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2024.9.29 『上幌内』(カミホロナイ・217m)  地震崩壊地を巡って三角点へ

 

 先日の日曜日は前日に続いて、

朝から素晴らしい晴天だった。

この日はまたHiromiを迎えに行き、

厚真町へと車を走らせた。

そして「厚幌ダム」へ。

ダム湖の北側に、

厚真町ではもう残り少なくなった、

未踏の三角点ピークがあった。

狩猟シーズンを前にして、

それを登っておくことにした。

狩猟シーズンに入ると、

ハンターたちが林道の奥深くまで入って行く。

 厚幌ダムから北側の湖岸に続く林道に入った。

この林道は地形図に記されていない。

湖岸全体が6年前の「胆振東部地震」によって崩壊したが、

ここではその復旧工事がいち早く終了した。

 先月の大雨で山々から土砂が流れ込み、

いまだ濁ったままのダム湖を眺めながら、

湖岸林道をゆっくり進んで行く。

そしてダムから1.5kmのところで、

林道ゲートに突き当たる。

施錠されたゲートから先は、

「厚真川林道」となり、

山中深く刻まれた林道は、

夕張市滝ノ上へと抜ける。

また、このゲートはもう少し季節が深まると、

ハンターを優遇するためか、

開放されたままになるのを以前目にした。

 ゲート前は広く空いているので、

そこを駐車地とした。

湖の対岸には目指す「上幌内」のピークが、

すぐそこに見えている。

しかし湖を泳いで渡るわけにもいかず、

遥か北側を遠回りしてピークを狙う。

また、この林道奥には、

いまだ放置されたままの崩壊風景が、

残ったままなので、

それを見て歩くのも楽しみだ。

 ゲートから林道に入って歩く。

ゲートの貼り紙には、

狩猟期間が1月1日からとなっていたが、

そんなに待っていられるハンターたちではない。

必ずこのルールを無視して入ってくる輩がいる。

気を付けなければならない。

 「厚真川林道」を快適に歩き、

2.5kmで「毘沙門林道」の入口に達した。

この林道も地形図には記されていない。

「胆振東部地震」の前から存在していたと思われるこの林道は、

2年ほど前ここを歩いた時に偶然発見し、

当時は林道の災害復旧工事が進められていた。

藪尾根を登り、

この林道に出た時は驚いたものだ。

 まだ新しい感覚の「毘沙門林道」は傾斜があり、

どんどん高度を上げて行く。

最近車が走った痕跡は見られない。

ただ、先月の大雨で既に崩壊が始まった箇所を目にした。

林道はどこもそうだが、

災害と補修のいたちごっこが続く。

 標高200mほどで、

送電線の下をくぐった。

送電線の先には先日登った、

「行千世奥」が見えている。

ほぼ平坦になった林道は、

やがて終点を迎える。

そしてその先には崩壊した作業道が続く。

作業道は大半が地震で崩れ去ってしまっている。

そこに大量の倒木が発生し、

その残骸が地震の凄まじさを留め置く。

 作業道は分岐を迎えるので、

方向を変えて湖に下る枝にのった。

この作業道はどんどん下って行く。

途中には崩壊箇所が次々現れる。

そんな風景を眺めながら歩いていると、

真新しいヒグマの足跡が残されていた。

その後はこの足跡を追うように歩を進めた。

 作業道は「毘沙門沢」に沿うように刻まれ、

地形図上の「290m標高点」を、

西側から巻くように、

ゆっくり下りながら伸びて行く。

そして作業道の終点の尾根上に三角点が存在した。

四等三角点「上幌内」

ピークと言うより、

尾根上の1ポイントに過ぎない。

木の間越しに湖の湖面が、

キラキラと光っているのが見える。

ここまで歩き出してから8km。

けっこうな歩行距離だった。

そのため時間も予定よりかかってしまったので、

短縮のため下山ルートを変えることにした。

三角点のある尾根を、

そのまま湖まで下った。

そして湖岸を「ショロマ川」に向かって歩き、

湖が川となって、

水量が少なくなった地点を渡渉することにした。

「ショロマ川」の対岸には、

登路で利用した「厚真川林道」が続く。

この狙いは的中し、

そんなに苦労することなく、

「厚真川林道」に戻ることができた。

その後林道を歩いて駐車地へ。

 この周遊ルートは、

なかなか盛りだくさんで楽しかった。

またいつか歩くことになるだろう。

などと考えながら帰途に着いた。

そして一旦帰宅し、

夕方あらためて「反省会」とした。

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