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2021.11.11 『須部都山』(167m)~『慎』(しん・165m)  空知の片隅で・・・

 今週も仕事は月~水曜日と、

三日間の出勤だった。

注文は増えてきているが、

相変わらず受注単位が細かく、

アイテムが増えても、

総数が少ないので時間がかからない。

出勤しても日々15時に退勤している。

 今日は樺戸山地の、

未踏三角点に出かけた。

皆さんは燃料の高騰に困っていませんか?

私は通常月に2万円を、

車の燃料代として用意してきました。

昨年まではこれでやってきたのですが、

今年は一人で出かけることが多く、

月に3万円必要になることもあるようになりました。

ところが今月は今日給油して3万円を使い果たし、

月末までだと4万円必要な状況になりました。

ただのアルバイトの身には、

4万円の燃料代は重すぎる。

しかもガソリンではなく、

ディーゼルエンジンの軽油ですから。

化石燃料に左右されるのはたまりませんが、

私の年齢ではこの先も、

化石燃料の価格状況に左右されながら、

できる範囲でつつましく遊ぶことになります。

 今朝家を出て月形町に向かった。

そして月形町の手前から、

道々11号線にのって「ふくろう湖」方面に入った。

その「ふくろう湖」との中間点辺り左手に、

地形図にはない林道の入口がある。

その林道入口の、

道々を挟んで斜め向かいに駐車地を確保。

この林道には今年8月入ってみた。

この時も今日と同じく、

「慎」を目指してスタートしたのだが、

いくらも進まぬうちに、

伐採作業に出くわしてしまった。

迷惑はかけられないので、

そのまま撤退した。

今回は伐採作業も終わっているであろう、

と判断して足を踏み入れた。

 林道に入ってすぐ、

少しの笹をかき分けると、

四等三角点「須部都山」

ここは前回確認している。

そこから更に進んでいくと、

林道が目指す「慎」への尾根上に続いている。

「そのままうまく続いてくれ」と願いつつ、

重機が走り回ってできた、

キャタピラ痕にも入ってみる。

ドロドロのキャタピラ痕は、

長く続かず行き止まりとなる。

そこでまた林道に戻って進んでいく。

この地形図にない林道は、

目指すピークの直下まで続き、

廃道となっていた。

 廃道の林道から藪に入るが、

間もなく針葉樹林に入り、

一旦薮が薄くなった。

しかし結局は笹にのまれる運命。

その辺りの最高標高点に上がってみたが、

そこに三角点はなく、

更に200m程の笹漕ぎで、

少し高度を下げた地点に、

四等三角点「慎」

もうすぐ先に「ふくろう湖」が見えている。

濃い笹を刈って標石周りをきれいにした。

「ふくろう湖」沿岸の樹林帯から、

チェンソーの音が聞こえてくる。

この辺りは林業が盛んだ。

深い笹の中でカップ麺をすすり、

同ルートを辿って下山開始。

林道に戻ったあとは、

樹林に入らず、

ただ林道を歩いて駐車地に戻った。

近々大掛かりな伐採が、

広範囲で始まるようだが、

今日は一台の車も目にすることがなかった。

今日狙ってみてよかった、

とつくづく思う次第だ。

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2021.11.7 『花美有山』(309m)  素晴らしいカラマツ林!

