東京も含めて全国的に言えることですが、合格する人としない人の大きな違いは、やはり「試験対策」をしているかどうか、一般的な「勉強の仕方」を知っているか、という点にあるなというのを強く感じています。特に意外と「勉強の仕方一般論」が分かっていない、忘れてしまった、司法試験だけ特別な試験だと思っている、という人が多い気がします。司法「試験」も高校入試、大学入試などと同じ「試験」です。「勝ち方の一般論」そのものは何も変わりません。自己の過去の成功体験を思い出してみるのもいいかと思います。
旧帝大他の結果です。
対出願者ベースで、東大45%、京大48.1%、一橋45.7%、北大23%、東北大23.7%、名大20%、阪大35.5%、神戸28.8%、九大19%といった感じです。
地域トップローの北大、九大、東北大、名大といったところが20%強ですからやはり厳しい状況です。個人的な感想ですが、内向的な雰囲気の強いローは実績を挙げられていないイメージが強くあります。もっと外部に目を向けて「試験対策」を「早期に」始めれば、結果が出せるような気がします。
関西勢の不振は前々から指摘されてきたことですが、主要校の今年の結果は以下のとおり(出願者ベース)
京大48.1% 阪大35.5% 神大28.8% 大阪市立15.8%
同大12.2% 立命11.1% 関西大9.1% 関西学院7.6%
京大・阪大以外の不振に歯止めがかかっていない状況です。特に学部では関西私立の雄であるはずの「関関同立」が壊滅状態です。4校平均で丁度合格率10%です。因みに関東の中堅私立ローで、明治14.6%、上智16%、法政10.1%、日大9.3%、立教10.3%といった感じです。
既修者合格率も、対受験者ベースで、同大16%、立命14.4%、関西大11.4%、関西学院8.3%です。対出願者ベースならばもっと下がることになります。これは上位ローの「未修者合格率」にも遠く及びません。ということは、上位ローの未修でさえ長年「基礎力不足」・「演習不足」が強く指摘されているわけなので、「既修」といえども関西ローの状況はそれ以上に悪い、ということを意味します。ここから来季に向けて逆転ドライブを決めるには何が必要かが明らかになってくると思われます。
しかし神戸の不振が気になります。一時期は「合格率の神戸」というイメージが強くありましたが、文部科学省の査察が入ったあたりから急に率が落ちてきているのが気になるところです。