67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

アル・コーンのテナー

2006-04-16 06:11:09 | jazz & vocal
The Natural Seven/Al Cohn
(RCA LPM-1116)

 ズートとともに語られる事の多いテナーサックス奏者、アル・コーンをアップします。巷ではズートとのテナーバトルが有名でいくつかの名盤がリリースされて いますのでご存知の方も多いと思います。バトルプレイでは、結構わかりにくいプレイもあるのですが、やや固めの音色がアルのテナーです。RCAにもいくつ かのアルバムを吹き込んでいますが、やや大きめの編成でアレンジの才能を示した好盤が見られます。"MR.MUSIC"(RCA LJM-1024)なども彼の編曲の才能を如実にしめしたアルバムで、カバーにはアルのトレードマークとも思われるボストンタイプの眼鏡が使われていまし たね。
  このアルバムでは、タイトルどおり、ベイシーバンドからギターのフレディ・グリーンの参加を得てベイシーのカンサスシティセヴンを意識した アレンジと演奏を聴く事が出来ます。彼のギタープレイについてはもう語り尽くされていると思いますが、ジャズギターではきわめて異色なリズムギターで、ほ とんどソロはとらず、そのstrummingで強烈なベイシーサウンドのリズムの中核を作っていたことは皆様ご存知のとおりです。ピアノのナット・ピアー スも間をいかしたシングルトーンプレイはベイシーのピアノを意識したものでなかなかの好演です。ベースは手堅いミルト・ヒントン、ドラムにオシー・ジョン ソンを起用しジョンソンは最後のブルースで渋いヴォーカルを聴かす粋な配慮でまさにベイシーモードです。フロントはベイシーバンドのトランペット、 ジョー・ニューマンとトロンボーンには名盤の誉れ高きDAWN盤で共演したフランク・リハックというまさに自分好みのパーソネルです。
 センターレーベルはNIPPER DOG(COLOR)のdeep grooveでオリジナル?と思います。カバーもイラストでの7人とその楽器が描かれたもので美しいですね。

Peterson Guitar Trio

2006-04-15 00:36:33 | jazz & vocal
At The Concertgebouw recorded in Amsterdam, Holland/Oscar Peterson
(Verve MGV-8268)  

 bassclefさんのピーターソンのログのコメント欄で御指名を受けた事もあり、今 日はピーターソン+レイ・ブラウン+ハーブ・エリスのギタートリオのアルバムをアップしますね。このトリオはナット・キング・コールのトリオに触発されて 出来たトリオであることをどこかの記事で見た事があります。ハーブ・エリスはこのフォーマット2代目のギタープレーヤーです。初代はバーニー・ケッセルで すよね。その前の録音はピーターソンとレイ・ブラウンのduoだったりします。
 さてこのエリスの入ったトリオで最も有名なのは”シェイクスピア”でしょう。でも自分が好きなのはこのオランダ・アムステルダムのライブ”コンセルトヘ ボウ”です。A面3曲目が注目です。自分的には”幻のバグスグルーヴ”と勝手に名前を付けています。もうお気づきの方も多いかもしれませんが、センター レーベルにはBAG'S GROOVEとクレジットされているのですが、どう聴いても”ブルーソロジー”なのです。決してバグスグルーヴではないのです。この”ブルーソロジー”が 素晴らしい。本家のMJQより遥かに良いですね。冒頭のテーマのバックに流れる打楽器的サウンドにまずビックリ!どうやって出してる音かなあ?3人しかい ない筈なのに・・・???このサウンドでグルービーな雰囲気を残したまま、超ノリノリのピーターソンのピアノに繋がっていきます。この演奏はブルーソロ ジーの名演なのですが、クレジットがバグスグルーブなのでおそらく注目されてないと想像します。チャンスがあれば聴いてみてください。
 swanさんがコメントで語っていたこのトリオのおすすめは?に対する自分の回答です。こんなので良いでしょうか???  アルバムはMGMのT字VERVEです。国内盤は周囲のブルーがかなり濃い感じのブルーだったと記憶しています。

