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2024.11.23 『仁達幌』(ニタッポロ・242m)  落ち着かない山行

 

 11月も後半に入って「勤労感謝の日」である土曜日は、

この週末もHiromiとは別行動だったので、

「仁達幌」(二等三角点)の新ルート開拓を目的に、

厚真町へと向かった。

朝から素晴らしい天気だ。

 安平町早来守田を過ぎて、

「知決辺川」に沿って伸びる林道に入った。

この林道の奥では、

胆振東部地震で壊滅的被害を受けて崩壊した林道の、

新たな開削工事が進められている。

従ってウィークデーは、

車同士が交差のできない狭い林道を、

工事車両が行き交うのでちょっと入りにくい。

ただこの日は「勤労感謝の日」という、

祝日と土曜日が重なっていたので、

工事は休みだろうと考えた。

ところが林道入口より、

4kmほど入った地点で準備を始めると、

エンジン音が聞こえてきた。

驚いてそちらに目をやると、

工事車両が入ってきて、

駐車地の少し手前の分岐から、

「チケッペ幌里林道」の奥へと入って行った。

そしてその後も工事車両が次々とやってきた。

更にそれだけではなく、

大型ダンプまで出入りしだした。

新しい林道の路面に敷き詰める、

砂利を運んでいるのだろう。

いやはや、とんでもなく落ち着かないことになってしまった!

帰りの林道走行4kmの間に、

大型ダンプと鉢合わせをしたら大変だ!

 とりあえず準備をしてスタートとたものの、

気持ちは落ち着かないままだ。

予定した周遊ルートを中止して登下降を同ルートとした。

 知決辺川河岸より、

駐車地から最も近い崩壊斜面に取り付いた。

これを登りきると、

足もとにドングリがたくさん落ちていた。

この秋はやはりドングリが豊作だったようだ。

近年毎年秋になると、

札幌市内の住宅地にエサを求めて出没するヒグマのニュースが、

テレビから流れてくる。

しかし今年はそんなニュースに接していない。

 崩壊斜面を登りきって、

笹の尾根筋に上がった。

すると林道の奥に工事車両が見えた。

この日は国民の祝日、

「勤労感謝の日」だ。

しかしここで働き続ける人たちには、

「勤労感謝」なぞ名ばかりで、

何の恩恵も受けることがない。

笹一面の尾根が続いて行く。

この山には別の尾根を利用して、

過去に二度登っている。

晩秋になると、

木々の葉がすっかり落ちて、

ある程度見通しが効くようになる。

笹は薄かったり濃かったり、

或いは丈が低かったり高かったりを繰り返す。

そして目指すピークに到着も、

その周辺は特に笹が濃く、

三角点標石を見つけられない。

いや、じっくり探せば見つかるだろうが、

帰路の林道走行のことが頭から離れず、

ひじょうに落ち着かない。

適当にあきらめて下山を開始。

 下山は時間短縮のため、

ピークの直下で崩壊斜面を下った。

それを沢筋まで下りて、

地震による倒木越えに難儀しながら、

小沢に沿って知決辺川河岸に出た。

ルートとしては面白かったが、

やはり気持ちは落ち着かず、

駐車地に戻って後片付けもそこそこに、

すぐ車に乗って走った。

しかし、林道の中盤を過ぎた頃、

前から大型ダンプがやってきた!

車幅が林道の幅ギリギリだ。

「ヤバい!」、と思った瞬間、

すぐ脇に車1台が入れるスペースを発見!

バックで入って難を逃れた。

向こうは仕事でこちらはただの遊びだ、

気が引ける。

その後林道を抜けて、

落ち着けるところで片付けと着替えをした。

 

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