R 01.11.05 老 害 3 NO.2268
建築後50年ほども経つ家屋の、耐震工事やリフォームの相談を受け
ることがあります。 そいう人の年齢はおおむね70~80歳代です。
そいう場合は耐震工事やリフォームをお勧めしません。
「家」というモノは耐震性とか快適性などという、物理的な問題だけで
はなくて、そこに住む人の「人生設計」に大いに関係があるからです。
建築後50年も経った家にいくらお金を掛けたって、耐震性不安が解消
されるのか、耐用年数が延びるのかと言えば大いに疑問があるからです。
当時の家と昨今の家の決定的な違いは「基礎工事」です。
家を改築しても、基礎工事は基本的にはやり替えは出来ません。
にもかかわらず高齢化社会になりました。
80歳ならば男性ではあと9年生きるし、女性の場合は12年。
70歳ならば男性ではあと16年生きるし、女性の場合は20年あまり生き
ます。 建築後50年も経った「家」にいくらお金をかけても、そんな
に長持ちません 。先の地震で高槻市内で6000戸の家の屋根が壊れて
雨漏りがあり、今だに補修されないでブルーシートをかぶったままの家
屋が沢山ある。 高槻市内には屋根屋さん(瓦屋根)は3軒しかない。
補修が追いつかないのです。 たまたま前回の地震で難を免れた家だ
って建築後50年以上もの年数を経過した建物は、次に地震が来れば倒壊
するものと思ったおいた方がいい。