細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

公と私

2013-11-15 18:03:30 | フランスのこと

国立大学の教員ですから、当然に公に奉仕するための人間であるわけです。

公のことを常に考えて行動しているつもりではありますが、一つの人間の中に当然ながら私の部分もあり、完全に切り分けることはできません。

私の部分にばかり注力するわけにはいきませんが、私が充実することによって公に貢献できる状態に至るのも事実です。

昨日は、職場からの帰りにオルセー美術館の近くのSolferino歩道橋を見学しました。橋の本で予習していったので、見どころも分かっており、充実した時間でした。

このような見学は、気分転換にもなるし、美しいものを見てのセンスの涵養にもつながるし、どちらかというと私、の部分の行動に見えます。しかし、当然にこれらの経験は土木史などの講義にも反映しますし、日本からの知人が私を訪問してきたときのもてなしツールにもなります。これらの経験の積重ねが私の総合力のアップにもつながり、結局、公のためになります。

11/10にパリに到着後は、非常に健康的な生活を送っており、毎晩、私は家族で一番先に、夜の8時過ぎには寝てしまいます。時差の関係もあるのでしょうが。そして朝は4時台には起床して、仕事をしたり、家族の朝食や子供たちのお弁当を作ったりもしています。そして、毎朝、テレビ体操・ラジオ体操(何も見ずに一人でやる)をしています。

体が健康であることや、体操をすることも、私、の行動ですが、肉体が健全であることにより、こちらでの活動も活性化し、総力アップにつながり、結局、公のためになる。

そのように考えると、未明の体操など、私的な生活のほぼすべての部分を充実させるモチベーションになります。

来週の木曜日には、中国人の研究者と研究のディスかションをすることにしました。とにかく人とコミュニケーションするのが、有益な情報を得る最短ルートです。どのようなディスカッションになるか分かりませんが、私とディスカッションすることに意義があることが、他のメンバーにも伝わっていけば、多くの研究者、博士課程の学生とディスカッションできるようになっていくでしょう。ですから、すべてのディスカッションを楽しく、真剣にやろうと思います。

まだ片づけないといけない仕事がいくつか残っている状態ではもちろんありますが、処理がかなり進んできたので、来週あたりから、いよいよ自身が筆頭著者の論文執筆に取りかかることができそうです。この作業は、フランス滞在中の主目的の一つでもあるので、 時間がたっぷりあることを十分に活用して、完成度の高い原稿を投稿できるようにベストを尽くしたいと思います。