。昔ロクヨン今ブルサン、山岳機としてすっかりポピュラーになって来たEH200が牽引する2080レが花曇りの坂道を上って来ます。「HDSって何だよ!」って思う人、ハッピードリンクショップの事です。去年も言いました。ここは甚六桜でいうと北端の場所になりますが、スイッチバック時代に使われていた引上線の跡地に咲く桜が本当に見事です。


勝沼では10分程度の間隔ですれ違う83レ。根岸から来るタキ編成に梶ヶ谷でコキを足すのでコキ+タキの編成になります。それにしても引上線の桜は花付きが良すぎるね。花の重みでしなだれかかるような迫力があって、言うなれば圧倒的な熟女感のある桜です。一応盛りが過ぎて散ってるんですけど散っても散っても花びらが減らないというか。


コキタキ編成ですから、その切れ目あたりでワンショット切れてれば良かったんだけどバッファが足らずにタキ編成部分だけ。連写時におけるD7100のバッファのなさにはいつも泣かされるな。まあ承知でもう2年使ってるから使ってる方が慣れなきゃしょうがないのかもだけど。これがホントのタキ桜ってか。そして桜もそうなんだけど遠く見晴るかす甲府盆地には桃の花が咲いているのが見えますでしょうか…

子供と二人で三脚並べて撮っていたのですが、地元民のおじいちゃんがそんな光景をニコニコと眺めながら言うには「桜と桃が一緒に咲く年は最近記憶がないなあ」との事。もうちょっと晴れて欲しかったけど、土曜日でも貨物が運転されてて良かったねえと子供が言う。まだまだ朝晩は冷えるんでしょうか、燃料需要は旺盛なようですね。
コメント
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