青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

ペン持って アート気分で 北陸路。

2022年07月16日 17時00分00秒 | 北陸鉄道

(My New Gear・・・@OLYMPUS PEN E-P7)

思えば私のカメラ遍歴、古くはオヤジのお下がりの富士フイルムの「カルディアスーパー」から始まって、コンデジはこれも富士フィルムの「Finepix」シリーズから何台か渡り歩き、一眼レフデビューはNikonのエントリー機D50。そっからニコンの一眼レフの道をその時のお財布と相談しながらとっかえひっかえ進んで来ました。何年か前にAPS-Cからフルサイズに移行し、現行のフルサイズ2台体制で落ち着いていたんですけど、ここんとこになって妙に気になるのが「機材の重さ」。以前なら重たいフルサイズ2台とズームレンズ3~4本にヘタすりゃスリックのこれまた重い三脚や脚立まで担いで現場まで行ってたもんだけど、最近は何だか重いのと面倒くさいので、カメラ1台にお手軽ズームレンズくっつけて手持ちで・・・みたいなお気楽スタイルばかりなんですよね。機材の持ち運びもクルマならともかく、電車と徒歩での撮影行ならなおのこと。街歩きやお店の中だと大きなカメラにレンズ付けて振り回すのも憚られるシチュエーションってあるじゃないですか。何と言うかこう、「機材が【重い/大きい】ので撮影が【しにくい/面倒】」みたいな本末転倒な状況を改善したかったんすよね。という事で、今回のテーマは「機材の小型化」。フルサイズのサブ機1台を下取りに出して、小型のミラーレスカメラを導入してみました。オリンパスペンE-P7。オリンパスペンと言えば復活当初にCMに宮崎あおいをぶっ込んでカメラ女子の掘り起こしに成功したオシャレカメラ。これで今日から私も意識高い系カメラ女子(笑)。ちなみに、ミラーレスならNikonのZシリーズじゃねーのかよ!という声に関しては封殺します。予算の問題です(涙)。

そんな新しいカメラを引っ提げて、ちょっと遠出をして来ました。行ったのは・・・相変わらずの富山方面なのだけれど、まあ今回は新機の肩慣らし、という事で地鉄にこだわらず色々と。いつもなら地鉄の始発電車の時間に合わせて前日の夜に家を出て行くのだけど、奈川渡の道の駅で仮眠をし、少し遅めに朝4時の安房峠を抜けるとそこは飛騨路。いつもなら真っ暗闇のR471も、この時期の夜明けの早さもあって朝の空気を感じながらの快適なドライブ。急ぐ旅でもないなって感じになったので、思わず栃尾温泉の露天風呂で朝湯なんぞを楽しんでしまった。少し眠気の残る頭を、清澄な熱めの湯で覚ます朝。ぼーっとなんも考えない時間。一人。山の空気。せせらぎの音。ちょっと前の方が、こんな感じでのんびりと旅が出来ていたような気がする。最近は撮れ高を気にし過ぎかもしれないねえ・・・

今回は、いつものように富山で地鉄三昧・・・ではなく、少し足を伸ばして北陸鉄道にも行って来ました。福井と富山は行ってたんだけど、間の石川県は新規開拓になりますですね。北陸鉄道、かつては能美線・小松線・金名線・金石線・加南線・能登線などなど石川県内に隈なく路線網を持っていた北陸地方私鉄のマエストロ。現在は内灘への浅野川線と鶴来までの石川線の2路線のみ。どちらも金沢近郊の通勤路線であり、沿線風景は地鉄や福鉄に比べてちょっと魅力に欠けるかな・・・という思いもあって足が向かないでいた。まあ、でも行ったら行ったで何がしかが見つかるのが地方鉄道の良いところ。精一杯の魅力を味わうには少し駆け足だったかもだけど、ぼちぼちご紹介して参ります。ファーストカットは浅野川線の名物撮影地・河北潟に繋がる大野川の鉄橋を渡る8000系8900番台。鉄道ファンじゃなくとも、見れば分かるレベルでの元京王井の頭線であります。

オリンパスペンは「アートモード」ってのがあって、やたらとカメラ上のエフェクトの効いた絵が勝手に撮れてしまう。これは「ドラマティック」というモードで撮影しているのだけど、アートモード、使うのに人間の方が振り回されているうちはダメなんだろうな。エフェクトを先読みして使いこなさないと。

コメント
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