30.10.17 清 濁 2 NO.2049
こういう場合清濁という言葉が適切であるとは思いませんが、他に
知らないので清濁と言う言葉を使います。
ずい分昔の話です。 友人が親の猛反対を押し切って被差別の人
と結婚しました。 お世辞にも清潔とは言えない住環境のお宅で、
形だけの結婚式を挙げました。 なんだか薄汚れた茶碗に酒をついで
もらって飲みました。 お相手側は多くの親族が参列しましたが、当
方は当事者のほかはわたしひとりきりでした。
こういう地域にはほかの地域の人が来ないのでしょうか、私は「勇気
ある男」みたいに歓待されました。
同じ人間なんだかどうということはない、貧しいという点では自分の
方がもっともっと貧しい環境に育ったのですから。
・・・と私自身は思って居ましたが「清濁併せ飲む」男と思ってくれ
たのかもしれません。