心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

人生はやっぱり響き合い

2008-03-27 | 書の話
                 広げるとまたぷくぷくの寸評が始まり・・



11年前に書いた、いろは歌の折帖。
師と仰ぐI先生に「むむっ」って思ってもらいたくて、自分では書体を変えた
つもりで、ちょっと「どう?どう?」って気持ちで持参した。

折帖っていうのは、折りたたみ式、ジャバラになったノートみたいなもの。
これに直接書いていくから、失敗は許されない。。

   ←表紙はこんな感じ 
   ←隷書っぽく
   ←楷書で強く 
   ←楷書でのほほんと


その日、まとめて5冊位持っていた記憶がある。
今思うと、恐れ多いことだけど、若いって怖くて頼もしい 

すると師は、内心「むむっ」って思った・・・に違いない。
うんきっとそう。

だって、すかさず師が書かれた折帖を、あれこれ書庫から探して来られ、
「どうだ~  どうだ~」攻撃をして下さった。

「これだけの書体、書風の引き出しが、あんたにはないだろう」と、笑顔でもって。 

「はは~参りまし~た  」

そんなやりとりが、楽しくてしかたがなかった。
何よりも、子供の心のまんまの師が、大好きだった。
私なんかを相手に、時にはムキになって真剣に、時には遊び心満載の師を、
今も心から尊敬している 

人生長し。
けれど、人と人として心を通わせて下さる方と出会えたことは、私の貴重な財産。

人生はやっぱり響き合い。
まわりにどんなに刺激的でステキな出会いがあっても、
自分も発信していないと、キャッチしてもらえない。

なんだか忘れていたな・・と、ふと。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする