28.02.15 江 戸 の 一 日 NO.1070
「田舎の10年よりも江戸の一日」作家澤田 ふじ子が作品の中でよく使う比喩です。 つまり、江戸
時代田舎で10年暮すよりも首都江戸で1日暮した方がよほど有意義なんだ、首都江戸にはそれだけ
の情報が集中していたということでしょう。 同様に、どこかで読んだ資料によると現代人の一日は江
戸時代の260年に相当するという試算があります。 それはそうでしょう。
伊能忠敬が半生をかけて創った日本地図よりも正確なものが、宇宙ステーションから撮影すれば瞬時
に出来上がるのです。 浪速から江戸へ早飛脚(速達郵便)は、昼夜を徹して走り続けて約1週間か
かりまして、その料金は10両(今の100万円ほど)。
それがパソコンのメールで送れば瞬時に世界中に届いて、しかも料金はタダ。 そういう意味からすれば
江戸時代の「人生わずか50年」と言ってたものを換算しますと、我々の人生は3万年ほど生きることに
なります。 子や孫にはできれば情報が集中する東京やニューヨークに行かせたいものですが、そうい
うことが人生にとってはたして本当に良いことなのかどうかと考えますと、ちょっと不安はよぎります。
高槻ええじゃないか・・・そじゃないか?