私の上の前歯はすべて入れ歯です。去年の四月以来のことで、
装着してもう1年以上経ちます。
6本分をカバーする部分入れ歯なのですが、固定用金具(クラスプ / バネ)で
自前の歯と繋がっているだけなので今一つ安定感に欠けます。
さて、言うまでもないことですが、歯の第一の使命は噛むこと。
その使命の噛むことについては、入れ歯特有の不便さをそれなりに感じています。
食べ物をよく噛んでも雑な感じがどうしても残りますし、
少し粘り気のある食べ物なら歯にくっついてしまい、
入れ歯全体が外れそうになったりもします。これだけでも厄介なことです。
これらに加えて最近、前歯には重大な使命が他にあることに気づかされました。
それは先日、AAのミーティングで久々にテキストを朗読したときのこと。
静まり返った会議室の中、仲間たちを前にしての朗読ですから、
嫌でも改まった気持ちで自分の発音に意識が向かいます。
諄くなりますが、部分入れ歯と歯茎は完璧にフィットしているわけではなく、
通る声で喋ろうと目一杯口を大きく開けて発声すればするほど、
動く舌に入れ歯がくっつき、その分発音が不明瞭になります。
ちなみに、口を大きく開けての発声は、たとえマスクをしていても
口の中が乾くもの。こんなことも初めて知りました。
普段、何気なく喋っているときは気にも止めないのですが、
ハッキリした発音には、シッカリ固定された前歯が欠かせないということ。
かくて、入れ歯の限界と不便を、朗読をしてみて初めて実感した次第です。
ランキングに参加中です。是非、1日1回下をクリックして順位アップに応援お願いします!
クリックしますとポイント加算され、その日の順位が表示されます。
正に仰る通りですね。
私も同様の状況ですが、仕事柄、長年人前で話す日常でした。
近年、コロナ禍でマスク着用になり、またオンラインリモートの
講義もあり義歯を外します。
そうしますと比較的、発声がよいことに気づきました。
しかしながら、不自由なこと極まりありません。
年は取りたくないものですが、いよいよ本当にリタイアと
なりました。それではまた。失礼致しました。
物を噛むにせよ発声するにせよ、
使いこなすのに難儀な入れ歯です。
しかし、老いた身にはなくてはならないモノ。
何とか折り合いを付けるほかナイですネ。