 日曜日の朝厚真町の、

「厚幌ダム」で目覚めると、

辺りはカラマツの紅葉一色に染まっていた。

前日薄暗くなってから入った場所だったので、

周囲の風景はよく見えていなかった。

それにしても周囲がカラマツオンリーとは、

実に見事な風景だ。

「花美有山」は「厚幌ダム」の北、

約2kmほどのところに位置する山。

今年の正月2日、

Hiromiと浅い雪の中を、

ツボ足で登っている。

その時点でこの辺りの、

胆振東部地震によってもたらされた、

災害復旧工事が終了していた。

ところがこの夏訪れた時には、

「花美有山」に向かう、

奥地林道「幌内高丘線」を、

トラックが登って行くのを目にし、

また新たな工事が始まったと理解。

登るなら工事を休む日曜日しかないと決めていた。

 日曜の朝6時50分、

「厚幌ダム」下流側の広い大地をスタート。

そのまま斜面に取り付いて、

上部の「幌内高丘線」に上がる。

この林道は災害復旧工事が進んでおり、

幅の広い立派な道路となっている。

辺りのカラマツは美しく、

この度もここに登って、

本当によかったと納得できる。

 西向きの林道は、

「赤須山」(四等三角点・249m)の直下で、

大きく東方向に進路を変える。

この地点からだ、

カラマツの紅葉が、

胆振東部地震で発生した崩壊地との、

一種独特の風景を創り出している。

Hiromiと二人して、

「きれいだ!」を連発しながら歩く。

久しぶりに触れた崩壊地の迫力も凄まじい。

 林道の起点から約2.5km程の地点で、

工事標識が立ち、

その先でまだ林道工事が続くようだ。

と、そこにあった道路標識を見て驚いた!

その古い標識には6個の穴があいていた。

そしてそれは紛れもなく、

銃弾が貫通した穴だ。

こんなところで獲物ではなく、

林道上の標識を狙って発砲している。

これは明らかに違法行為だし、

こんな輩がいるからハンターが嫌われるのだ。

以前夕張の林道で出会った若いハンターが、

「ハンターは嫌われますから・・・」、

と言っていたことを思い出した。

ほんの一部のロクでもないハンターの存在が、

ハンター全体のイメージを悪くする。

それにこのような発砲の痕跡を目にすると、

こちらも益々ハンターとのニアミスが怖くなる。

 その後の林道は1月に訪れたとき、

崩壊していてシカ道をたどったものだ。

それが今は素晴らしい林道に生まれ変わっていた。

気持ちの良い広い林道を歩きながら、

相変わらず素晴らしい紅葉を眺める。

そして次回はこの「幌内高丘線」を、

逆方向から歩き、

別の角度からこの辺りの風景を眺めてみたくなった。

 林道起点より約3.5kmほど歩いた、

Co.250で7時50分、

林道から尾根に取り付いた。

500mほどの笹漕ぎだが、

笹の密度はそう濃くはないので、

たいして苦労することもなく、

8時10分、二等三角点「花美有山」

この標石は正月に訪れた時も、

積雪が少なかったので目にしている。

この二等三角点は、

周りの樹木がなければ、

ずいぶん眺めが良さそうだ。

 下山を開始すると雨が降りだした。

雨に当たらない方に、

わざわざやってきたはずだったが・・・

しかしその雨は長続きせずに止んでくれた。

これはありがたかった。

また真新しく気持ちの良い林道を、

のんびり歩きながら紅葉を楽しむ。

最終の下降では大変見晴らしがよく、

ひじょうに魅力ある林道だ。

最後はまた林道を外れて斜面を下り、

9時15分、駐車地。

短時間で往復できる山行の割には、

とても盛り沢山な思いができる、

この素晴らしい山に、

今後も何度となく訪れることになるだろう。

 正午前には帰宅し、

ゆっくりと洗濯、写真の整理に励んだ。

そして夕方いつものように、

Hiromiと反省会。

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2021.11.6 『有明』(225m)  発見伐採地!

 土曜日の昼過ぎに「累標」下山後、

近くのむかわ町有明に移動した。

そして林道を歩いて「有明」(四等三角点)を目指した。

ゲートのない林道の入口から、

大型車が頻繁に往来している、

と思われるタイヤ痕が残っていた。

奥で工事でも行われているのか?

歩いている途中でそんなものに出くわしたくない、

と思いながら歩を進めていく。

 歩き出して間もなく、

きれいな緑の広い芝生が現れた。

きっちり手入れされているようだ。

販売用の芝生生産地と思われる。

なかなか美しい風景だった。

 直線的な林道には、

深いワダチができており、

大型トラックか大型クロカン四駆でもない限り、

走行すると車の腹がつかえてしまう。

そんな深いワダチを歩いて行くと、

Co.150で突然前方が開けた。

伐採地だ!

