6.07.15 か あ べ い NO.483
6年ほど前の映画ですが、素晴らしい作品でした。 戦争の愚かしさ・権力にいいようにあしらわれる民衆の愚かしさ、国民のその愚かしさが、
互いに馬鹿馬鹿しさのスパイラルに陥る馬鹿馬鹿しさを改めて印象つける名作でした。
主人公の「野上 滋」の意思堅固な、当時のインテリの人間性にも尊崇の念を抱きました。 (私にはできない)
いま、橋下市長を実現したのも安倍総理を実現したのも、同種の愚かさであることをみんな知らない。 ドイツのヒットラーの誕生もそうでした。
日の丸の紙の小旗を振って戦場(死地)にわが父送った、近所の女たち年寄たちへの憎悪と恨み、お国のために戦死させられたのに、母子家庭となり、
経済的貧困に耐えなければならなかった苦しみと、母子家庭への故なき差別への憤りと悔しさ、どうして民衆ってこうもバカなのかということを認識させられ
る作品でした。
いま、安倍政権はどさくさに紛れて「集団的自衛権」などと威勢のいいことを言っていますが、そんなことを言う前にこの映画「かあべい」を観るがいい。
ついでに妹尾河童の「少年Hも観るべきだ」