北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.10.5 『一本椴』(イッポントド・512m) 残念リタイア!
皆さんは家の中を歩いていて、
壁の角や椅子、
或いは家具などに足をぶつけることがありませんか?
私は昔そのようなことが頻繁にあったものの、
もう長いことそんなことはなかったんですよ。
ところが最近またやっちゃいましてねえ。
しかしそれがもうどこにぶつけたのかも忘れてしまった。
この日は登山靴が履けないんじゃないか、
と危惧して出かけました。
この日は無積雪期としてはずいぶん久しぶりに、
「一本椴」に登ってみることにした。
「一本椴」とはむかわ町穂別で、
『坊主山』(791m)の南隣りにある山。
そのピークは二等三角点を有し、
夕張方面から走って行くと、
なかなか存在感のある山容が目に入る。
初めてこの山に登ったのは、
もう5年前になるか?
Hiromiと正月が開けてすぐに登った。
この一帯で正月早々は、
まだ積雪がわずかなため、
ほとんど藪漕ぎだった。
林道を歩いているうちはいいが、
上部で藪に入ると笹の密度が濃くて、
やっとの思いでピークに達したものだった。
その後2度積雪期に登っている。
この日を含めた週末は、
Hiromiと別行動だったので、
まっすぐ穂別に向かって車を走らせた。
そして道々沿いの「穂別川」に架かる、
「炭住橋」を渡って1kmほどの地点で、
左手の「下穂別林道」に入った。
エゾシカの防護柵ゲートが開きっぱなしなっていたので、
奥で工事か伐採作業がされている予感。
大型トラックが出入りしていると思われるタイヤ痕が、
はっきりと残っていた。
ちょっと躊躇したが、
とりあえず入ってみることにした。
林道入口から2kmほど走ると、
分岐が現れるので、
その枝に入ったところを駐車地とした。
こちらの枝には最近車が入った様子は見られなかった。
駐車地から分岐に戻り、
「穂別林道」に入った。
ゲートはないが徒歩で進む。
路面には大型トラックのタイヤ痕が続く。
それに前夜かなり雨が降ったようで、
大きな水たまりやぬかるみが現れる。
あっ、足のけがの件だが、
駐車地で心配しながら登山靴に足を入れてみた。
すると固い靴を使用したため、
しっかりと固定されて、
痛みはほんの微かな程度で済んだ。
まだ紅葉が深まらない中を歩いて行くと、
突然林道脇に木材の集積場が現れた。
大型トラックのタイヤ痕は、
木材搬出のためのものだった。
そばでは伐採作業が行われていた。
但し、この日は前夜の雨を受けて、
作業を休止したようだ。
雨でぬかるむ伐採地は、
重機も自由に作業ができないだろう。
木材の集積を眺めて更に進んで行く。
「高度が上がっても木々の葉は色を深めないねえ」、
と思いながら歩いていると、
380で右手に作業道が現れた。
もう荒れた作業道だが、
ピークに向かって伸びて行くという予感。
それにのってみることにした。
前回の取り付きは、
林道を更に奥へと進んでからだったが、
あの笹の濃さではもう入る気にはなれない。
雨水をたっぷり含んだ草が生い茂る作業道を行く。
下半身が次第に濡れて行く。
そんな不快感に耐えながら登って行くと、
西側の風景を見渡せる場面に出た。
すると突然行き止まりとなった。
その先は濃い笹薮が広がる。
そしてその向こうに目指すピークが見えている。
意を決して藪突入!
しかし途端に撃沈!
雨水をたっぷり含んだ、
ひじょうに密度の濃い笹藪に抵抗する気が失せた。
汗だくで雨具着用は無理!
この山は今後積雪期だけにしよう。
あっさりとリタイアを決めて復路に入った。
藪漕ぎはだいたいすんなりと行くのだが、
嫌でとても耐えられない時がある。
まあ、気分次第的な・・・
復路の道のりがやけに長く感じた。
緩やかな下り一辺倒なのに、
どうも疲労が激しい。
そんな体調の時は、
とにかく長く感じる。
そしてようやく駐車地に着いた時はもうぐったり。
何なんだろうね、
この体調の悪さは。
しかしまだ時間は早い。
気分治しにもう一座!