白人低音フロントのハードバップ

2006-04-14 00:05:55 | jazz & vocal
The Pepper-Knepper Quintet with Pepper Adams and Jimmy Knepper
(metrojazz E1004)

 初めてアダムスのバリトンを聴いたのは、多分リー・モーガンの"The Cooker"だったと思います。バリトンでは何と言ってもマリガンでしょうが、全く違う硬いゴリゴリサウンドで迫るのがここの主人公”ペッパー・アダム ス”です。相方は、ミンガスとの共演で知られているジミー・ネッパーです。コレだけだと、なんて事はないジャケットタイトルのゴロ合わせかと思われてしま いそうです。リズムセクションがすばらしい。Wynton Kelly(p), Doug Watkins(b), Elvin Jones(ds)このトリオがバックでやって演奏が悪い訳がない。
 1958の録音ですがケリーの好調さと言ったらありません。中音域は芯がある音、高音部では例のケリー節がてんこもりです。さらに、珍しい彼のオルガン プレイも聴かれます。このトリオなら、フロントに何を持ってきても大丈夫。バリトンとボントロの2管は珍しいですよね。あまり知られていないかもしれませ んが、これぞハードバップと言うべき演奏です。   metrojazzの赤センターレーベルのオリジナルです。metrojazzはメルバ・リストンの様に、隠れた名盤が多い事も事実ですね。

ジュリー・ロンドン

2006-04-13 03:20:53 | jazz & vocal

Julie Is Her Name/Julie London
(Liberty LRP3006)


 いつだったか東芝が狂ったようにジュリー・ロンドンのLPばかりを発売した事があった。あれは一体どういう企画だったのでしょう。後にも先にも一人の アーチストに固執して10枚前後のアルバムを一期に発売した事例はないと記憶している。マイルスデイビスぐらいのジャズジャイアントなら話はわからないで もないが、対象はジャズ歌手とも言い切れないSINGER&ACTRESSのジュリーロンドンである。よっぽどプロデューサーの好みだったか、金銭がらみ か、この理由については自分には謎である。もしご存知の方がおられたら情報が欲しいものです。
 さて、今日のアルバムはそのジュリー・ロンドンです。初リーダー盤でクライミーアリヴァーを収録したアルバムとして知られており彼女の出世作です。伴奏 はあのギターの巨人バーニー・ケッセルとベースのレイ・レザーウッドのギターデュオです。初リーダー盤にオーケストラではなく、このシンプルで難しい フォーマットをもってきたのはプロデューサーの辣腕を評価すべきか単に伴奏陣に払うギャラがなかったのかは定かでありません。伴奏のケッセルのギターがす ばらしく、ハスキーでセクシーな彼女のヴォーカルはファーストレコーディングとはおもえない名唱となりました。子供時代の友達であるArthur Hamiltonによって彼女のためにこのとき書かれたと言うクライミーアリヴァーは、収録された他のスタンダード曲と比較しても出色の出来でのちのち彼 女の代名詞となっていきました。


Julie Is Her Name vol.2/Julie London
(Liberty LRP3100)

 第1作と同じフォーマットで録音されたのが、この第2集です。ギターのHoword RobertsとベースのRed Mitchellと言う第1集同様ジャズファンにはうれしい伴奏陣です。ここでもロンドンのセクシーボーカルを堪能できます。 ジャケットは第1集は初々しいやや緊張した表情にベアトップのドレス、第2集は笑みを作った余裕の表情で黒のセーターといういでたちで、ほぼ同じ角度で撮影されています。いずれも彼女のflaxen hairとblue eyeがうつくしいですね。
 ともにリバティのレインボーのセンターレーベルでモノラル盤です。

"JUG"

2006-04-12 03:12:14 | jazz & vocal
The Soulful Moods of Gene Ammons/Gene Ammons
(Moodsville 28)