大型トラックが頻繁に走行しているのは、

この伐採地への重機搬送や、

切り出した木材の運搬作業が、

現在も行われているためだったのだ。

伐採地大好きの我々は、

心が躍る思いで先に進む。

するとどんどん広い風景が広がり、

何とも言えぬ素晴らしい光景だ。

伐採地の中を林道が続いて行き、

頂点の小ピークを巻いて、

少し進んだ地点で、

林道から尾根に取り付いた。

背の低い笹の尾根歩きは快適だ。

前方に目指すピークが見えてくる。

そして四等三角点「有明」

気持ちの良いピークだ。

歩いてきた林道はここで廃道となっていた。

 一旦林道に下り、

直前で目にした伐採地に入ってみた。

我々とってはこの上なく、

素晴らしい風景が広がる。

その中には今年登った、

「潮鼈」(うしおべつ・三等)や、

「敏技沢」(ぴんぎざわ・四等)なども、

別の伐採地の中に確認できた。

納得のいく風景を堪能し、

林道に下って下山する。

Hiromiと「ここに登ってよかったなあ」と話し、

林道入口の駐車地着。

 この日はこの後厚真町に走り、

「こぶしの湯」で汗を流した後、

「厚幌ダム」に移動して車中泊とした。

Hiromiはいつものように夕食後歯を磨き、

ダウンジャケットを着込み、

シュラフをかけて即爆睡!

日々の激務で睡眠も不足しているのを、

いつもこの車中泊で眠り続けて解消する。

お疲れ様でしたぁ・・・

 

 

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2021.11.6 『累標』(るべしべ・275m)  小沢から尾根をつないでピークへ

 今回の週末は、

土日とも天候が安定している方へ。

札幌以北は土曜の夜から、

雨とのことだった。

 土曜日の朝Hiromiを迎えに行き、

むかわ町穂別に向かった。

穂別で未踏の三角点ピークを目指すつもりだったが、

現地に行ってみると、

もう終わっているだろう、

と予測した山への町道で、

いまだ工事が続いており、

立ち入ることがかなわなかった。

それで直近の未踏三角点に変更した。

それがむかわ町泉地区から入る、

「累標」だった。

「累標」に登るために考えたルートが、

「カツケン沢川」に沿って奥行きの距離を稼ぎ、

「累標」に続く主尾根から派生する、

数本の尾根の何れかに取り付く、

と言うもの。

8時55分、道々脇の、

「カツケン沢川」に沿って伸びる林道の、

入口をスタート。

「カツケン沢川」に着いてみると、

地形図にはない林道がそこにあった。

しかしこの林道は、

目の前の渡渉点で消えていた。

 「カツケン沢川」は水量が少ない、

まあ小川と言って良い程度の沢だった。

その沢筋に沿って進む。

大きな石があるわけではないので、

快適に歩を進めていく。

沢筋には大型クロカン四駆が走行した跡が、

わずかに残っていた。

また林道の名残が残っている部分もあった。

 歩き出して1kmほどで、

9時30分、右岸の尾根に取り付いた。

藪のない快適な尾根を登っていく。

細尾根は両側が、

スッパリと切れ落ちた部分もあり、

決して気は抜けない。

また、主尾根に近付くにつれて、

松の若木が枝を巡らせて、

鬱陶しくなった。

そして尾根の合流点に達し、

方向を直角に変えた。

こちらの尾根は、

まあ良い尾根ではあるのだが、

ブッシュがうるさいところ、

倒木に阻まれる部分があり、

スッキリとは進めなかった。

 いくつかのアップダウンを繰り返し、

10時40分、三等三角点「累標」

もう木々の葉がほとんど落ちており、

木間越しに周囲の風景が見渡せる。

この日も正に小春日和!

じつに穏やかな空気の中、

早目の昼食とした。

下山は取り付いた尾根の、

二本手前の尾根を下ることにした。

地形図では緩やかと判断した尾根だったが、

実際に下ってみると、

ひじょうに斜度があり、

木々につかまりながら下る。

後ろのHiromiが滑落しやしないかと、

神経をとがらせながらの下降が続く。

何とか無事に下って、

沢床に下り立った時は、

「ホッ・・・」。

あとは広い河原の、

「カツケン沢川」を歩いて、

12時35分、駐車地。

危ない山行ではあったが、

まあ、終わってみれば面白かった。

さて、もう一座へ!

