28.09.03 後 妻 業 の 女 NO.1271
映画「後妻業の女」を観ました。 コメデイタッチに仕上げているため理論的・実務的は多少
詰めの甘い作品になっていますが、総じておもしろいものでした。 後妻業という言葉
は、私がる限り昭和56年編纂の「弁護始末記」に初めて登場しています。
高齢で資産を有している独居の男性に女が近づき、結婚などの手段で同居し、早々に「夫」
始末して遺産を乗っ取ることを「業」とするいかがわしい女性です。
当時弁護士事務所にそのような家族などから相談や訴訟の提起を依頼されるものの、その
犯罪の意識・証拠・違法性を立証するのが大変に困難な「弁護士泣かせ」の事例であると言
うレポートでした。
それを平成26年になって黒川 博行氏が小説「後妻業」として発表し、一躍話題に上るよう
になりましたものを、今回映画化したものです。 これは是非ご覧いただきたい作品で、お
そらくはかなりの興行成績を上げるものと思います。
また「事実は小説よりも奇なり」と申します。 私が相談を受けたケースでは、80歳代の女
性が50歳代の男に結婚を迫られて困っているという事例もありました。
危ないのはなにも男性だけだはありません。
ご注意を!