やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

キタキチョウ(吸水)(富山市布市~石屋)

2020-09-15 06:18:45 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩していると、未舗装の道路上にキタキチョウが集まっていました。3匹から4匹と次々に集まってきて、見ている間に7匹が吸水していました。何か余程おいしいもの(誰かの尿⁇)でも沁みこんでいるのでしょうか?


《未舗装の道路で吸水するキタキチョウ 2020/09/12》


《未舗装の道路で吸水するキタキチョウ 2020/09/12》


《未舗装の道路で吸水するキタキチョウ 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 34/56 クツワムシ(秋・冬)

「クツワムシ」の副題は、「耳をつんざく大音量に、近寄ることもできなかった」です。丸山さんは、小学校低学年の頃、富岡八幡宮の虫の屋台で大きくて迫力のある姿に見惚れてクツワムシを買ってもらったものの、あまりの鳴き声の大きさに心底驚き、近寄ることさえできないほどだったそうです。
私は、これまで一度もクツワムシの実物を見たことがなく、もちろん写真はありません。一度は心底驚くほどの鳴き声を聞いてみたいものです…。
大きな声の虫といえば、20年近く昔のことですが、近くの耕作されなくなった農地にススキが生い茂り、夜になると「ジャーーー」という騒音に近い大きな鳴き声がしていました。何とかして正体を確かめたところ、日本のキリギリスの仲間としては最大クラス、顔の迫力でいえば横綱クラスのカヤキリでした。下の写真は、富山市婦中ふるさと自然公園で昼間に出会ったカヤキリ♂です。


《大きさと顔の迫力は横綱クラスのカヤキリ♂ 201408/24 富山市婦中ふるさと自然公園》 

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アカタテハ(蛹)(富山市布市~石屋)

2020-09-14 08:49:27 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道の脇(北陸自動車道側)には、カラムシなどイラクサ科の群落がところどころに生えています。

カラムシなどイラクサ科の葉を食べるアカタテハの幼虫は、葉のつけ根をかじって、葉の表を内側に左右を糸でつづり綴じ合わせた「巣」を作ります。葉裏の白っぽさが目立つので、幼虫を見つけるのは簡単です。

蛹になるときは、羽化したときに巣から抜け出やすいように、葉の下端を3分の1ほど開けた巣をつくり、その中で蛹になるそうです(私は、このことを知りませんでした)。この日、何気なく開けた巣の中には蛹がぶら下がっていました。後で写真を見ると、葉の下端が少し開いていました。


《カラムシに作られたアカタテハの巣(中に蛹) 2020/09/12》


《カラムシに作られた巣の中のアカタテハの蛹) 2020/09/12》


《カラムシに作られた巣の中のアカタテハの蛹) 2020/09/12》


《アカタテハの蛹) 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 33/56 スズムシ(秋・冬)

「スズムシ」の副題は、「亡き祖母を思い出させる懐かしい虫」です。丸山さんが小学校に上がったくらいからお祖母さんが毎年飼育していたスズムシ。春になると細かい幼虫がたくさん現れ、だんだんと大きくなるまでの様子を見守る。餌にはナス、ときどき鰹節。秋には成虫の大合唱。
私の子どものころ、夏から秋にかけてキリギリスやスズムシなど鳴く虫を飼う人が少なくありませんでした(母の話では、カジカガエルを飼って鳴き声を楽しむ人もいたとか)。我が家でも、一時期スズムシを飼っていましたが、1年限りで終わったように思います。
現在の家に引っ越して、毎日犬と散歩する複合商業施設の駐車場では、毎年スズムシの鳴き声があちこちで聞こえてきます。どうやら、側溝の中で鳴いているようです。また、北陸自動車道の盛り土法面の藪からもスズムシの鳴き声が聞こえてきます。
下の写真は、神通川の河川敷で探して撮ったスズムシです(広く明るい場所に動かしています)。


《スズムシ♂ 2014/09/30 神通川河川敷》


《スズムシ♀ 2014/09/30 神通川河川敷》

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ミヤマアカネ♂(富山市)