 

 

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2021.11.5 『発足山』(はったりやま・256m)  金色の林道歩き

 広葉樹の紅葉が終わり、

最後に楽しませてくれるのが、

金色に染まるカラマツの紅葉だ。

今日はそんな山を存分に楽しんできた。

いやあ、人知れずひっそりとたたずむ、

素晴らしい山があるもんだあ・・・

 今週は月、火、木曜の3日間出勤だった。

少しずつ注文が増えてきたので、

近いうちに週4日の出勤になりそうだ。

近頃は燃料が高騰し、

ひとりであちこち出かけるのが、

かなり厳しくなってきた。

まあ、こちらは遊んで燃料を使うのだから、

そう不平も言っていられないが、

仕事で燃料を使う企業は大変だ。

 今年は初登の三角点を目指し、

低山や里山を登り歩いてきた。

そしてその数がもう200座を超えている。

単純に登山回数だと、

250回になろうとしている。

そうやってこつこつと、

一座づつ登ってきたからこそ、

今日のような光景にも出会える。

 今朝家を出て石狩市厚田区望来に向かった。

ところが下調べが甘く、

予定の山への道がはっきりしない。

面倒になり、

そのまま望来を通過して、

厚田から道々11号線に入った。

そして思いつきのまま、

「発足山」に登ってみることにした

この辺りの三角点ピークに関する地形図は、

ファイルしてあるので、

予定変更にはすぐ対応できる。

 9時20分、林道入口を駐車地としてスタート。

この林道名は不明だが、

入口には簡単に外せるロープだけがかけられていた。

 スタートして間もなく、

金色に輝くカラマツ群が目に飛び込んできた。

折しも空は真っ青で、

その濃い青空に、

金色のカラマツが映える。

周囲が全て金色の中にある。

そんな林道を歩いて行くのはワクワクする。

もう赤い葉はほとんど落ちてしまっているので、

輝く黄色ばかりだ。

カラマツは多くがまだ若木であることから、

落葉キノコがたくさん採れると思われる。

それをキノコ採り達は、

ちゃんと分かっているようで、

あちこに人の入った跡が見受けられる。

しかしこんなところを、

よく探し当ててくるものだ。

 この林道は明るく、

時折木の切れ間から遠くの風景が見渡せる。

南側はカラマツの林がひじょうに多いようで、

どこもここも金色に染まっている。

そしてCo.220で「発足山」の基部に達すると、

崖状斜面が広がり、

そこからは遮るもののない中、

樺戸山地の風景が広がっていた。

『ピンネシリ山』~『神居尻山』が、

意外に遠く見えていた。

 林道から藪に突入!

距離は150mほどだ。

結構笹が濃い上、

山ブドウのツルが這っているので、

タチバサミでツルを切断しながら進む。

そして11時15分、三等三角点「発足山」

驚いたことに、

標石の周りが広くきれいになっていた。

こんなところで人の痕跡を目にするだけでも驚くのに、

きれいに刈られているとは・・・

 一旦林道に下り、少し戻った地点で、

笹が刈られた小道が目についたので、

これを登ってみた。

するとそこには広々とした、

伐採地が広がっているではないか!

いやあ素晴らしい!

しかもそこからは金色に輝く風景が、

どこまでも広がっているのが見渡せる。

いい時期に登ったものだ。

まさかこの山にこんな世界が広がっていようとは・・・

山というのは実際に登ってみなければ、

その良さはわからない、

ということの見本みたいなもの。

そこに腰をおろして、

いつまでも眺めていたい風景だ。

 また林道に戻ってのんびりと下る。

そして12時40分、駐車地。

素晴らしい風景を堪能できたことに満足!

当初の予定を遂行できなくて良かっようだ。

 

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2021.11.3 『月形』(305m)  小春日和の林道歩き

