世間一般では父の日と呼ばれる日のこと、16時頃に到着し先客3人の最後尾へ。今にも泣きだしそうな空模様も影響してか、客足は鈍く17時30分時点でも待ち客は15人のみ。ただ、いつもより遅れた18時頃に開店する際には30人へと膨らんでいました。入店すると店内には店主さんと新人助手さんが2人、いつもの助手さんが不在でしたのでそれが長めの準備を必要としたのかもしれません。
国産ブタメン、大蒜多めチョイ野菜+生卵+ブタかす入りアブラ+大盛り。
少し遅れてブタかす入りアブラが配膳されので改めて。ブタかす入りアブラの塩加減は控えめでした。
およそ3分間大鍋の中を泳いでいた麺は過去最高量かも。
久しぶりに盛り付けが見える席で、麺の盛り具合を確認出来ましたが、あんなに盛るのかとう位に綺麗な三角錐が形成され富士山のようでした。しかし、配膳時には上に野菜や豚が上に乗せられて圧縮されたのか台形状に。
店主さんによる鍋投入前の、ギュッとした揉み込みが表面の凹凸をさらに強めたようでゴワゴワ触感と、咀嚼している最中には深層部に芯が残る茹で加減と低加水率を理由とする粉っぽさに因るボソボソ触感とで、富士丸らしさを覚えます。ただ、不思議と飲み込みづらいということはなく、抵抗なくサラサラと胃袋の中へ。
おまけは流石に粉っぽさ全開。盛り上がった部分の液体油のみを吸い上げた、小麦の風味を存分に浴びられるものも自分でも驚く位にスムーズに口の中へ。
締めは、お椀に麺と卵黄を加えて。トロっとした黄身のコクが加わった贅沢な一品を一気に搔き込みました。
丼の縁から豚さんが顔を覗かせています。
この日は全体的に赤身の比率が高いものが提供されました。
削ぎ落すように切られた豚は伸縮性を持った肉質。
歯を入れるとザクッとした感触が歯を通して伝わってきました。
裏返すと武骨な見ためながらタレの甘さも楽しめる端豚でした。
しっとりとして軟らかな豚。
赤身にサシが散らばって旨味をたっぷりと含んだ赤身。
チョイ野菜の上には甘辛い固形脂が。
食券を購入していないのに立派な盛り、大盛りは麺だけでなく野菜にも適用されるんですかね。お箸と左手で掴み取られたたっぷりの野菜が既に麺山に乗せられており「ちょい」をお願いすると、頂上に豚が一枚乗せられてちょい分が追加されていました。キャベツともやしはクッタクタの茹で加減で、自身からも甘みが染み出していました。
表面に液体油と固形脂が浮かぶスープ。
液体油と調味料による甘さに豚出汁の深みが加わって重層的な旨味を感じるものの、最後に覚えた醤油の塩味がそれらを包み込んで後味をサッパリとさせていました。
大きめに切られた大蒜は野菜の山にしがみつくように。
多め分は別皿で。粗目に切られているのでザクザク食感。
生卵は自分で割るスタイル。残った白身の扱いに困りスープに投入しましたが、麺と絡めた方が良かったかな。
18分程で完食。最初は量の多さに戸惑いも覚えましたが、最後まで余裕を持って。慣れない助手さんへの指導も行いながらのラーメンの提供に忙しい店主さんにお礼を言い、30人の行列を横目に次の目的地へ向かいました。
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