日常生活を送るうえで、非日常の時間を持つことは大事ですよね。毎日の生活の中で、自分が好きなことをする時間を持つこと、たとえば、読書だったり、音楽だったり、ランニングだったり、自分の好きなことに夢中になって、しばし、無我の境地かは知りませんけれども、≪楽しく陽気≫な時間を過ごすことも、日常生活のルーティーンをする上でも、役立つことでしょうね。
旅もそういうものでしょう。旅は英語ではtravelでしょ。諸説あるようですが、この旅travelは、厄介事troubleと、語源が一緒だと言います。今回も、貧乏旅行ならではの困難がずいぶんありました。レンタカーを借りようとしたときには、保険が予定よりも高くて、予算オーバーで、どうしようかと思っていたら、レンタカーやさんのキューさんとひろ子さんが助けてくれたり、バスに乗って20ドル紙幣しかない時に、バスに同乗していた、知らないおじさんが、1ドル札を含めて20ドル分の両替を買って出てくれたり…。それでも、「天国の光」としか呼べないような風景に出合うと、心洗われる思いをしたことも確かですね。こんな風景に出合うと、自分の存在がいかにチッポケかが、分かります。また、バーンズ・アンド・ノーブル書店で買った何冊かの本から、私が日ごろやっている仕事に「YES」を貰ったみたいで嬉しかった、と言うのもまた事実。「チッポケながら、日々の仕事にまた≪楽しく陽気に≫邁進しましょう」と思いましたね。
非日常を体験すると、自分の生活を、自分の仕事を、自分の人間関係を、いつもとは違う新鮮な視線から見直すことができますね。今回の旅も、そのような恵みに満ちていたなぁ、と感謝したい気持ちですね。