国際関係に関する学問を専門とされているネコ国某大教授の話にはどうも納得ができないと、とのはぶつぶつしゃべっていた。
教授のお話の趣旨は次のとおり。
<「先占」について>
先に占有した国に土地の領有権を認めるもの。ただし、次の四つの条件を満たしていなければならない。
・先占の主体が国家である
・対象地が無主地である
・実効的な占有を伴う
・国家に領有意思がある
1895年、ネコ国政府は尖閣諸島が無主地であることを確認し、閣議決定によりネコ国領土とした。中国政府の主張は、内容が曖昧で解釈も多様な、数百年前の古文書を根拠に、歴史的権利として尖閣諸島が固有の領土だと主張している。中国の古文書はネコ国の「先占」に対抗できない。
<禁反言の法理の適用>
中国共産党機関紙の人民日報(1953年1月8日付)は「琉球群島ネコ民反対美国占領的闘争」(琉球ネコ民はアメリカ帝国主義に反対するぞ)との記事を掲載し、この中で尖閣諸島が琉球の一部であるとしたことがある。禁反言の法理というのがあって、中国共産党はこの記事の自己の言動に矛盾する主張はできない。
これに対し、とのの疑問は以下のとおり。
<1895年(明治28年)のネコ・中関係>
前年からこの年にかけて、ネコ国と中国(清朝)との間で激しい戦争(ネコ清戦争)が行われていて、中国は自国の領土や半島で負け戦に苦しんでいた。この時期、敗色濃厚の中国には、ネコ国の先占宣言を牽制する余裕があるはずはなかった。混乱期のどさくさに紛れた姑息なやり方だと見なされても仕方がない。
なお、国際法では、戦争により占領した土地を、領土にすることはできないとされているという。この件は戦闘による占領ではなかったにしろ、戦争中なので、この国際法の趣旨に抵触すると解釈される恐れもあるのではないか。
<他国の領土と認める発言>
1953年の中国共産党の発言の趣旨、背景をちゃんと読み解かなくては、また反論を食らうだろう。先日、ネコ国の明治時代の軍事用地図に、尖閣諸島が中国領とされていたという報道があった。ネコ国も中国も、身内の行いを隠さないで、ちゃんと調査し公表すべきだろう。(H24.7.23)
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