 3日の祝日は全道的に雨の予報。

それで最初からあきらめて、

雨具着用で晩秋の、

林道歩きを楽しむことにした。

 昨日の朝Hiromiの車を我が家に置いて、

月形町に向かった。

そして月形町豊ヶ丘の、

「樺戸林道」を少し入ったところを駐車地として、

10時20分スタートした。

「樺戸林道」はゲートがなく、

昨年まで開放されていたが、

今年の春先林道にデブリが発生してからは、

それが片付けられても、

進入禁止となった。

あきらめていた天候だが、

スタート時は曇り空に変わり、

降っていないのが幸いだった。

もう紅葉もほとんど終わった林道は、

空気がツンと張り詰めた感じがする。

はじめ『分監山』を、

正面に据えて伸びる林道は、

やがて『分監山』の西側を進むようになる。

そして更に方向を変え、

今度はほぼ南方向となる。

その途中には、

今年春先に登った、

「厚軽峠」(四等三角点)への尾根が見られる。

 林道は徐々に高度を上げていく。

そして280m付近で最高標高となり、

今度は南進しながら下降していく。

この最高標高辺りからは、

東に空知平野の広い風景が見渡せる。

そんな風景を楽しみながら先を進む。

雨だとばかり思っていた天候だが、

どういうわけか青空が見えだした。

 一旦下降した林道は、

再度登りとなり、

スタート地点からちょうど4kmで、

三角点への取り付き点に達した。

距離は短いが、

笹の密度が濃いので、

分け入りやすいところを探す。

私はここで雨具を着用し、いざ突入!

Hiromiは暑いからと、

雨具を着用しないで着いてくる。

密度の濃い笹藪は、

抵抗が大きくなかなか厄介だ。

茎が逆目なので、

その先が身体のあちこちに突き刺さる。

そして11時35分、

二等三角点「月形」

今年の夏単独でここに登り、

標石回りはきれいにしておいた。

周囲が背の高い笹に覆われて、

遠くの景色を望めないが、

それらがなければ、

ひじょうに眺めの良いピークだと思われる。

さすが二等三角点。

 また濃い笹を漕ぎ、

山ぶどうのツルに絡まれながらもがき、

はたまた転倒して、

ようやく林道に下り立つと、

天気が更に良くなり、

これまた穏やかで、

正に小春日和ではないか!

雨の心配なんかまるでない。

そんな穏やかで平和な林道を、

またのんびりと歩いて戻る。

多少残った紅葉を楽しみながら歩き、

13時05分、駐車地。

雨に降られるはずが、

全く降られなかったばかりか、

小春日よりの中で、

実に気持ちの良い林道歩きができたことに感謝!

その後帰宅して、

Hiromiと久しぶりに反省会だ。

 

 

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2021.10.31 『三角山』(336m)  最後の紅葉かなあ・・・

 ここは栗山町の『三角山』。

土曜日に「三千尺」(三等三角点)下山後、

帰途で夕張から栗山に入ると、

滝下辺りの紅葉が日差しを浴びて輝いていた。

そこで翌日曜日は滝下から、

「三角山」に登ることにした。

 日曜の朝、女房と衆議院議員選挙に行き、

戻ってすぐ栗山町滝下に向かった。

前日は快晴だったが、

この日は南から湿った空気が入り込み、

上空を雲が覆っていた。

それでも薄日が差して気持ちがいい。

 滝下のエゾシカ防護柵扉を開けて、

更にチェーンゲートをくぐって林道へ。

林道とは言ってもここは私有地らしい。

ゲートからいくらも行かないうちに、

足元に光るものを発見。

それはなんと銃弾のようだ。

こんなところで発泡したのかよ!?

すぐ下を走る国道から、

30mも離れてないぜ!

それって違反じゃないの?

猟銃の所持に関する法律は、

よくわからないが、

こういう物を目にすると、

ハンターとの接触が益々怖くなる。

 かつてはこの奥に、

農家が数軒あったようだ。

紅葉に染まる中を歩いて行くと、

離農した農家の廃屋が残されている。

そう言った廃屋を目にするのは、

なんとも良い気持ちがするものではない。

以前一度だけその中の一軒を、

覗いてみたことがあるが、

エゾシカのフンがびっしりと、

まるで敷き詰められたかのように広がっていた。

また周辺には畑だったと思われる、

広い跡も残されている。

今は全て雑草に覆われ、

その中を歩いて行くのが煩わしい。

 畑の跡を縦断して、

東西に走る尾根にのった。

それを東方向に進んでいく。

するとやたらピンテが付けられた一角に出た。

林業関係の目印だろう、

と思われる。

更に進むと針葉樹林が現れる。

この樹林のトドマツの幹には、

至るところヒグマの爪痕が残されている。

こんなに爪痕が多く残された樹林も珍しい。

しかしいつも思うのだが、

ヒグマはいったい何の目的で、

トドマツの固い幹に爪を立てるのだろう?

