28.02.03 カ ナ リ ヤ NO.1058
カナリヤは繊細な鳥らしい。 今や精密なセンサーが発達しているから、カナリヤなどの動物の犠牲を
伴わなくても、危険を感知できるシステムになっているのでしょうが、昭和も中期ころまでは炭鉱のガス
発生を感知するのはか弱いカナリヤの役目でした。 先頭を歩く工夫はカナリヤの鳥かごを掲げて坑
道を進みました。 人間が感知しない程度の濃度の毒ガスでも、カナリヤはそれを感じてバタバタと羽
ばたいたり、時には死をもって人に危険を告知したのでした。 今の社会、か弱い子供が異常な社会的
病理現象の犠牲になっています。
それは弱い者を標的にしたイジメであったり・犯罪であったり、貧困であったりとさまざまです。
そういうことを短絡にアメリカ的弱肉強食社会化であるとは断言はしませんが、あまりにも拙速に「改革
」とやらを進めるところに問題がある・・・ と私は思います。
弱い者を襲う波はやがて万人を襲う波になる。 そう思います。