2020-09-13 06:46:35 | 昆虫類

庭に水遣りをしていると、プランターに植えた九条ネギに成熟して赤くなったミヤマアカネの♂がとまっていました。

ミヤマアカネは、翅の縁紋付近に幅広い褐色の帯があるアカトンボ(アカネ属のトンボ)です。現在はふつうに見られますが、2002年3月発行の『富山県の絶滅のおそれのある野生生物』では、「かっては県下全域で普通に見られたが、現在多くの地域で見られなくなっている」として「希少種」とされていました。


《九条ネギにとまっていた成熟して赤くなったミヤマアカネの♂ 2020/09/12》


《九条ネギにとまっていた成熟して赤くなったミヤマアカネの♂ 2020/09/12》

※ 市立図書館から9月12日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『オオカマキリと同伴出勤』(森上信夫著)
   2 『景観からよむ日本の歴史』(金田章裕著)
   3 『バーモントの片隅に暮らすーターシャ・チューダーが愛した写真家ー』(リチャード・W・ブラウン著)
           4 『跳べ、暁!』(藤岡陽子著)
   5 『神様からひと言』(荻原浩著)
   6 『狭くても使いやすい台所ー悪条件をプラスに変えたー』(大西逸平ほか著)
   7 『おいしいハーブ暮らし12か月』(北村光世著)
   8 『志麻さんのベストおかず』(タサン志麻著)
      9 『台所にこの道具』(宮本しばに著)

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ナシイラガ(割山森林公園「天湖森」/富山市[細入村]割山)

2020-09-12 13:33:20 | 昆虫類

7月下旬の観察記録です。

公園の便所のガラス窓にとまってたナシイラガです。腹端をもち上げています。前夜、灯火にやってきてそのまま残っていたものだと思います。

ナシイラガは、イラガの仲間なので、幼虫はイラガと同じように刺毛を持っており、棘に触れると痛みを生じます。


《公園の便所にとまっていたナシイラガ 20/07/18》


《公園の便所にとまっていたナシイラガ 20/07/18》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 30/56 チョウセンカマキリ(秋・冬)

「チョウセンカマキリ」の副題は、「鎌をもたげて威嚇する雄姿がみたかった」です。丸山さんの子ども時代のカマキリは、オオカマキリ、チョウセンカマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリの4種。中でもチョウセンカマキリが一番多かったそうです。そのチョウセンカマキリが鎌をもたげ、翅を広げて威嚇する迫力ある雄姿を見たくて、怒らせて遊んでいたとのこと。
私の子どものころは、(ハッキリと覚えていませんが)カマキリを踏みつぶしてハリガネムシを出させて遊んでいたような気がします(子どもは残酷なものです…)。
最近は、カマキリの威嚇のポーズが魅力的で、写真を撮るときは最後に必ず威嚇のポーズをとらせます。下の写真は、塀にはったナツヅタにとまっていたオオカマキリですが、恒例により威嚇してもらいました。


《体を立て前脚を広げて威嚇するオオカマキリ 2018/10/13 富山市小杉》

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エンマコオロギ♀(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2020-09-11 11:04:33 | 昆虫類

毎年感じることですが、お盆の時期を過ぎると、めっきり虫の姿が少なくなり、寂しくなります。

この日(08/30)も勇んでやってきたのに、虫の姿はほとんどなく、早々に帰りました。

出会った数少ない虫の一つが、エンマコオロギ♀。草むらにいたのを、開けたところに誘導して写しました。


《草むらから出てきたエンマコオロギ♀ 2020/08/30》


《草むらから出てきたエンマコオロギ♀ 2020/08/30》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 29/56 アキアカネ(秋・冬)

「アキアカネ」の副題は、「冬から春のプールをアキアカネの『代償環境』に」です。丸山さんが子どものころ、アキアカネはシオカラトンボと並んで身近なトンボ。水はけの悪いコンクリートの広場の水たまりにたくさんいたヤゴを自分の水槽に入れて、羽化の様子を見るのが丸山さんの小学校低学年の恒例行事(私とはぜんぜんレベルが違います。私がトンボの羽化を見たのは中高年になってからです⁈)。
下の写真は、アキアカネが産卵していた河原の水たまりの近くで交尾中のカップル。トンボの交尾の手順は、ヒトには想定外の複雑さです(このことに、私はつい最近までまったく理解していませんでした)。
  ① まず、♂が腹端にある把握器で♀の頭か首を挟みます。(いわゆる「おつながり」(連結)で♂が前で♀が 後ろの状態です。)
  ② 次に、♂は交尾に先立ち、腹部を曲げて、生殖器(腹端近くにある)で作られた精子を腹部の付け根にある交尾器(副性器)に移します。
  ③ 次に、♀が腹部を曲げ、腹端近くにある交尾器を♂の交尾器に結合させます(これで交尾成立)。この時の 姿勢がハートのような形になります 。
以上、『トンボの不思議』(新井裕著)を参考にしました。


《交尾するアキアカネ 2018/09/02 神通川河川敷》

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フタモンアシナガバチ(営巣)(富山市石田~石屋)

2020-09-10 09:16:05 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩していると、北陸自動車道側のフェンスにフタモンアシナガバチの巣が付いていました。フェンスにからまっていた雑草がとり払われたのか、むき出しです。ヒメスズメバチに襲われないのが、不思議なくらいです。

ウェブサイト『都市のスズメバチ/アシナガバチカレンダー』には、9月のアシナガバチについて次のように書かれています。「…8月末から9月初めには営巣活動が終了し,巣には新女王バチ,オスバチ,働きバチが集団で止まっています.…営巣活動を終了すると一日中巣に止まっていることが多くなります。…」この巣は、まだ蛹も見られるので、まだ営巣活動は続けられています。


《フェンスに付いていたフタモンアシナガバチの巣 2020/09/05》


《フェンスに付いていたフタモンアシナガバチの巣 2020/09/05》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 28/56 ウスバキトンボ(秋・冬)

「ウスバキトンボ」の副題は「スカスカの軽い体で、風に乗って長距離移動」。ウスバキトンボは、南の暖かい地域で成虫になって、それから驚異的な早さで世代交代を繰り返しながら北上を続けるトンボです。しかし、冬に寒くなる地方では、越冬できず死に絶えてしまいます。
私の記憶に残るウスバキトンボ(と思われるトンボ)は、子どものころによく遊んだ「トンボ釣り?」です。車などはめったに通らない未舗装の車道で、2~3mの高さを群れてゆっくりと往復して飛ぶトンボの群れに、「仕掛け」(80~100㎝ほどの糸の両端に1㎝に満たない小石を結び付け、それぞれをキャラメルの包み紙などの蝋紙でくるんだもの)を放り投げると、餌と間違えて飛びつき、糸に翅がからまって落ちてくるのです。糸の長さ、小石の大きさ、包み紙の使い方、持ち方、投げ上げるタイミングなど、工夫次第で採れ方が変わり、おもしろい遊びでした。
下の写真は、公園の中の浅い人工池で羽化したばかりのウスバキトンボです。飛び立って、近くの草むらにとまっている個体もいました。


《羽化して羽化殻につかまり翅を伸ばすウスバキトンボ 2013/10/03 富山県空港スポーツ緑地》

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コガネグモ♀(富山市石田~石屋)

2020-09-09 09:50:59 | クモ類

北陸自動車道と交差する農道のトンネル、このトンネルを何か生きものを見つけるだけのために往復しています。この日壁にとまっていたのは、コガネグモの♀。初めてこのトンネルの壁にとまっているコガネグモ♀に気づいたのは、2020/08/13。これ以来、同じトンネルで何度か、別のとんねるでも同じような状態で見かけています。

コガネグモは造網性のクモで、網にかかった獲物を食べて生きています。年1化で、初夏に成熟、成体は秋までに死亡するクモ。トンネルの壁に網を張っている訳ではないので、何のために壁にとまっているのか、どのようにして獲物を捕らえているのか、不思議です。ウェブサイトなどで調べても、このようなことは書いてありません。


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2020/09/05》


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2020/09/05》


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2020/09/05》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 27/56 シオカラトンボ(秋・冬)

「シオカラトンボ」の副題は、「祖母が食べていた『塩豆』に似ていたです。シオカラトンボは、一番身近なトンボの一つで、盛夏を感じさせる虫。(なのに、どうして「秋・冬」の昆虫にいれてあるのでしょうか?)
私にとって、シオカラトンボは夏のトンボのイメージですが、『富山県のトンボ』(二橋亮ほか著)によると、シオカラトンボの終見日は11月4日で、意外にも晩秋まで見られるトンボのようです。写真のシオカラトンボは、10月半ばの朝、河原のススキの茎にとまっていたシオカラトンボ♂です。翅にびっしりと朝露が降りているので、ここで眠っていたのだと思います。 


