青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

近鉄の奥の細道

2017年09月03日 17時28分02秒 | 近鉄

(鳥羽の街を行くしまかぜ@中之郷~鳥羽間)

鳥羽水族館はお盆時期の週末と言う事で大賑わい。名物のアシカショーなども座る場所に困るほどで、子供を何とか座らせるスペースを確保してからお父さんは屋上のテラスで一休み。久し振りにすっきりとした夏の晴れ間です。ちょうど賢島から戻って来たしまかぜ(回送?)が、ミキモト真珠島の脇を通り抜けて行きました。


鳥羽水族館は、約3万種の水生生物を展示する日本有数の水族館で、おそらくじっくり見るのであれば半日以上は掛かるはず。ですが、まあ帰りの時間もありますのでメインどころの見たいものを見てという感じ。今の鳥羽水族館はジュゴンが名物みたいですけど、昔ラッコいませんでした?ラッコブームの火付け役って鳥羽水族館だと思ったんだけど。と言う訳で帰りの中之郷駅、カラフルな鳥羽水族館をバックに22000系+12200系の一般特急。前パンです。


行きはしまかぜを奮発しましたが、帰りはそのまま名古屋線に直通する急行で。普通列車に乗って五十鈴川乗り換え。五十鈴川から近鉄名古屋までの110kmを2時間弱で走破する急行ですが、ロングライドに対応してトイレ付きの車両になっているのは素晴らしい。大阪方面へ直通する急行は五十鈴川から大阪上本町まで140kmを走破するのだから、さすが近鉄はスケールがでかいですな。


乗車した5200系は3ドア・モケット付き転換クロスシート・トイレありという車内装備で、中長距離移動者にとっては最高の条件の車両でしょう。しまかぜもいいけど、特急料金不要でこの居住性なのだから中途半端に一般特急車両乗るんだったら5200系の急行で十分のような気がする。


伊勢平野を爆走する名古屋行き急行。5200系の良いところをもう一つ。それは中央部分の貫通扉と乗務員室扉の窓がタテに大きくて、子供でも存分にかぶりつきが可能と言うところでしょうか(笑)。いつもだと目線の高さが足りずにかぶりつきが難しい子供もこれには大満足。松阪あたりまでは喜んで見ていましたが、さすがに疲れたのかボックスシートで眠ってしまいました。

近鉄には土日を含めて3日間有効な全線フリー乗車券と言うものがあるらしいのですが、一度じっくり近鉄という日本最大の私鉄を味わっても良いかなと思わなくもないですね(笑)。総延長500kmに及ぶ2府3県に跨った路線図を見ていると、まだ見ぬ未知の魅力を探りに行ってみたくなります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする