2018/08/25のブログで紹介したヒメスズメバチの営巣について、いつ頃営巣が終わるのか、その後数日おきに観察してきました。
9月30日までは複数のヒメスズメバチが巣に出入りしていましたが、10月5日以降は観察している間(5分程度)にヒメスズメバチの出入りがなく、巣の出入り口を棒でたたくなど刺激しても何の反応もありませんでした。
これでこのヒメスズメバチの営巣は終わったと判断し、10月15日に樹洞を塞いでいた外被(?)を取り除きました。予想に反し、この状態で巣盤は確認できませんでした。それでも成虫が出てこなかったので、意を決して樹洞にカメラを差し入れ、ストロボをたいて上向きに何度かシャッターをきりました。巣の全体像は写っていませんが、巣盤に1頭の成虫が写っていました。
10月18日、再度巣の写真を撮ったところ、今度は巣盤の上に2頭の成虫が確認できました。(尾部の形などから、自信はありませんが♂ではないのかと思います。)
ヒメスズメバチは、「新女王バチとオスバチは8月上旬より羽化し、9月中旬には営巣活動を終える」(『蜂の生態と蜂毒及びその予防、治療対策』)とあるので、(営巣活動の厳密な定義はよくわかりませんが)この巣の実質的な営巣活動は終わっていると思います。
ただ、まだ成虫が巣にいるので、安全のため11月に入ってから樹洞に手を入れて巣盤を取り出したいと思っています。うまくいけば、巣盤数や育房数などを報告したいと思います。

《巣のある樹洞の口を塞いでいた外被(?) 2018/10/15》

《巣のある樹洞の口を塞いでいた外被(?)を取り除いたところ(巣盤は見えない) 2018/10/15》

《樹洞の上奥にあった巣盤と成虫 2018/10/15》

《巣盤と成虫 2018/10/18》