この前の土曜か日曜の午後、ソファーに横になり、昼寝の体勢に入ったがなかなか寝つけなかった。そろそろ一時間くらい経過しただろうと思って目を開けた。すると突然頭の奥に、さっきまで家の中で、妻やよく知った人々といっしょに、わいわい騒いでいた様子が鮮明によみがえった。
よく考えてみると、体はソファーの上からチラッとも動いていない。私は動作することなく、それを経験したのだ。つまりレム睡眠の中で。夢の内容自体は特別なものではない。しかし、眠った感覚がないのに、夢を見たのはなんとも薄気味悪い。
なぜそんなことになったのか。
夢の内容に破綻がなく現実そのものだったため、眠ったと思わなかった? それは言い換えると、夢の中で現実に生きているのと同じ実感を得られたということ?
実は、すっかり覚めてから今に至るまで、どうも夢を見たような気がしていない。これはまさしく初体験だ。かなりまずいかな。
夢と現実との境目が不鮮明になる状態は、これから頻繁にやってくるだろう。そのうち、夢から覚めなくなり、寝たきり、認知症へとまっしぐらに突き進み、ついに本体が消え去っても夢だけは続いていくのかもしれない。それはそれで素晴らしい境涯か。意識がなくなったら、心の痛みも消え去ればいいが。でもそれはちょっと楽観過ぎるやろう。(2016.7.1)
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