 MoodsvilleはPrestigeの傍系レーベルの中では、NEW JAZZに次ぐレーベルで、ラインナップとしては本家と同じですが、スタンダードやバラードの収録が多いのが特徴です。"JUG"や"BOSS TENOR"の相性で知られるジーン・アモンズもここではギンギンのハードバップのスィンギーなプレイではなくバラードプレイに終始しています。JUGと いえばSONNY STITTとのテナーバトルが有名で、そのプレイはVERVEやARGOレーベルに残したものがよく知られていますね。PRESTGEにもリーダー盤は多 いのですが、アンダーレイトは印象は否めません。
 バックはPATTI BOWNのピアノ、George Duvivierのベース、Eddie Shaughnessyのドラムのピアノトリオで、MOODSVILLEらしいソフトな印象のアルバム作りがされています。収録曲も"BUT BEAUTIFUL", "SKYLARK", THREE LITTLE WORDS", "ON THE STREET OF DREAMS", "I'M GLAD THERE IS YOU", そして"YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO"等、バラード中心の選曲ですがアモンズ本来のアーシーでソウルフルなスタイルや太いテナーの音色は健在です。ピアノのBOWNも全編に渡りリリカル なプレイを披露しなかなかの好演です。
 MOODSVILLEのグリーンにシルバーロゴのセンターレーベルで多分オリジナルと思います。でもマイナーなイメージは拭えませんね。

Getz and Strings

2006-04-11 04:02:55 | jazz & vocal
Cool Velvet/Stan Getz and Strings
(Verve MGVS-68379)

 多作のアーチストにおいては、”いつかはやってみたいストリングスとの共演”的な考えが頭をもたげて来るのでしょうかねぇ。ストリングスとの対比的に硬 質な音色で迫る場合と、このゲッツの様にストリングスとブレンドするかのような音色で迫るケースがあるとおもいます。このゲッツのアルバムはまさに後者の 代表と思います。彼の音色、テナーではかなり個性的ですものね。このアルバムはそういった意味で成功例と思います。ノーグラン、クレフ、バーブでは多作の ゲッツですが、異色のアルバムです。ストリングスはラッセル・ガルシアで、演奏曲もスタンダード中心で時間も短く各面5曲の計10曲の構成です。A-1の "THE THRILL IS GONE"のストリングスの強いアタックの後、煙のように甘い音色で出てくるゲッツのサックスが最高です。他にもB面の"'Roung Midnight"や"Whisper Not"の真のジャズスタンダードでもストリングスとの融合で聴かしてしまうゲッツの解釈がすばらしいです。
 このカバーはセカンドジャケットかもしれません。ゲッツの顔が大写しになったカバーのものが存在すると思います。このカバーは先述のピーターソンのソングブックシリーズで紹介したMERLE SHOREによるもので、このイラストカバーも捨て難いものがあります。センターレーベルはT字MGMです。Getzはじめ当時のVERVEのラインナップ、凄いですねぇ!!!

雨降り初登校

2006-04-10 22:20:14 | Weblog
 自宅から小学校までは3kmぐらいはありますかねぇ?新1年生が歩いていくには若干長くて、きついものが有ります。兄ちゃんのT君も未だに、行きは66bugに乗って自分の職場ぐらいまでは車で登校。そこから約1.5KMほどを歩いての通学です。
 今日からは弟のK君との一緒の通学です。でもあいにくの雨!今まで幼稚園だったK君は、バス通園だったので自分の傘を開いたりたたんだりをやった事がなかったのです。雨が降るとハプニングが増えます。傘のさし方・しまい方を教えていなかった親も悪いです。傘をきちんとさしてないので、もう骨が2本ほど曲がってしまい、初日からママのオオメダマを食らってしまいました。兄ちゃん、一緒に通学しててなにやってたんだろうね!全く。弟にキチンと教えろよ!!!パパもママもT君に監視を期待していたのに・・・どうせ傘で遊びながら登校したんじゃないのか?買ったばかりのLLBeanのウインドブレーカーもずぶぬれだったようで、自分が自宅に帰ると二つ並べて玄関に干されていました。さらにK君の長靴は、帰ってみると裂けています。明日も雨なのにどうするんだろう・・・?

