小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

「み」

2018-10-14 19:36:33 | 日記

     30.10.15    「み」      NO.2047

 ちょっと恥ずかしいお話です。 太田道灌が狩りの途中で雨に見舞

われたので、道中のちょっと裕福そうなお屋敷立ち寄って、傘を貸し

ほしいと頼みましたところ、当家の女あるじが短冊に「歌」(七重八重

 花は咲けども 山蕗の みのひとつだに なきぞ悲しき)と書いて

持ってきた。

つまり、我が家は裕福に見えるかもれないけれど、ヤマブキの花が咲い

ても実が稔らないのと同じように、我が家には傘1本すらないのです・

・・と返答した・・・と物知り顔で説明したところ、実は違っていたと

いうお話しです。

「み」の一つだに・・・は「実」ではなくて「箕」だと言う。

「箕」とは、今でいえば雨合羽の様なもので、当時は傘なんて余程高貴

な人しか使わない超高級品だから「実」を「傘」と訳すのは間違いだと

指摘されたのです。

浅学・非才がはずかしかった。