28.03.13 空 腹 NO.1097
「腹が減っては戦は出来ぬ」といいますが、生前の田中角栄は若者を見ては「メシ食ったか?」
「腹減ってないか?」と聞いたそうです。 若者を空腹にさせないという配慮にこそ彼の人気の秘
密があったのかもしれません。 まさに、腹が減っていてはいい仕事ができるわけがありませんね。
ところで、我が住む街(故郷)は昭和32年までは遊郭でして、米兵がジープに乗って「買春」にやっ
て来まして、ジープからチョコレートやチューインガムを撒き、それを近所の子供達が争って拾うと
いう光景がありました。
戦没者遺族家庭の我が家は、極貧ながら「武士は食わねど高楊枝」や!「乞食みたいなことは絶
対に許せへん!」 と母に厳命されるもんですから、ついに甘味であろうチョコやチューインガムに
ありつくことはできませんでした。 昔の母は恐かった。
いまどき、食べ物を人に与えるのに投げ捨てるような失礼なことは見かけませんが、私たちが小中
学生のころは極貧家庭は1クラス(50人中)にせいぜい2~3人程度でしたが、今では子供の6人
のうちの一人が極貧で、食事もロクに摂れないというではありませんか?
日本は豊かになったのでしょうか? そうではないのでしょうか?
せめて食べるものくらいの支援・援助は欠かしてよいものではありません。
政治家には女性の参画も必要ですが、腹が減った悲しさ・わびしさ・切なさ・ひもじさを経験した人
を一定人数加える法律をつくる必要がありませんか?! 日本を良くするために。