北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2024.9.28 『帯裸加』(オビラルカ・408m) 長年あたためてきた峰へ
先週末の土曜日は、
久しぶりにHiromiを迎えに行き、
厚真町へと向かった。
先日長い通行止めが解除された、
厚真町からむかわ町穂別に抜ける、
道々933号線を利用して、
数年前から地形図を用意して狙っていた、
楽しみな一座を目指すことにした。
それが「帯裸加」だ。
ルートのほとんどを藪尾根で踏破しなければ届かない山だ。
それは先日の「行千世奥」(三等三角点。436m)と同じだ。
しかも「帯裸加」は「行千世奥」の、
5kmほど東に位置する。
「行千世奥」同様、
尾根上の藪が薄いことを願うばかりだった。
この日は朝から素晴らしい晴天で、
大雨で濁ったままの水を蓄えたダム湖も美しく見えた。
「厚幌ダム」でせき止められた湖を眺め、
その奥の「厚真ダム」へ。
道々933号線を更に進んで行くと、
「オビラルカトンネル」が現れる。
そしてトンネルを抜けて300mほどの地点で、
左手に現れた林道に入った。
この林道を取り付きに利用することにしていたが、
すぐに林道を離れて藪尾根に入ることにしていたので、
その入口を駐車地とした。
林道の入口をスタートして、
しばらく歩いた後針葉樹林の尾根に取り付いた。
藪は期待通り薄く、
歩行には何の問題もない。
足もとにはどんぐりがたくさん落ちている。
この秋どんぐりは豊作なのだろうか?
針葉樹林から広葉樹林に変わると、
いきなり急登となり、
早速辛いことになったが、
長くは続かず平たんな尾根へ。
ここんからは枝尾根に気を付けて、
尾根筋を慎重に見極めながら歩を進める。
要所にはピンテを付けた。
尾根筋は広い部分もあれば、
細尾根となるところもあり、
なかなか変化があって面白い。
そしてときには樹木の切れ間から、
東側の風景を望むことができた。
そこには近くに端正な姿の『坊主山』(穂別・791m)や、
遠くには『幌尻岳』(2,052m)から、
『戸蔦別岳』(1,959m)経て『北戸蔦別岳』(1,912m)までの稜線が、
くっきりと見えていた。
元気だったころ、
あの稜線を歩いたことがなつかしい。
尾根にはところどころで、
「胆振東部地震」による崩壊地も現れた。
こんな山中の崩壊地なぞ、
誰も知る由がない。
ルート中一ヶ所ミスをした。
アップダウンの中で下降尾根を見落として、
隣りの尾根を下りだしてしまった。
ただ、下りだすと隣りに正規の尾根が見えたので、
登り返して修正した。
こういう修正をしたり、
次々にわかりにくい枝尾根が現れると、
Hiromiはもう何が何だか分からなくなり、
「難しいルートだわぁ~」と言い出す。
しかし、そんなミスもするから、
謎めいて面白みを感ずる。
ルートの終盤は広尾根が続き、
笹の密度が増した。
その中で、二等三角点「帯裸加、」。
そばの木立に古いピンテが付けられていたが、
笹に埋もれた標石を見る限り、
最近人が訪れた形跡は見られなかった。
ハサミを出して笹刈りをした。
そして早めの昼食とした。
時計を見ると、
スタートしてから1時間40分しか経っていない。
これには驚いた。
この日はどうも体調がすぐれず、
ひどく疲労感を感じていた。
下山は同ルートを引き返した。
要所にピンテを付けたルートを、
Hiromiを前に立たせて下って行く。
ピンテを回収しながら歩を進めるが、
それがなければ、
私だって判断に迷う枝尾根が現れる。
Hiromiはピンテに従って、
着実に下降していった。
駐車地に着くと結構暑かった。
時間次第でもう一座と思っていたが、
どうも疲労が濃い私。
そのまま帰途に着いた。