昨日、私の母が日本に帰国しました。私たちのパリでの生活の第二ステージをがっちりと支えてもらい助かりましたし、普通の旅行とはかなり異なるパリを楽しむこともできたようで、私としてもうれしかったです。
パリでの家族の生活は軌道には乗ってきていますが、まだまだ変化の途中にあり、今週末に、ようやくホテルから住居に本格移動ができそうな状況です。
私の仕事も追い立てられていた状況がかなり収束に向かっており、戦略的に仕事と勉強をバランスよくできそうな状態になってきました。
もちろんですが、パリに来てからまだ一度も出張をしていません。土木遺産などを遠出して見学に行くこともまだできていません。奥さんの尽力で、パリでもシッターさんを見つけることができたので、子供たちのお世話をシッターさんがしてくれる体制ができてくれば、私もフランス国内や国外への出張をできるようになるかと思います。焦る気持ちもほとんど無くなってきていますが、少しずつ少しずつ。
今日はあまり天候が良くなく、昨夜からほんの少し頭痛がすることもあって、無理せずに仕事をしています。オフィスでは、ベートーヴェンの協奏曲を聴きながら仕事するのが気に入っています。
今朝思いついて、オフィスでの仕事を16時くらいに切り上げて、セーヌ川のソルフェリーノ橋を見に行くことにしました。オルセー美術館のすぐ近くにある、国際コンペでマーク・ミムラムさんの設計で建設された素晴らしい歩道橋のようです。伊藤学先生と久保田善明先生が書かれた「橋のディテール図鑑」という写真がふんだんに載っている本も購入し、これを参照しながら、橋の勉強をしたいと思います。セーヌ川には多くの優美な橋が架かっているのはもちろんですが、一つ一つをじっくり見ることから始めてみたいと思います。
フランスでの時間は私の人生においても非常に貴重な時間であることはもちろん認識しています。時間を無駄に過ごすつもりは全くありませんが、時間を充実させることは決して簡単なことではなく、ほんのちょっとした工夫の積重ねや、瞬間瞬間を大事に過ごすこと、でしかなし得ないと思っています。
スピード・ラーニングを核としたフランス語の勉強も、パリに戻ってきてから再開しました。とても楽しいので、諦めずに継続し、いろいろと感じながらステップアップしていければと思っています。
研究所での活動も、ほんのちょっとしたことを積み重ねていくことで展開を図ってみたいと思います。今日の午後は、私のいろいろな面倒を見てくれている技官の実験作業を見学させてもらうことにしました。また、よくコミュニケーションしている中国人の研究者とも会話し、執筆中の投稿論文の原稿のタイトルを教えてもらいました。興味深いものだったので、彼が時間のあるときに研究の内容を説明してもらおうと思っています。
「世に棲む日日」は三巻に入っており、高杉晋作がいよいよ大暴れを始めました。私も日本に戻ったら、もっと徹底的に実践しないと、と励まされています。
今朝は、4歳半の次女をスクールまで送りました。
歩いているときに、「1足す1は?と聞いて」と次女が言ったので、「1足す1は?」と聞くと、「2」と答えました。
「すごいね」とほめてやりました。
じゃあ、「1+2は?」 正解。 「1+3は?」 正解。 ほめてやりました。
何度か合計が5までの足し算をやった後、5を超える足し算を出したところ、不正解。
手をつないで歩いているので、片手を超えるとできないようです。次女もそれを分かっていて、次は5を超える足し算を出して、手を離して数え、正解。
数えている様子をちらっと見ると、両手を使って数えていることを恥ずかしく思う気持ちがあるようで、隠していましたが、それが正攻法であることを伝え、ほめてやりました。
しばらく、5を超える足し算が繰り返されました。ほとんど正解。問題を出すたびに、次女の左手が離れ、ほほえましく思っていました。
答えが10になっても問題なくできるので、いよいよ10を超える問題を出し始めました。
「3足す7は?」 正解。
途中でメトロに乗ったので、電車に乗り込むときや、降りるときは中断しましたが、スクールに着くまでずっと続きました。
「これはできないと思うけど、8足す7は?」 正解。
「すごいねー。もう一年生になれるね。」 とほめてやりました。
スクールに着いた後、先生のエミリーに、足し算ができてすごかったこと、8足す7までもできたこと、を英語で伝え、次女もすごく満足そうでした。
「夜も足し算をやりたい」とのことでした。
自分からやりたいと言い出した時に、それをアシストしてやると、グッと伸びるのでしょうね。
大学生や研究室の学生たちの指導も、このようにうまく行くとよいのですが、なかなかそうはうまく行きません。。。