2024.10.2 『紅葉沢』(モミジザワ・330m) 南夕張の片隅で
一週間前の水曜日、
夕張市新久留喜地区で、
「新久留喜」(四等三角点)に登った後、
砂利道を1kmほど夕張方向に戻った。
そこにはそばを流れる「シークルキ川」に架かる橋がある。
この橋を渡って藪に入り、
「紅葉沢」(三等三角点)に登ることにした。
「紅葉沢」には5年ほど前になるが、
12月にツボ足で北の夕張市登川地区から登ったことがある。
今回はその逆の、
南側からピークを目指した。
もう古くて崩れ落ちそうな橋を渡ると、
頼りないが舗装された道が続く。
地形図を見ると、
この先にはかつて人家があったようだ。
そしてそれはすぐに現れた。
木造家屋としっかりした納屋だ。
しかしここの住人が去ってから、
長い年月を経ているようだ。
建物の一つが倒壊していた。
降り積もる雪に押しつぶされたのだろう。
道路はこの家屋のところで終点を迎えた。
そしてその後は作業道跡をたどることに。
旧農家の敷地から、
藪の作業道に入ろうとすると、
そこにため池が現れた。
水面を見ると赤い魚が見える。
それは金魚だった。
赤や白っぽい金魚が、
薄く濁った水の中でたくさん泳いでいた。
人がここを去っても、
飼っていた金魚は残されて、
越冬しながら生き抜いてきたか。
なんだかなあ・・・
作業道を覆う笹はそこそこ濃く、
なかなか前には進めない。
しかし、前方の樹林の中に入ると、
薄くなると予測して踏ん張る。
そして樹林の中に入ると、
予想通り笹は薄くなり丈も低くなった。
この時は曇り模様で陽は射さなかったが、
それでも明るい樹林だ。
作業道跡をしばらく歩き、
それを離れて斜面に取り付いた。
ゆるい斜度の笹原が続く。
短い行程だが、
後で面倒なことにならぬよう、
一応ピンテを付けて進んだ。
そして下山ではこれが役に立った。
広かった斜面は明瞭な尾根筋となり、
ゆるい笹をかき分けながら進み、
三角点ピークへ。
そこで標石を探すも、
笹と雑草が濃くて、
なかなか見つからない。
それを見つけて、
三等三角点「紅葉沢」。
緑の苔が表面を覆っていた。
三等だが誰も訪れる人がいないのね~
標石周りをきれいにしてやった。
ただ苔はそのままにしておいた。
なかなかあじがあっていい。
下山は同ルートを、
何本かのピンテを回収しながら下った。
そして「シークルキ川」で長靴を洗って駐車地へ。
片付けと着替えをしていると、
突然雨が降り出した。
まあ、予報では昼頃から降り出す、
とのことではあったが。
それにしても絶妙なタイミングで降り出したものだ。
2024.10.2 『新久留喜』(シンクルキ・319m) 送電線作業道を利用して
先週の水曜日は有給休暇を取得した。
来年の5月末日、
現在の勤め先で定年を迎える。
最後の有給休暇切り替えが、
9月16日だったので、
新たに20日間の有給休暇を得た。
そこで最後の「有給休暇取得記念」と、
勝手に銘打って休むことにした。
自由に休めるところが、
今の職場の良いところ。
この日は久しぶりに、
夕張で活動することにして家を出た。
そして夕張市久留喜で、
「ホロカクルキ川」に沿って伸びる市道に入った。
それを2kmほど走ると橋を渡り、
もう一本川が合流する。
これは「シークルキ川」で、
今度はこの川に沿って道路が伸びて行く。
その後登り勾配となり、
「小林峠」を越えて行く。
そしてこの峠を下ると、
舗装道路が砂利道に変わる。
車がパンクしないよう、
ゆっくり走って行く。
「小林峠」から1.5kmほど走ると、
上空を走る送電線が現れる。
その下にちょうどよい空き地があるので、
それを駐車地とした。
また、駐車地の目の前に、
送電線の維持管理のための作業道入口があった。
「新久留喜」の三角点へは、
この作業道を利用して登る。
作業道に入って行くと、
何やら案内板があった。
へえ~っ、ここで昔ドイツ産の白樺なんかを植えたんだねえ。
以前ここに登った時は、
この案内板に気付かなかった。
作業道はまるで登山道の様に、
樹林の中に伸びて行く。
そして間もなく樹林が消えて、
見通しが効くようになった。
前方には送電線を支える鉄塔が立つ。
また後方には紅葉を深めつつある、
「空池山」(560m)の広い東面が広がる。
この風景が好きで、
この山も気に入っている。
上部の鉄塔まで登ると、
更に東へと伸び行く送電線が見渡せる。
この送電線の施設作業というものは、
いったいどれだけの人員や費用がかかったものか?
