数日前の大雨の日、台所の小窓から一瞬見えた情景。当然写真は撮り損ねた。
雨にかすんだ路上を猛スピードで、黒い物体が通過した。人力の自転車に乗った黒ずくめの若者が、何か大きな黒い箱を背負っていた。弁慶たち修験道の行者が背負っていたような四角い箱で、今では歌舞伎などの演劇の舞台でしか見られない。
私は思わず、「あっ、ウーパールーパーだ」と口走って、すぐ、なんだか語呂が違うと思った。最近の都会では、元気な若者たちが自転車を漕いで、年寄り組に食料品を届けていると聞いていたが、近くの都会から20キロ以上も離れた、こんな田舎にも彼らが進出してきたんだろうか。家人に聞くと、それはウーバーイートというらしい。交通事故と風邪に気をつけて。(2020.9.8)