おそらく今秋採れたばかりの黒大豆(地元産)を一晩水に漬け、翌朝からおよそ5時間、豆の表面ヒタヒタに汁が煮詰まるまで弱火で炊き、火を止めた。ちょっと柔らかすぎか。途中で豆が柔らかいことに気づいていたが、煮詰まる前にはやめられない。ミーティングと同じ。甘みは前回に比べいい塩梅だ。
冷めてみると、黒豆なのに黒くない。茶色がかった濃いグレーと言ったらいいか。これもまた煮詰めすぎのせいだろう。煮ている途中の豆は黒ぐろしていたのだ。
柔らかいのは豆が若いからだろう。初めから規定量の水を入れたのが間違いのもと。各食材の特性と言い分を聞き分けながら、水を差し差し事を進めるのが、よい成果を得られる秘訣なのだ。料理はミーティングそのものだ。(2023.12.22)