ドリス・デイ

2006-04-10 03:29:24 | jazz & vocal
Young Man with A Horn/Doris Day and Harry James
(Columbia CL582)

 ドリス・デイと聴いただけで強くアメリカを意識してしまいます。現在70歳を越えた自分の母親がラジオでセンチメンタルジャーニーをよく聴いたと言って ました。ジャズ歌手ではないかもしれませんが、レス・ブラウン楽団の歌手を務めた事もあり、ヴォーカルもうまく、女優としても有名で映画の中でも自分で 唄っているらようです。実際彼女の映画を見た記憶はあまりないのですが・・・
 今日のアルバム"Young Man with A Horn"はカーク・ダグラスと共演した”情熱の狂想曲”の挿入曲を収録したものです。"The Very Thought Of You"や"With A song In My Heart"での歌唱は高く評価されていますよね。とってもジャジーでスィンギーな彼女のボーカルを楽しむにはもってこいのアルバムです。共演のハリー・ ジェームスのトランペットも明朗なトーンで気持ちがいいですね。 カバーもブルーと薄い紫の渋いトーンでトランペットを持った男性がベッドにうつぶせになっているデザインでカバーアートとしてもすばらしいと思います。セ ンターレーベルは初期のコロンビアのバーガンディで銀ロゴのモノです。盤も分厚く、このオリジナルの雰囲気がたまりません。
 ドリスの他のアルバムではプレビンとの共演盤などもボーカルファンにはたまらないアルバムですよね。また別の機会にアップしたいものです。
 ドリス・デイ、大好きなシンガーです。

GWキャンプ予約完了!

2006-04-09 13:31:04 | キャンプ
 去年のGWは、2回もキャンプに行ってママから不満タラ~タラ~だったよなぁ・・・なんて思いながら、キャンプシーズン到来なのにまだ一度も野泊をしていない・・・。”パパ今度の連休にはキャンプいかんがー?!”(土佐弁”行かないの?”の意味)という子供たちの声が聞こえてきます。
 去年は、29日に高速でアクセスの良い”四国三郎の郷(徳島県美馬市)”、連休後半に”ウエル花夢(高知県・四万十町)”に行ったので、もう四国内はだいたい行ったなぁという感じです。忘れてた!四万十市の”とまろっと”、ココまだ行ってないや。夏はとても、暑くてキャンプできそうもないロケーションなので、GWなら可能かもという感じで本日、無事予約できました。
 もう気合いはいりまくりのウーちゃんが、先日買ってもらったシューズと帽子を着てみたいというので撮影したのがこの画像です。やる気満々!!幼稚園も年中になると違うね!でもその格好だとGWはもうきっと暑いんじゃない???
ママの手下、キャンプ場ではパパの手伝いもしてくれよー!!!

GOODMAN/ROSIE

2006-04-09 00:46:32 | jazz & vocal
DATE WITH THE KING/BENNY GOODMAN and ROSEMARY CLOONEY
(Columbia CL2572)

 ベニー・グッドマンについてはもう何も言う事がありません。スイング時代を代表するクラリネット奏者でバンドリーダーであります。 このアルバムは晩年コンコルドレーベルからすばらしいカムバックを遂げた”ロージー”ことローズマリー・クルーニーとの共演をおさめたコロンビア10イン チ盤です。バック・クレイトンとアービー・グリ-ンをフロントに入れたベニー・グッドマンセクステットの演奏が3曲、グッドマンとロージーのヴォーカルデュオが聴かれる "It's Bad For Me"(Bennyの声が結構渋い)、ロージーのハスキーなボーカルをフィーチャーした"Memories of You"と"Goodbye"の計6曲が収録されています。この時代のロージーの10インチ盤はどれもすばらしいですが、グッドマンといえばやはり "Memories of You"と"Goodbye"の2曲!ここでのロージーのややザラッとした声での歌唱は他のオケバックのアルバムにくらべ、よりジャジーな感じがします。 "Memories of You"がA面1曲目で、この冒頭のクラリネットの音を聞くだけでゾクッとしますね。もちろん最後が"Goodbye"です。
 この時代の、ロージーの10インチのカバーはどれも秀逸ですがクリスマスアルバムとならんで自分が特に好きなジャケットですね。