遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

管玉

2012-10-16 17:18:43 | 展覧会情報

この間男鹿人さんのページで

初めて管玉という言葉を知った

勾玉は知っていたのだが

こういうの 管玉という名前なのか・・・

この間の中国の至宝展に それは きれいな管玉があった

Img099

春秋戦国時代 A.D5世紀

そんなに古いものなのに

素晴らしいかがやき

さすが ガラスやプラスティックとは違う

身に着けたときのひんやり感もたまらんだろうなあ

と思ったが

私は 宝石はいらない

恐ろしい  すぐなくすから

プラスチックの管玉で充分だ

こういう 至宝 ってほとんどお墓から出てくるのよね

で墓泥棒がいるわけだけれど

一級の美術品 となると 墓泥棒は

まるで文化の敵みたいだけれど

考えてみれば こんな副葬品を自分の死後墓に入れて

死んでまで贅沢ににおしゃれするのかよ!

生きているものの飢えをしのがせてもらうために

チット盗ませてよ

という泥棒だったかもしれない

そうなるとその死んだ人より泥棒のほうに正義があるような気もする
 

ともかく きれいだなあ

とうっとりした私は

ミュージアムショップでこういう 管玉つなぎのネックレスを売っているのを見て

かがやきは劣っても

あら水晶なのねと欲しくなった気もしたが

値札を見て

「フン 私の太い首には入らないわ!」

と通り過ぎたのでした

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截金

2012-10-16 14:16:07 | 日本美術

古代美術の気になることに気を取られている

記事は 訳わからんという人もいるので時々記事に書いた

Img098

截金って

この赤い部分にある

麻の葉模様 これがそれ

これは鎌倉時代のもの

湛慶(運慶の長男)作と言われている

高山寺の善妙神立像のもの

私見たことない

だいたい 
高山寺って言ったことがない気がする

神護寺まで行って疲れて帰ってきちゃう

神護寺の麓のお土産屋さんには鳥獣戯画の手ぬぐいとか売っているから

この奥に歩いて行けば

高山寺があるのかあ と思うだけなのさ

鳥獣戯画は博物館だし

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截金2

2012-10-16 13:50:43 | 美術史

気になると

そればっかりになるのだが

土門拳の写真集を見ていて

見つけた

浄瑠璃寺の四天王(これは持国天)

77jyoruri04_l

これは 平安末期のもの

袖口に截金模様

Img097

このほかに

高山時の湛慶作の女神様の衣にも

浄瑠璃寺は二、三度行っているが

九体の阿弥陀様に目を取られて

四天王なんか見てこなかった

見てもフンフンとみて終わった

(もしかして金堂になく三重塔かも

あるいは奈良博かも

ああ 京都奈良行きたくなった

津田爺が死んでしまって会合が無くなって

出かける口実がない

せめて 東博 もう一度行って常設展を

細かに 截金ばかり見てきたい

それにしても人間の眼は見たいものしか見ないものだと

よくわかった

世界情勢にしろ歴史にしろ 身近な世界であれ

みな そうだ ほんのちょびっとのところにしか焦点は当てられず

ろくに何も見ちゃいないものだ

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截金

2012-10-16 08:30:03 | 美術史

すっかり思い違いをしていたことがわかって

頭が混乱している

截金という仏像や仏画の荘厳方法は

平安後期からのもので快慶が 飛躍的に発展させた

と思い込んでいた

そういう風に説明を受けて

快慶の仏像をどこかで見て

興奮した記憶があるのだけれど

それが どこの何か

思い出せない

鎌倉の覚園寺の地蔵菩薩像も快慶のものと思い込んでいたが

違っていた

截金という技法のルーツはかなり遡れるので

紀元前3世紀ヘレニズムまでさかのぼれるようだ

Kirikane2_2

エジプトアレキサンドリア出土の截金サンドイッチグラス

(大英博物館)

私は もの知らずで 切り絵のようにこういう模様を

切り抜いて貼るのだと思っていた

快慶の模様もものすごく華麗で細やかで洗練されてて

うっとり

だったが

こういうのは 切片に分けて貼り号わせるのだ

そうだよなあ

截金の話を聞いたときは

細い細い線に切った金箔の話を聞いていたのに

頭の中では勝手に変換していた

上のガラスの器の模写

Kirikane_3

クリックで 少し大きくなります

人間国宝の方の御嬢さんの作品

よく見ると

箔の切片を貼り合わせて模様を作ってあると

よく見える

そうかあ そういう風に作るのかあ

興奮した

日本には飛鳥時代にこの技法が伝わってきて

法隆寺の四天王にも施されている

K391_2

広目天の裾

K412_2

これ

ここに目を凝らしてみてこなかった

ああ

知らないとは損なことだわ

それに 法隆寺なんか行ったって暗くて見えやしない

私はライトを持って行って照らして生徒に見せたり

ここ注目!

なんてやってると

見学客が寄ってきてどれどれ

なんて見に来るのだわ

なんかそれ筋の人に見えるのか

とがめられたことはないのだが

(学生時代の古美術研究 先生そんなふうに

学生にいろいろ見せてくれたから

真似した

先生は ずるくて 坊さんに頼みごとをして

遠ざけてその隙に 上がっちゃいけないところに上がらせて

パパッと見せて

坊さんが戻ると

生徒とも共 敬虔なフリして澄ましていたのだ)

もうダメだな

展示会でもないとみられない

この四天王の作者という

山口大口費という人

調べると 渡来人とは言うけれど

漢人というので中国から来たのか

と思うと朝鮮だという記事もあり

本当のことは分からない

押し出し仏もこの人の作だという説もあるけれど

ともかく

飛鳥時代のことなんて謎も多いらしく

玉虫厨子のことなんか

調べると 諸説あり 論争あり

ああ 訳が分からないことになってきた

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