《草むらのススキの茎にとまって眠っていたシオカラトンボ♂ 2018/10/16 神通川左岸河川敷》 

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オオカマキリ?(幼虫)(富山市石田~石屋)

2020-09-08 10:27:27 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩していると、道端のメドハギにカマキリがとまっていました。まだ翅が生えていないので、幼虫です。

翅がないのではっきりとチョウセンカマキリと区別がつきませんが、前脚の間が鮮やかな橙赤色でなく淡い色なので、オオカマキリではないかと思います。


《道端のメドハギにとまっていたオオカマキリ?の幼虫 2020/09/05》


《道端のメドハギにとまっていたオオカマキリ?の幼虫 2020/09/05》


《道端のメドハギにとまっていたオオカマキリ?の幼虫(前脚の間が淡い色) 2020/09/05》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 26/56 ナガサキアゲハ(秋・冬)

(夏)の虫が終わり、これから(秋・冬)の虫です。
「ナガサキアゲハ」の副題は、「『長崎は今日も雨だった』を聞くたびにこのチョウを思う」です。アゲハチョウの仲間は、子ども時代の丸山さんの近所には、アゲハチョウとクロアゲハしかいなかったので、たまに行く郊外でオナガアゲハやジャコウアゲハ、モンキアゲハなどを見つけて喜んでいたそうです。憧れていたのは、ナガサキアゲハ。アゲハチョウにある翅の尾がないなど異質な印象を受けていました。
ナガサキアゲハが富山県で確認され始めたのは、今から10年ほど前です。残念ながら私は見たことがないので、写真もありません。下の写真は、アスファルト道路で吸水するモンキアゲハです。今では富山県では街中でもたまに見かけるほど「ふつう」になったモンキアゲハも、徐々に分布を拡大してきた南方系のチョウで、県内で初めて確認されたのは1947年のことでした。ナガサキアゲハも、それほど遠くない時期に、私たちの身近なチョウになるのではないかと思います。


《アスファルト舗装した車道で吸水するモンキアゲハ♂ 2020/07/16 富山市》

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アオダイショウ♂(死骸)(富山市石田~石屋)

2020-09-07 11:19:08 | 爬虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩していました。朝の真正面からの斜光が眩しくてよく見えませんが、路上に紐のようなものが横たわっていました。通り過ぎてから順光で見ると、ヘビの死骸で、何故か白い腹側を見せています。

近寄ってよく見ると、尾の付け根あたりに、何やらピンク色のものが出ています。一対で、片方には白い棘状のものも付いています。どうやら、ヘミペニス(半陰茎)のようです。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/半陰茎』には、次のように説明されていました。「半陰茎(hemipenis)は有隣目(ヘビ・トカゲ…)のオスだけが持つ外部生殖器…。そのままヘミペニスとも呼ばれる。体内受精のために精子をメスの体内に送り込む挿入器官…、陰茎とは異なり左右に一対あり、反転により体外に突出…。棘や鈎などの装飾を持つことが多く、種によって形状に大きな変異がある。…交尾時以外にも、身体に大きなダメージを負ったときにも突出することがあり…。」(2020/09/06)

ヘビは、冬眠から覚めると繁殖する習性のようなので、秋の今は繁殖期ではありません。写真のヘビは車に轢かれたショックが原因で、ヘミペニスを体外に突出させたのでしょうか…。

裏返して背側を見ると、アオダイショウでした。


《路上に腹側を見せて横たわっていたアオダイショウ 2020/09/05》


《路上に腹側を見せて横たわっていたアオダイショウ(尾の付け根あたりにヘミペニスが出ています) 2020/09/05》


《アオダイショウのヘミペニス 2020/09/05》


《裏返して背側にしたアオダイショウ 2020/09/05》


《アオダイショウの頭部 2020/09/05》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 25/56 マルアワフキ(夏)

「マルアワフキ」の副題は、「アワアワの正体は幼虫のおしっこだった」です。アワフキムシの主役は幼虫、なんとも面白い虫で丸山さんは子どものときから好きだったそうです。
私は、子どものころはアワフキムシの存在すらも気にかけていなかったと思います。ある程度大きくなってからも、山道の脇などでよく見かける「泡」をときどき吹き飛ばして中に何がいるのか見たりしたことはありますが、小さい虫の名前を調べる術も知らず、興味がわかなかったと思います。今回、急に思い立ってこのようなことを始めてしまい、手元にはアワフキに関連するような写真はありませんでした。

