今日はこれまでのフランス滞在で最も長時間、オフィスの机で作業したように思います。長くオフィスにいることが重要なのではありませんが、家庭の制約条件もあり、私にとっては大きなことなのです。
午前は、「PC構造の原点フレシネー」の4章を読みました。この本の中核部分で、いよいよ、フレシネーのプレストレストコンクリートの開発のところに入ってきました。圧巻です。
構造工学において20世紀の最大の発明と言われいてるプレストレストコンクリートですし、人類の構造の歴史においても、アーチ、構造材料としての鉄に並ぶ発明ですから、すさまじい革命的な偉業です。フレシネーを生んだフランスで勉強していると感慨もひとしおです。今はこの本の勉強ですが、もちろん、フレシネーの設計、施工監理した構造物の見学を近々開始します。
勉強しながら、非常に重要な内容をノートに英語で書きとめたり、メモを取ったりしながら進めています。和英併記(英文のみならず原文も記載されてますが)は素晴らしいです。
のめり込むように読んでいました。4章は読了できず、次回のお楽しみになりました。
かつて、池田尚治先生や前川宏一先生が話しておられたプレストレストコンクリートやフレシネーの生涯に関する内容は、この本に書かれていることであって、両先生ともこの本の監修、翻訳に関わられていたのだから当然です。以前から読みたいと思っていた本をじっくりと読むことができて幸せに思います。
学生の研究の指導をfacebookでした後、自身の論文執筆。ようやくある章(山口システムのひび割れ抑制効果)が固まりました。今夜から次の章(山口システムの表層品質向上効果)の執筆にかかります。図表を一つずつ手作りで作っていますので、データの検証も行いながらです。
論文執筆が一区切りした後、いくつか雑用をこなし、学生の研究レポートの添削。学生たちも指導教員のいない環境で一所懸命に頑張っています。文章の添削はむしろ私がフランスにいる方がたくさんできるので、研究レポートのやりとりを最大限に活用して、研究プロジェクトを前進させたいと思います。個別のやりとりも重要なのですが、そのやりとりをFacebookのグループでシェアするようにして、最大限に効用を高めたいと思います。
勉強が楽しく、論文執筆も進み、留学生活としては申し分のない一日となりました。こういう時間の割合をなるべく大きくしたいです。