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2024.10.27 『御園山』(ミソノヤマ・284m)  ヒグマ接近遭遇で撤退!

 10月最後の日曜日は、

紅葉目当てで「御園山」を目指した。

栗山町にあるこの里山は、

私の原風景の中で、

最も居住地に近かった山だ。

最近は栗山町南角田から「不動の沢林道」を利用し、

途中で林道を離れ、

藪を漕いで登ってきた。

それを今回は長い北側の、

「伊藤の沢林道」を利用して、

歩きながら紅葉を楽しむことにした。

 この朝栗山町御園地区で、

「伊藤の沢林道」入口に着くと、

外気温が1℃!

前日の朝より4℃低く、

氷点下ギリギリだった。

 この林道には当然、

ハンターが入っていると思われたので、

オレンジのアウターをまとってスタート。

ところがすぐに現れた水たまりは、

水が透き通って車が通過した痕跡がなかった。

更に歩を進めるも、

やはり車は入っていないと確信。

ホッとすると同時に、

安心して歩けると言うものだ。

ハンターは怖い!

たびたびハンターによる誤射で、

人が命を落とすニュースに接してきた。

 期待した紅葉だが、

予想通り美しい色に染まっていた。

それを楽しみながら歩く林道は、

雑草がはびこり、

もうほとんど車が入らないようだ。

奥地で伐採作業が始まらなければ、

通る車が少なく、

林道はすぐに荒れて行く。

どこも同じだ。

 歩いていいると「昭和54年」と記された、

人工造林地のプレートを目にした。

昭和54年と言えば、

今から45年前!

我々夫婦が結婚した年だ。

あの頃の女房は、

目がクリクリして可愛かったなあ!

そしてあれから45年、

全てが変わったのでございます・・・

 

  林道は入口から2kmほどで、

分岐を迎えるので、

これを右手に入って送電線の下を潜ると、

斜度が増してはっきりとした登りとなる。

そして200まで高度を上げた時だった!

無風の静けさの中に、

エゾシカの断末魔と思われる悲鳴が響き渡った!

と、同時にヒグマが吠えた!

まるで犬のように吠え続けて、

いかにも興奮状態の中にあることが分かった。

そして再び静けさが・・・

林道直下の谷底から聞こえ、

その距離100m前後か?

いきなりそのまま進行を続けるか、

或いはここで撤退するかの選択に迫られた。

このまま進行すれば、

復路で再びここを通ることになる。

エゾシカという大きな獲物を捕らえたヒグマは、

それを一度に食べきれず、

必ずその辺りに隠すことになる。

そこへ人が通る気配を感じると、

獲物を横取りされるのではないか、

という防御本能が働き、

襲ってくる可能性があると思われた。

そこで、危険を回避するべ撤退することにした。

ただ、撤退は高度を下げて行くことになり、

つまりは当該個体に近付いて行くわけだ。

ザックのサイドに付けた鈴を手で握りしめ、

音が出ないようにして下山。

難を逃れたが、

久しぶりに緊張した出来事だった。

 

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (おかず)
2024-11-07 20:06:24
読んでいる私も緊張しました😱
無事で何よりでした👍
 
 
 
自然は豊か!: Unknown (おかず) (Amigo)
2024-11-07 22:12:11
読んで頂いてありがとう。
自然というのは、人里のすぐそばから始まるもので、今回の場面も、ゴルフ場と隣接した地点だったよ。
 
 
 
Unknown (Tak)
2024-11-07 22:52:23
現場に引き返す時は、音出さない、ですね!
 
 
 
刺激しない: Unknown (Tak) (Amigo)
2024-11-08 07:09:37
獲物を得たヒグマは興奮状態にある。
極力刺激しないように付近を通過せねば、と判断した。
 
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