28.02.17 ご わ さ ん NO.1072
そろばんを習ったことのある人はご存じでしょうが、読上算を始めるときの掛け声は「ごわさん」で願いま
しては・・・でした。 子供のころはどういう意味なのかは気にしませんでしたが、その意味はつまり算盤
の盤面をゼロにする「破産」だろうと気が付きました。
日本には「破産法」という法律がありまして、お金を貸したのに返してくれない、とか、他の人には返済し
ているのにこちらには返してくれない(「偏頗返済」へんぱへんさい・・・と言います)などの事情がある時
には、裁判所に訴え出て借主を「破産者」として宣告してもらい、今後一切借金ができない「身分」すると
ともに、裁判所が選んだ破産管財人によって、借主の全財産を差し押さえて「競売」にかけてもらって、
その売得金の中から貸金の返済を受ける制度があります。
この法律は、本来債権者が申し立てるものですが、最近では借金で首が回らなくなった借主自身で、
資産もチャラにするから借金もチャラにしてほしいと裁判所に申したてて、破産者にしてもらう「自己破産」
が99%くらいにもなっています。 破産者になると、向後の借金はできませんが原則として今までの借
金はゼロにしてもらえて、かつ、貸主から厳しい取り立てから解放されるのです。