 針葉樹林の中を抜けると、

すすきの原が広がり、

その奥に四等三角点「三角山」だ。

この三角点を少し外すと、

空知の田園地帯と、

馬追丘陵が見渡せる。

なかなかいい風景だ。

そして登ってきた尾根を引き返す。

するといつしか笹に覆われることとなり、

それを漕いで進む。

ここからが期待した美しい紅葉地帯となり、

やはりまだ楽しめた。

隣りの夕張市は紅葉が大変美しいところだが、

ここ栗山町も素晴らしい!

先週も「くりやま湖」周辺で、

素晴らしい紅葉を楽しんだ。

この紅葉目当てで笹の尾根を進み、

もう「南高山」(四等三角点)が近くなった頃、

また古い畑の跡に下って、

スタートした林道に戻った。

そしてゲートを越えて駐車地へ。

今年は紅葉も終わりだと思っていたが、

こうしてまた楽しめたことに感謝!

 

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2021.10.30 『三千尺』(909m)  見渡す限り白樺の峰へ

 先週金曜日に『崖山』下山後、

少しのんびりして、

日高町「日高高原荘」で汗を流し、

適当なところで車中泊とした。

ところがその夜は冷え込み、

一晩中寒くてよく眠れなかった。

そして朝温度計を見てみると、

外気温が0℃!

寒いわけだ。

まだシュラフは3シーズン用のままだ。

これまでの長い車中泊経験で、

10月に冬用に替えたことは一度もない。

とりあえず同じような夜を過ごす気にはなれないので、

3泊の予定を2泊で切り上げて帰ることにした。

その前に一座へ!

 石勝樹海ロード(国道274号線)の、

「穂高トンネル」日高側に、

「占翠橋」(せんすいばし)があり、

そのたもとに「ペンケシュマルプナイ林道」の入口がある。

今回はこの林道を利用して高度を稼ぐ。

 8時20分、林道入口に駐車してスタート。

この日の朝は放射冷却現象で冷え込んだため、

夜が明けても天気がいい。

極上の空の下気持ちよく歩いて行く。

辺りの落葉樹は紅葉を終えて、

枝にほとんど葉がなくなっている。

殺風景で歩くのに退屈するところだが、

どっこいこの林道は、

間もなく見晴らしの良いポイントが次々に現れる。

山側には白樺の林が延々と続き、

谷側は樹木が切れて遠くの風景が見える。

そんな中で最初に目に飛び込んできたのが、

『双珠別岳』(西・1,347m)だ。

きれいな円錐形!

その高度では先日降り積もった雪が、

既に全て融けてしまっている。

そして少し右に目をやると、

『ペンケヌーシ岳』(1,750m)が、

白い衣をまとったままだ。

雪が残っているのは、

どうやら1,500m以上のようだ。

その後高度を上げていくと、

更に他の山々も見えてくる。

十勝連峰の山々は純白そのもの。

『幌尻岳(2,052m)から『戸蔦別岳』(1,959m)、

『北戸蔦別岳』(1,912m)~『1967m峰』の山並みも真っ白だ。

更に「石狩連峰」と『ニペソツ山』(2,013m)も白く見えている。

この林道からは見たいものの、

全てを見渡せる感じだ。

まさかこんなに展望の良い林道だとは、

全く想像できなかった。

そんなふうに楽しみながら、

白樺一色の中を歩いて、

10時05分、Co.900で林道の最高標高点に達した。

そしてそこが尾根への取り付き点となる。

ここからの獲得標高は、

わずか8mほどだが、

目の前には濃い笹の海が広がる。

それを約500m漕がなくてはならない。

雨具を着用して突入!

笹の密度は濃いが、

茎が細く葉の上に顔が出るので、

視界は妨げられない。

泳ぐように漕いで行き、

三角点位置に達したが、

濃い笹の中で標石を探すのが大変だ。

それでもそう時間がかかることなく発見!

10時55分、三等三角点「三千尺」

標石周りをきれいにする。

標石にピンテが巻かれていた。

最後に人がここを訪れたのは、

いったいいつのことなのだろう?

 下山も同ルートで笹を漕ぎ林道へ。

そしてまた遠くの山々を眺めながら歩く。

そんな中で発見!

西の『双珠別岳』(1,347m)と東の『双珠別岳』(1,383m)が、

並んで見えているではないか!

