28.03.09 水は方円の器に従う N0.1093
「水」は自分自身の形を持っていません。 入れられた器に合わせて自分の姿を変える存在です。
だから「方」すなわち四角の容器に入れられたらその器に合わせて四角になり「円」すなわち丸い
容器に入れられたら丸く姿を変えます。
「水」は人「容器」は広い意味での「環境」とすれば、人は環境に抗い得ないということになります。
環境を征服しようなどと傲慢な思考は通じません。
人を取り巻く環境は常に変化していますが、その変化に気付かないでいると、落伍者になったり・時
には犯罪者になってしまう場合だってあり得ます。
10年一日の如くただ漫然と先輩がやっていた通りのことをやっていると、とんでもない事故に遭遇
する場合もあります。 東日本大震災であれだけの被害を出しながら、東京電力の責任が問われ
なかったのはあまりにも非常識でしたが、このたび検察審査会の答申を受けて、強制起訴されるこ
とになったのはせめてもの救いれあろうと思います。
でも、現行の法規・法律実務の観点からは、東京電力の経営者の「犯罪の意思の存在」を立証して
処罰するということは至難の業ではないかと思います。
それよりも、事故が発生した場合の処置方法が確立されていない「原発」を稼働させることの方が
犯罪性は高いのではないでしょうか?
そこには少なくとも「未必の故意」がある。