最近のことですが、数年前の出来事を思い出そうとしたとき、ずっと昔に起きたことのように、かすんでいるのです。
6年前に仕事をリタイヤして始めたのが洋製本教室通い。中綴じ冊子を手始めに、角背、丸背のハードカバー(上製本)をいくつか作り、自分で表紙の布を染色するような高度技能の工程に入ろうとした矢先、あのコロナがやってきました。教室は即閉鎖。今となっては、ペーパーバック本と角背のハードカバー本しか作れません。製本教室の印象ははるか彼方に飛んで行ってしまいました。
よく考えると、製本教室に限ったことではなく、これまでに読んだ本や持ち歌、家にいた猫たちのことまで、はるか昔の伝説みたいに思えるのです。このままだと、飲み仲間さえ思い出せなくなるかも。ひょっとすると、これはコロナウイルスの後遺症?いや陰謀なのでは?
〇〇歳の自分が本地の姿を取り戻せるかどうか、今年の飲み会の再開がカギになるような気がしています。ではお元気で。(2023.5.5)