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シモフリスズメ(幼虫)(富山市石田~石屋)

2020-09-06 10:59:05 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩していると、北陸自動車道側のフェンスに黄緑色の大きな芋虫がとまっていました。尾角があり、ずっしりと重そうなスズメガの幼虫です。

特徴的な色模様なので、写真をもとに調べれば種名はすぐわかるだろうと思っていました。帰宅後、『イモムシハンドブック③』でスズメガの仲間の幼虫をテェックしましたが、該当する色模様のものは見当たりません。ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』で「スズメガ科スズメガ亜科」の「幼虫など縮小画像一覧」を1枚ずつチェックしていき、似た色模様の写真を見つけました。シモフリスズメの幼虫でした。幼虫には緑色型と褐色型があり、褐色型は個体によって紫色斑紋の変異が著しいと書かれていました。色模様の他の特徴としては、「尾角の表面がツブツブ状」、「側面の斜線条とその先端から出ている背中の逆八の字紋」、「胸節にあるツブ状のライン」などだそうです。


《フェンスにとまっていたシモフリスズメの幼虫 2020/09/05》


《フェンスにとまっていたシモフリスズメの幼虫 2020/09/05》


《フェンスにとまっていたシモフリスズメの幼虫 2020/09/05》


《フェンスにとまっていたシモフリスズメの幼虫(尾角の表面がツブツブ状) 2020/09/05》

※ 市立図書館から8月29日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『ずかん雲』(武田康男著)
   2 『自然の中で美しい生きものと出会う図鑑』(藤原裕二著)
   3 『自然散策が楽しくなる日本の生きもの図鑑』(成島悦雄ほか監修)
           4 『器用貧乏』(山藤章二著)
   5 『明日の記憶』(荻原浩著)
   6 『テラミスの休息』(藤岡陽子著)
   7 『平野レミの作って幸せ・食べて幸せ』(平野レミ著)
   8 『四季のフラワーアレンジ』(KAORUKO著)
      9 『とうがらしの世界』(松島憲一著)
    10 『70歳のたしなみ』(坂東真理子著)
    11 『江戸人の教養』(塩村耕著)

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ワタヘリクロノメイガ(幼虫)(別名:ウリノメイガ)(富山市)

2020-09-05 12:07:08 | 昆虫類

ゴーヤの緑のカーテンの下に、8月ころから小さな糞が落ちてくるようになりましたが、ゴーヤの葉でも食べているんだろうと、そのままにしていました。8月下旬ころからは、その糞の量がたいへん多くなり、ゴーヤの実がところどころ食べられるようになってきました。

収穫したゴーヤの実から見つけた青虫は、縦に二本の白線が入っています。

『イモムシハンドブック』で確かめると、ワタヘリクロノメイガ、昨日成虫を紹介した蛾の幼虫です。別名ウリノメイガとも呼ばれるウリ科植物の害虫で、本州中部以北の分布は毎年の南からの移動拡大によるものとされています。


《ゴーヤの緑のカーテンの下に落ちていた糞 2020/09/04》


《ワタヘリクロノメイガの幼虫に食べられたゴーヤ 2020/09/03》


《ゴーヤを食べていたワタヘリクロノメイガの幼虫 2020/09/03》


《ゴーヤを食べていたワタヘリクロノメイガの幼虫 2020/09/03》


《ゴーヤの表面についていたワタヘリクロノメイガの幼虫 2020/09/03》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 24/56 アブラゼミ(夏)

「アブラゼミ」の副題は、「色つきの翅がなかなか渋い」です。セミほど子供たちにとって身近な遊び相手となる虫はなく、丸山さんも夏になるとせみ採りをして遊んだ虫。アブラゼミは身近な遊び相手とはいえ、身近すぎてあまりありがたみがなかった。しかし、海外に昆虫調査に出かけるようになると、翅が透明なセミが圧倒的に多く、色つき翅のセミは非常に少ないことを経験。改めて日本のアブラゼミを「なかなか渋くていいセミ」と思うようになったとのことです。
アブラゼミのように、身近で、どこでも見られる虫でも、感銘を受けるのが羽化などの瞬間です。引っ越す前の庭で、午後5時15分ころ、庭のハナミズキの幹をアブラゼミの幼虫が登っているのに気づきました。やがて、2mほどの高さのひこばえの小枝の先で止まり、しばらくして羽化を始め、7時15分ころには、翅が伸びきりましたがまだ真っ白で、これからアブラゼミ特有の色がでてきます。


