リオオリンピックが終わりました。数々のドラマが生まれましたねー!東京五輪が楽しみです。
金メダルを取った選手のエピソードなども報道されますが、その中でも「なるほど」とうなったものがあります。水泳界の絶対王者であるフェルプスを個人種目別100メートルバタフライで破ったシンガポールのジョセフ・スクーリング選手のエピソード。
彼は幼い頃からフェルプスが憧れのアイドルだったそうで、12歳くらいの時にフェルプスと一緒に写真を撮っています。メガネをかけたあどけない表情をしたスクーリング少年がそこには写っていました。ここまでは、誰にでもありがちなエピソードですが、その後がやはりメダリストは違うんだなと思いました。
彼は「フェルプス選手に勝ちたい」と本気で考え始めるのです。「フェルプスのような選手になりたい」という憧れであれば、小さい頃にスポーツ選手に抱く感情としては、誰にでもありそうですが、その偶像に「勝ちたい」とはあまり考えないでしょう。そして彼は行動に移すことになります。現在、テキサス大学に水泳留学しているそうです。
思わず唸ったのは「あこがれのスーパーヒーローに勝ちたい」と思い、それを実行に移したことです。普通は、自分自身で限界を設けてしまいます。金メダルを大量生産している選手であれば尚更です。勝ちたいなんて普通思わないでしょう。思わない理由は「自分には無理」というリミッターをかけてしまうからです。
いつも言ってますが、単なる「憧れ」と「夢」は違います。残念ながら人にはそれぞれ、持って生まれた才能とその限界があります。誰でも憧れが現実に結果として出るわけではありません。しかし何か自分で本気で打ち込める目標が見つかったならば、自ら限界をもうけるようなことをすべきではないと思います。
今回そんなことを感じました。果たして、今日本人の小学生の中に、「将来日本の金メダリストに勝ちたい」、と本気で考えている子供は何人いるんでしょうかね~。なんてことを考えたりしています。