歩数計をベルトに装着し、トコトコ歩くのが好きだった父。
「今日は 8千歩!」
「お寺をまわったら、いつの間にか1万歩超えていた!」
「人間、歩かんと歩けなくなる!」
そんな父が一年半前から体調を崩した。
今年の夏、買い物帰りに道路で転倒。
約50日の入院生活。
病院でリハビリ終え、父の希望通り 退院して自宅へ戻る。
在宅介護の幕開け!

本当に大変である。
一生懸命やればやるほど次から次へとやるべきものや足らないものばかりが見えてくる。
不甲斐ないと自分自身を毎日責める日々。
介護に限らず、完璧というものは 存在しない。
介護のプロに任せられるものは任せ、自分は家族の立場として出来る事だけをするのが大切。
そんな私も 潰れかけ、共倒れ寸前だった。
周りの人たちに支えられ、助けられ
ようやく気持ちを自分自身へ向けた。

弱ってしまった心身エネルギーを戻すため、トレーニングを再開!
と言っても、左腰痛と左股関節周囲の筋肉をいためており、半年以上全く走る事が出来ず悶々と日々を過ごしていた。
リハビリを兼ねて、無性に泳ぎたくなった。
アクアビクスの講座をさせていただいているスイミングクラブでフリースイムコースに入会した。

ストリームライン、呼吸のタイミング…
全て忘れてしまっている。
週に一度、4泳法のスクールに参加していたが、休む事が多かった。
25m泳いで立ち止まって呼吸を整え、再び25m泳ぐ。
まずは、神経筋促通!
スムーズに泳げるように何度も何度も練習。

ひたすら前へ…
日常のアレコレを忘れ、次第に自分自身に戻っていく瞬間。
楽しい!
心の底から叫んだのは 何ヶ月ぶり?