鉄塔の基部から先に進むと、
再び樹林の中に入り、
間もなくこんもりとした笹の塊が現れる。
目指す三角点はその中にある。
そして四等三角点「新久留喜」。
点名は地元の地名がそのままつけられたものだ。
ピークを離れて一つ先の鉄塔まで進んでみた。
すると東へと伸び行く送電線の下に、
くっきりと続く作業道が確認でき、
そのままそれを辿って、
どこまでも歩いてみたい衝動に駆られる。
いつかそんなこともやってみよう!
と、ここで雪虫が現れた!
白い3匹の雪虫。
おいおい、まだ10月になったばかりだぜ~
引き返して下山を開始。
この日は昼くらいから雨が降り出す予報だ。
その前にもう一座登って帰りましょう!
2024.9.29 『上幌内』(カミホロナイ・217m) 地震崩壊地を巡って三角点へ
先日の日曜日は前日に続いて、
朝から素晴らしい晴天だった。
この日はまたHiromiを迎えに行き、
厚真町へと車を走らせた。
そして「厚幌ダム」へ。
ダム湖の北側に、
厚真町ではもう残り少なくなった、
未踏の三角点ピークがあった。
狩猟シーズンを前にして、
それを登っておくことにした。
狩猟シーズンに入ると、
ハンターたちが林道の奥深くまで入って行く。
厚幌ダムから北側の湖岸に続く林道に入った。
この林道は地形図に記されていない。
湖岸全体が6年前の「胆振東部地震」によって崩壊したが、
ここではその復旧工事がいち早く終了した。
先月の大雨で山々から土砂が流れ込み、
いまだ濁ったままのダム湖を眺めながら、
湖岸林道をゆっくり進んで行く。
そしてダムから1.5kmのところで、
林道ゲートに突き当たる。
施錠されたゲートから先は、
「厚真川林道」となり、
山中深く刻まれた林道は、
夕張市滝ノ上へと抜ける。
また、このゲートはもう少し季節が深まると、
ハンターを優遇するためか、
開放されたままになるのを以前目にした。
ゲート前は広く空いているので、
そこを駐車地とした。
湖の対岸には目指す「上幌内」のピークが、
すぐそこに見えている。
しかし湖を泳いで渡るわけにもいかず、
遥か北側を遠回りしてピークを狙う。
また、この林道奥には、
いまだ放置されたままの崩壊風景が、
残ったままなので、
それを見て歩くのも楽しみだ。
ゲートから林道に入って歩く。
ゲートの貼り紙には、
狩猟期間が1月1日からとなっていたが、
そんなに待っていられるハンターたちではない。
必ずこのルールを無視して入ってくる輩がいる。
気を付けなければならない。
「厚真川林道」を快適に歩き、
2.5kmで「毘沙門林道」の入口に達した。
この林道も地形図には記されていない。
「胆振東部地震」の前から存在していたと思われるこの林道は、
2年ほど前ここを歩いた時に偶然発見し、
当時は林道の災害復旧工事が進められていた。
藪尾根を登り、
この林道に出た時は驚いたものだ。
まだ新しい感覚の「毘沙門林道」は傾斜があり、
どんどん高度を上げて行く。
最近車が走った痕跡は見られない。
ただ、先月の大雨で既に崩壊が始まった箇所を目にした。
林道はどこもそうだが、
災害と補修のいたちごっこが続く。
標高200mほどで、
送電線の下をくぐった。
送電線の先には先日登った、
「行千世奥」が見えている。
ほぼ平坦になった林道は、
やがて終点を迎える。
そしてその先には崩壊した作業道が続く。
作業道は大半が地震で崩れ去ってしまっている。
そこに大量の倒木が発生し、
その残骸が地震の凄まじさを留め置く。
作業道は分岐を迎えるので、
方向を変えて湖に下る枝にのった。
この作業道はどんどん下って行く。
途中には崩壊箇所が次々現れる。
そんな風景を眺めながら歩いていると、
真新しいヒグマの足跡が残されていた。
その後はこの足跡を追うように歩を進めた。
作業道は「毘沙門沢」に沿うように刻まれ、
地形図上の「290m標高点」を、
西側から巻くように、