この二座を同時に見られるとは驚きだ。

ホント、いい林道だわぁ・・・

 晴天のまま楽しく歩き、

12時35分、駐車地。

この朝の変更通り帰途に着いた。

そして帰宅してその夜は、

自分のベッドでゆっくり休んだ。

気持ちよかった~

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22021.10.29 『崖山』(541m)  仁世宇から周遊ルート

 先週金曜の朝は、

平取町幌毛志の、

沙流川河岸で目覚めた。

一晩中雨が降り続き、

誠に嫌な夜だった。

平取町振内のコンビニで買い物をし、

振内を過ぎたところから、

「仁世宇川沿林道」に入った。

林道は「仁世宇川」に沿って、

奥へ奥へと伸びていく。

そして「仁世宇二号橋」の、

すぐ手前に駐車地を確保。

ここからすぐ尾根に取り付くことにした。

 『崖山』は国道237号線を走っていると、

北西側に見える山。

周りの山は皆荒々しく見える。

その国道を走りながら、

何度登ってみようと思ったことか。

しかしこれまで登らずに来てしまった。

と言うのも、

国道は大型トラックが頻繁に行き来し、

どうにも落ち着かなくて、

いつも素通りしてしまっていた。

そして数年前、

「仁世宇川沿林道」を利用して、

『宿弗山』(867m)に登った際、

仁世宇地区を走りながら山の風景を目にし、

「あれっ、こっちから登った方が面白いんじゃないか?」、

と感じて地形図を確認した。

すると「仁世宇二号橋」を中心に、

周遊する尾根が走っていることに気付いた。

つまり通常登られているであろう、

国道側を表とすると、

反対の裏側から登るルートだ。

そして今回ようやく登ってみることにした。

 8時10分、駐車地をスタートして、

すぐ目の前の尾根に取り付いた。

10mほどの高さを登りきると、

平坦地となり、

更に奥の尾根に取り付く。

これが『崖山』に続く尾根だ。

多少のアップダウンを繰り返し、

仁世宇地区の牧場風景を眺めながら歩くと、

Co.310で急登が始まった。

標高差150mほどの登りだが、

とにかくスリップして転倒したら、

止まらないんじゃないか?

と思えるような斜度だから、

キツイキツイ!

ようやく傾斜が落ちると、

尾根は南東方向から、

北東方向に向きを変えた。

そしてアップダウンを繰り返し、

時には危うい細尾根となり、

10時20分、「523m峰」。

地形図上に標高点が記されている。

ここで一旦80mほど下る。

この下降が崖のような斜度で、

最初はやめようかと躊躇した。

しかしやめられないもなあ・・・

 老体にムチを打ち、

アミノバイタルの力を借り、

深いアップダウンに耐えて行く。

笹の背丈が低くて助かる。

また、私はアップダウンよりも、

極端な細尾根が嫌だ。

歳をとってくると、

体全体のバランス感覚が低下し、

細尾根が正直こわい。

以前は全く何も感じずに、

平然と通過した危険箇所が

今は本当に危険だと感ずる。

そんな危険箇所も何とかクリアし、

眼下の風景を楽しみながら歩き、

11時25分、『崖山』(三等三角点:崖上)

逆へと続くポピュラーであろう尾根筋は、

登山道のように、

踏み後がしっかりついていた。

しかしこちらも細尾根で、

強風の中だと非常に危険だ。

 狭い頂上で中食を摂る。

そして下山は登路に利用した尾根と、

ポピュラーな尾根の間の、

西に下る尾根を利用する。

こちらも急な尾根で、

転げ落ちないよう、

ピッケルで身体を支えながら、

慎重に下っていく。

そこには古い作業道跡が、

次から次へと、現れる。

途中落ち葉の美しい場面に出くわした。

私はこの落ち葉の風景が好きだ。

更に下降を続け、

「仁世宇川」の枝沢に下った。

そこからは「仁世宇二号橋」が見えている。

最後に尾根を一つ乗っ越して、

12時55分、駐車地。

非常にきついアップダウンが続く尾根歩きだったが、

大変楽しいルートでした。

周遊できたからよかったが、

あの深いアップダウンが続く尾根筋を、

また戻ることは考えたくない。

 

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