黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

小説ぎらい

2018年03月03日 16時23分36秒 | ファンタジー

 直近1ヶ月のうちに、手に取った小説というと、「源氏物語」「日の名残り」(いしぐろ)「真夜中のパーティ」「ハヤ号セイ川を行く」(いずれもピアス)か。このうち「源氏」を読み切るには数年かかるだろうし、「日の名残り」は読み通す自信がない。何度も書くが、ピアス物は私にとって別格。2回読まない主義の人間なのに、「真夜中のパーティ」を読むのはこれで3回目だ。
 最近の本でおもしろかったのは、「オホーツクの古代史」(平凡社新書)「生きて帰ってきた男」(岩波新書)。読み始めたばかりの「8/17、ソ連軍上陸す」(新潮文庫)は占守島の攻防を記録したノンフィクションで、参考になるかどうかまだわからない。これから読もうとしているのは、「戦争調査会」「世界神話学入門」(いずれも講談社現代新書)。私のアウトドアぎらいシリーズに祖母と父親のことを書き留めるため、しばらくの間、保坂さんらの戦争物をいくつか読むつもり。今年中には叔母から父親の出征前後のことや、祖母にまつわる言い伝えなどを聞き取りたいと思っている。
 年取ると誰でも思うことなのだろうか。雑事によって自分の時間がちょっとでも削られると、人生の残り時間が大幅に少なくなるような気がしてならない。最近は小説の最終ページまで時間を配分する余裕はもうない。こんな小説読みに没頭できない者が、自分の書き物のために資料あさりするようなことになったら、小説本なんて開く気になるわけがない。出だしの1ページだけ目を通したら、全体がわかるという小説なら助かるのだが。最後にどんでん返しで決着する筋書きなら、そう書いておいてくれれば最終ページから読むものを。(2018.3.3)

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