ゆっくり下りながら伸びて行く。
そして作業道の終点の尾根上に三角点が存在した。
四等三角点「上幌内」。
ピークと言うより、
尾根上の1ポイントに過ぎない。
木の間越しに湖の湖面が、
キラキラと光っているのが見える。
ここまで歩き出してから8km。
けっこうな歩行距離だった。
そのため時間も予定よりかかってしまったので、
短縮のため下山ルートを変えることにした。
三角点のある尾根を、
そのまま湖まで下った。
そして湖岸を「ショロマ川」に向かって歩き、
湖が川となって、
水量が少なくなった地点を渡渉することにした。
「ショロマ川」の対岸には、
登路で利用した「厚真川林道」が続く。
この狙いは的中し、
そんなに苦労することなく、
「厚真川林道」に戻ることができた。
その後林道を歩いて駐車地へ。
この周遊ルートは、
なかなか盛りだくさんで楽しかった。
またいつか歩くことになるだろう。
などと考えながら帰途に着いた。
そして一旦帰宅し、
夕方あらためて「反省会」とした。
2024.9.28 『帯裸加』(オビラルカ・408m) 長年あたためてきた峰へ
先週末の土曜日は、
久しぶりにHiromiを迎えに行き、
厚真町へと向かった。
先日長い通行止めが解除された、
厚真町からむかわ町穂別に抜ける、
道々933号線を利用して、
数年前から地形図を用意して狙っていた、
楽しみな一座を目指すことにした。
それが「帯裸加」だ。
ルートのほとんどを藪尾根で踏破しなければ届かない山だ。
それは先日の「行千世奥」(三等三角点。436m)と同じだ。
しかも「帯裸加」は「行千世奥」の、
5kmほど東に位置する。
「行千世奥」同様、
尾根上の藪が薄いことを願うばかりだった。
この日は朝から素晴らしい晴天で、
大雨で濁ったままの水を蓄えたダム湖も美しく見えた。
「厚幌ダム」でせき止められた湖を眺め、
その奥の「厚真ダム」へ。
道々933号線を更に進んで行くと、
「オビラルカトンネル」が現れる。
そしてトンネルを抜けて300mほどの地点で、
左手に現れた林道に入った。
この林道を取り付きに利用することにしていたが、
すぐに林道を離れて藪尾根に入ることにしていたので、
その入口を駐車地とした。
林道の入口をスタートして、
しばらく歩いた後針葉樹林の尾根に取り付いた。
藪は期待通り薄く、
歩行には何の問題もない。
足もとにはどんぐりがたくさん落ちている。
この秋どんぐりは豊作なのだろうか?
針葉樹林から広葉樹林に変わると、
いきなり急登となり、
早速辛いことになったが、
長くは続かず平たんな尾根へ。
ここんからは枝尾根に気を付けて、
尾根筋を慎重に見極めながら歩を進める。
要所にはピンテを付けた。
尾根筋は広い部分もあれば、
細尾根となるところもあり、
なかなか変化があって面白い。
そしてときには樹木の切れ間から、
東側の風景を望むことができた。
そこには近くに端正な姿の『坊主山』(穂別・791m)や、
遠くには『幌尻岳』(2,052m)から、
『戸蔦別岳』(1,959m)経て『北戸蔦別岳』(1,912m)までの稜線が、
くっきりと見えていた。
元気だったころ、
あの稜線を歩いたことがなつかしい。
尾根にはところどころで、
「胆振東部地震」による崩壊地も現れた。
こんな山中の崩壊地なぞ、
誰も知る由がない。
ルート中一ヶ所ミスをした。
アップダウンの中で下降尾根を見落として、
隣りの尾根を下りだしてしまった。
ただ、下りだすと隣りに正規の尾根が見えたので、
登り返して修正した。
こういう修正をしたり、
次々にわかりにくい枝尾根が現れると、
Hiromiはもう何が何だか分からなくなり、
「難しいルートだわぁ~」と言い出す。
しかし、そんなミスもするから、
謎めいて面白みを感ずる。
ルートの終盤は広尾根が続き、
笹の密度が増した。
その中で、二等三角点「帯裸加、」。
そばの木立に古いピンテが付けられていたが、
