要領よく処理すると言うことと,手抜きをする,楽をする,というのは似て非なるもの,という話をいつもしています。本人的には,実は手抜きになっているという自覚がない可能性もあるので,中々改善が難しい。
ローの勉強が忙しいから受験対策で楽をして良い,ということにはならないと思うのだが,多くの「不合格者予備軍」においては「ローは忙しい」の抗弁が強力に主張されているのが現状です。でも自分の身は自分で守らないといけません。後でとどめを刺されてから気がついても遅すぎます。
短答非実力者の中には,未だに「過去問題と肢別本回せば大丈夫でしょ?」というトンでもない勘違いをしている人が沢山います。それで結果を出せているのであれば良いのですが,「2回連続短答落ち」とか「2回連続何とかギリギリ合格」,という事実に直面して,なお何も感じない,という感覚も正直不思議です。ローに行くと大事な能力の何かがスポイルされるのかな,なんて考えてしまいます。
試験なので,「結果」を出さなければ話になりません。日々の学習の中で,本試験問題に対応できるかどうか,感覚的にジャッジができると思います。問題はその後の対応です。「では,どうするか。何が問題なのか」を真面目に考える。大まかに言うと,得点力が伸びない原因は,大きく言えば2つしかありません。試験対策に「質」的ないし「量」的に問題がある。それだけです。
改善しない限り,結果はいつまで経っても変りません。「結果」を変えるには,まずは「行動」・「手段」を変えることです。