黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

フォースとともにあれ

2016年01月07日 15時31分09秒 | ファンタジー

 年末から年始にかけて、続けて数人の知友が旅立った。身のまわりをいきいき飛び回っていた人々が次々と姿形を失っていく様子は、まるで時間旅行する人々が目の前からワープして別の時空域へ飛び込んでいくのを見るようだ。
 彼らがいなくなってわかったことがある。彼らがここに存在していたとき、私の目は、必要に応じて彼らを見、そして私の都合で彼らを利用していた。なので、私は、眠りの夜、決して彼らの姿を見ることはなかった。
 しかし不思議なことに、彼らときたら、生前それほど親しいのでもなかった私の許に、とのの黒い手に引かれてちょくちょくやって来るようになった。私の精神は、彼らのかつてない快活さと笑顔に包まれて震えた。私はきっと永遠に彼らとともにあるのだと思う。(2016.1.7)
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