笹に埋もれた標石を見る限り、
最近人が訪れた形跡は見られなかった。
ハサミを出して笹刈りをした。
そして早めの昼食とした。
時計を見ると、
スタートしてから1時間40分しか経っていない。
これには驚いた。
この日はどうも体調がすぐれず、
ひどく疲労感を感じていた。
下山は同ルートを引き返した。
要所にピンテを付けたルートを、
Hiromiを前に立たせて下って行く。
ピンテを回収しながら歩を進めるが、
それがなければ、
私だって判断に迷う枝尾根が現れる。
Hiromiはピンテに従って、
着実に下降していった。
駐車地に着くと結構暑かった。
時間次第でもう一座と思っていたが、
どうも疲労が濃い私。
そのまま帰途に着いた。
2024.9.23 『月形』(ツキガタ・305m) いい天気だねえ・・・
先週の話しになるが、
三連休の最終日は朝から抜けるような青空が広がり、
空気も乾燥して実に気持ちがよかった。
この日は久しぶりに樺戸山地で、
林道歩きがしたくなった。
それでこのところちょっと気になっていた「樺戸林道」へ。
この朝家を出て、
月形町へと車を走らせた。
車と言えば、
小さなフィットに乗り換えてから、
ずいぶん燃費が良くなってねえ!
Hiromiとの割り勘なしに、
一人で乗り歩くのが苦ではなくなった。
ハイエースを手放したことで、
車中泊ができなくなり、
遠出をするのも大変なことになって辛い。
しかし、このフィットの燃費の良さには代えられない。
小さくて室内も狭い車だが、
燃費の良さは十分気に入っている。
この日は早くに帰宅して、
そのフィットのワックスがけをする予定だった。
月形町で豊ヶ丘地区に向かった。
豊ヶ丘は『分監山』(460m)の麓に広がる田園地帯だ。
その山裾に「樺戸林道」の入口がある。
ゲートが設置されていないこの林道は、
以前自由に車を乗り入れることができた。
しかし、度重なる斜面の崩壊で立入禁止となった。
ただ、あくまでもゲートがないことから、
車を乗り入れることはできる。
そんな「樺戸林道」の現在の様子が気になっていた。
無積雪期にこの林道を最後に歩いてから、
もう2年は経過しているだろう。
林道を歩き出してすぐに感じたこと。
それは車が進入した形跡が見られないこと。
林道の路面に生える草が、
ワダチにまで出ている。
ほとんど車が通っていないという証だ。
林道は緩やかに高度を上げながら谷間を奥へと進み、
左に大きく旋回しだすと、
明らかに斜度を増す。
すると足元の雑草も更に勢いを増してくる。
周囲の木々はまだ緑が美しく、
紅葉までには時間がかかりそうだ。
そんな中で北側の樹間に、
「厚軽峠」(四等三角点・389m)の形の良いピークが見えた。
この山への無積雪期は笹が濃くて苦労したっけ。
林道は280で突然南東側の樹木が切れて、
空知平野が一望の下となる。
そしてそこから目指す「月形」の一部が見える。
更に先へと歩を進めるが、
林道上の下草が更に濃くなり、
今年は車なんか走ったことがないだろうと思えた。
一旦下降を始めた林道が、
更に高度を上げだし、
美しいススキを眺めながら歩いて行くと、
「月形」(二等三角点)の基部に達した。
このピークには四季を通じて何度も立っている。
それでこの度は朝露にびっしり濡れた藪入りを遠慮した。
復路に入ると、
正面に先ほどの「厚軽峠」が見えている。
それを眺めながら一旦下降し、
登り返して見晴らしの良いススキの原。
そこで早い昼食とした。
その後また周囲の様子を眺めながら歩くが、
紅葉の時期はさぞかし美しいだろう。
紅葉の盛期には訪れたことがなかった。
駐車地に着くとまだ昼前だ。
天気は最高だがすぐ帰途に着き、
帰宅してみっちり車のワックスがけに取り組んだ。
いい三連休だったねえ・・・
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