《羽化場所を探すアブラゼミの幼虫 2011/07/30 富山市》 


《羽化し始めたアブラゼミの幼虫 2011/07/30 富山市》


《から抜け出て翅を伸ばし終わったアブラゼミ 2011/07/30 富山市》 

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ワタヘリクロノメイガ♂(富山市)

2020-09-04 09:38:56 | 昆虫類

庭に水遣りをしていると、草の蔭にいたいろいろな虫が飛び出してきます。この日は、小さな蛾が飛び出して、塀にとまりました。2㎝ほど のノメイガの仲間で、翅は薄い水色に焦げ茶色の太い縁取り、腹部の先端には毛の束があります。

『ポケット図鑑日本の昆虫1400』を見ましたが、でていません。ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』で「ツトガ科) ノメイガ亜科」の「成虫縮小画像一覧」の写真を順にみていき、ワタヘリクロノメイガに辿り着きました。幼虫の食草は、アオイ科のワタ、アオイ、クワ科、ウリ科のヘチマやニガウリ(ゴーヤ)など。♂は尾端の毛塊が発達します。


《水遣りをしていて飛び出してきたワタヘリクロノメイガ♂ 2020/09/03》


《水遣りをしていて飛び出してきたワタヘリクロノメイガ♂(尾端に毛塊) 2020/09/03》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 23/56 タガメ(夏)

「タガメ」の副題は「デパートの昆虫売り場で5000円という高嶺の花」です。私とは1/4世紀ほど年の離れた丸山さんの時代に、タガメはすでに全国的に減少しており、丸山さんが初めて見たタガメはデパートの昆虫売り場で5000円くらいで売られていたもの。
残念ながら、私に「タガメ」の写真はありません。私の自然とのふれあいレベルが格段に高くなったのは、小6の夏に下町から北の郊外に引っ越してからです。自転車で数分のところ(今では既に年代物になってしまった交通公園のあたり)には「春の小川」そのものの小川が流れていて、暇さえあれば「箕」で小川を浚って遊んでいました。小鮒やゲンゴロウ、ガムシ、コオイムシ、タイコウチそしてもちろんタガメもいましたが、タガメにそれほど思い入れはありませんでした。その小川も数年後には耕地整理?でなくなり、私も中学、高校と進んで、小川浚いには縁がなくなりました。

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ツヅレサセコオロギ?♀(富山市)

2020-09-03 11:07:41 | 昆虫類

我が家の庭には、鳴き声を聞いていると、エンマコオロギなど少なくとも4種のコオロギがいます。写真を撮ろうと思うのですが、物陰などに隠れているので自然の状態ではうまく撮れません。

下の写真は、水遣りをしていたときに飛び出してきたコオロギです。広いところに出しましたが、大きく跳ねて逃げまわるので、なかなかうまく撮れません。

エンマコオロギより一回り小さく、目の間の白色の線が中央で細くなっているように見えるので、ツヅレサセコオロギとしましたが、自信はありません。ちなみに、庭では、ツヅレサセコオロギの「リーリーリーリー」という鳴き声はよく聞こえてきます。


《水遣りをしていて飛び出してきたツヅレサセコオロギ? 2020/08/25》


《水遣りをしていて飛び出してきたツヅレサセコオロギ? 2020/08/25》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 22/56 アカスジカメムシ(夏)

「アカスジカメムシ」の副題は、「赤い地色にペンで描いたような縞模様」です。丸山さんは、小学校に上がったばかりのころ、海岸のハマボウフウの花にきれいなカメムシが集まっているのを見つけ、捕まえています。家に帰って調べると、アカスジカメムシ。
私は、子どものころにはアカスジカメムシというカメムシの存在さえも知らず、初めて見たのは、大人になってから。やはり海岸の砂浜のハマボウフウにきていたものでした。
下の写真は、我が家のイタリアンパセリの実にきていたアカスジカメムシです。イタリアンパセリは、ハマボウフウと同じセリ科の植物です。 


