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22021.10.29 『崖山』(541m)  仁世宇から周遊ルート

 先週金曜の朝は、

平取町幌毛志の、

沙流川河岸で目覚めた。

一晩中雨が降り続き、

誠に嫌な夜だった。

平取町振内のコンビニで買い物をし、

振内を過ぎたところから、

「仁世宇川沿林道」に入った。

林道は「仁世宇川」に沿って、

奥へ奥へと伸びていく。

そして「仁世宇二号橋」の、

すぐ手前に駐車地を確保。

ここからすぐ尾根に取り付くことにした。

 『崖山』は国道237号線を走っていると、

北西側に見える山。

周りの山は皆荒々しく見える。

その国道を走りながら、

何度登ってみようと思ったことか。

しかしこれまで登らずに来てしまった。

と言うのも、

国道は大型トラックが頻繁に行き来し、

どうにも落ち着かなくて、

いつも素通りしてしまっていた。

そして数年前、

「仁世宇川沿林道」を利用して、

『宿弗山』(867m)に登った際、

仁世宇地区を走りながら山の風景を目にし、

「あれっ、こっちから登った方が面白いんじゃないか?」、

と感じて地形図を確認した。

すると「仁世宇二号橋」を中心に、

周遊する尾根が走っていることに気付いた。

つまり通常登られているであろう、

国道側を表とすると、

反対の裏側から登るルートだ。

そして今回ようやく登ってみることにした。

 8時10分、駐車地をスタートして、

すぐ目の前の尾根に取り付いた。

10mほどの高さを登りきると、

平坦地となり、

更に奥の尾根に取り付く。

これが『崖山』に続く尾根だ。

多少のアップダウンを繰り返し、

仁世宇地区の牧場風景を眺めながら歩くと、

Co.310で急登が始まった。

標高差150mほどの登りだが、

とにかくスリップして転倒したら、

止まらないんじゃないか?

と思えるような斜度だから、

キツイキツイ!

ようやく傾斜が落ちると、

尾根は南東方向から、

北東方向に向きを変えた。

そしてアップダウンを繰り返し、

時には危うい細尾根となり、

10時20分、「523m峰」。

地形図上に標高点が記されている。

ここで一旦80mほど下る。

この下降が崖のような斜度で、

最初はやめようかと躊躇した。

しかしやめられないもなあ・・・

 老体にムチを打ち、

アミノバイタルの力を借り、

深いアップダウンに耐えて行く。

笹の背丈が低くて助かる。

また、私はアップダウンよりも、

極端な細尾根が嫌だ。

歳をとってくると、

体全体のバランス感覚が低下し、

細尾根が正直こわい。

以前は全く何も感じずに、

平然と通過した危険箇所が

今は本当に危険だと感ずる。

そんな危険箇所も何とかクリアし、

眼下の風景を楽しみながら歩き、

11時25分、『崖山』(三等三角点:崖上)

逆へと続くポピュラーであろう尾根筋は、

登山道のように、

踏み後がしっかりついていた。

しかしこちらも細尾根で、

強風の中だと非常に危険だ。

 狭い頂上で中食を摂る。

そして下山は登路に利用した尾根と、

ポピュラーな尾根の間の、

西に下る尾根を利用する。

こちらも急な尾根で、

転げ落ちないよう、

ピッケルで身体を支えながら、

慎重に下っていく。

そこには古い作業道跡が、

次から次へと、現れる。

途中落ち葉の美しい場面に出くわした。

私はこの落ち葉の風景が好きだ。

更に下降を続け、

「仁世宇川」の枝沢に下った。

そこからは「仁世宇二号橋」が見えている。

最後に尾根を一つ乗っ越して、

12時55分、駐車地。

非常にきついアップダウンが続く尾根歩きだったが、

大変楽しいルートでした。

周遊できたからよかったが、

あの深いアップダウンが続く尾根筋を、

また戻ることは考えたくない。

 

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