《イタリアンパセリの実にきていたアカスジカメムシ 2011/06/21 富山市》

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ハラビロカマキリ(威嚇)(隠蔽)(富山市関~太田南町)

2020-09-02 09:26:18 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道の脇に生えたクズの葉に、ハラビロカマキリがとまっていました。

私の姿を見て、ハラビロカマキリは、「隠蔽」のポーズ。いつものように少しちょっかいをかけて「威嚇」のポーズもとってもらいました。


《クズの葉の上のハラビロカマキリ 2020/09/01》


《クズの葉の上のハラビロカマキリ 2020/09/01》


《クズの葉の上で「隠蔽」のポーズをとるハラビロカマキリ 2020/09/01》


《ちょっかいをかけて「威嚇」のポーズをとってもらったハラビロカマキリ 2020/09/01》

※ 8月に我が家の家庭菜園で収穫した野菜などの一部です。キュウリ、トマトはほぼ終わり、ゴーヤがピーク。半ばを過ぎてからナスがまた採れだし、やっとオクラが採れだしました。


《ゴーヤ2020/08/02(左)、キュウリ、トマト、インゲンマメ2020/08/03(右)》


《トマト、キュウリ、ピーマン、オクラ2020/08/10(左)、キュウリ、トマト、ナス、オクラ2020/08/19(右)》


《ナス、キュウリ、ゴーヤ、トマト2020/08/23(左)、ゴーヤ、ナス、オクラ2020/08/30(右)》

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クロアナバチ(死骸)(新川神社/富山市新庄町)

2020-09-01 10:56:01 | 昆虫類

月に3回(30分/回)通っているハモニカ教室の近くに、木の茂みが少しある小さな神社があります。時々、少し早く来て神社の中を散歩しています。一度藪蚊にひどく刺されたので、虫除けスプレーをたっぷり噴射、藪蚊対策は万全です。

そう広くない境内を虫がいそうなところを見て歩いていると、クロマツの葉の中に何か黒っぽいものがとまっていました。(マツノマダラカミキリを見たことがないので、ひょっとしたらと…)近寄ってみると、狩蜂(母バチが子育てのために獲物を狩るハチ、つまり「狩りをするハチ」)と思われるハチが死んでいました。何故こんなふうに死んでいるのでしょうか?寿命?病気?

後で、『日本の昆虫1400②』などで調べましたが、よくわかりません。ハナバチが専門のNさん(元富山市科学博物館学芸員)にメールで尋ねたところ、返事は「クロアナバチですね」。

クロアナバチは、「体長25~30mm…黒く光沢…翅は半透明の暗褐色。頭部には白色の毛…発生時期は8月~10月。アナバチは、地中に坑道を掘り泥で作っ作るためそう呼ばれるが、本種は体全体が黒色であることからクロアナバチと命名されている。日当たりと水はけのよい砂地の地面に営巣することが多い。直翅目キリギリス科の昆虫に毒針で麻酔をかけ捕獲し、巣に引き込み、これに産卵するという珍しい生態を持つ。孵化後は獲物が幼虫の食料となる。」(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/クロアナバチ』(2020/09/01)


《クロマツの葉の中で死んでいたクロアナバチ 2020/08/19》


《クロマツの葉の中で死んでいたクロアナバチ 2020/08/19》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 21/56 ウズラカメムシ(夏)

「ウズラカメムシ」の副題は、「捕まえてみては、指のにおいを嗅いだ」。丸山さんにとってウズラカメムシは、どこでも見られるわけではなく、古くからある空き地に限って見られた大きなカメムシ。カメムシは臭いが、嫌なにおいではなく、捕まえては指のにおいを嗅いでいたそうだ。
私はウズラカメムシを見たことがないので、下の写真は、丸山さんも大人になって出会ったという美麗種のアカスジキンカメムシ。小用を足すため、たまたま車をとめた路傍で道端のススキの葉にとまっていたもので、意識して探して見つけたわけではありません。アカスジキンカメムシは、キンカメムシ科のきれいなカメムシで、「歩く宝石」とも言われています。


《ススキの葉にとまっていたアカスジキンカメムシ 2013/06/07 富山市[大山町]才覚地》

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