銀座のうぐいすから

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四代目松緑父子の連獅子に万雷の拍手 + 左団次の急逝 + 新団十郎公演が、がら空き?

2023-05-15 00:27:19 | 政治

 本日久しぶりに、渡辺保氏の、歌舞伎の劇評を見たら、4月松緑が連獅子で素晴らしい芝居(踊り)をみせて、観客席から、万雷の拍手が、途中でも何度も起きたと、書いてありました。

 松緑は、この4年ぐらいしどころのない役しかできない状況にありました。それは、吉右衛門のお嬢様(四女)と、菊之助が、結婚をしたことで、吉右衛門が、菊之助に、自分の持ち役を継がせたいと願い(まあ、孫の丑之助が、本当の狙いだったでしょうが)、そのドミノ効果で、松緑の相手役を務めていた、中村梅枝(女形)が、菊之助の相手役をすることが増えたからです。

 歌舞伎とはアンサンブルです。松緑は、セリフがとてもよく通る、立ち役(男役)で、菊之助は、女形でした。ただ、菊之助は、父親の菊五郎を相手にアンサンブルを組んでいて、同じ劇団の、二番目のカップルとして、松緑・梅枝の、コンビが、演じる、芝居があったのです。

 しかし、梅枝が、立ち役(男の役)をする様になった菊之助の相手役を務めることに成って、松緑は、相手役がいなくなったので、深みのある、演技を必要とされる、芝居をすることができなかったのでした。

 私は予定票を見て、松緑は、四月も踊りですか? しかもお子様と一緒に、と、思って、見に行かなかったのですが、その踊り(連獅子)が、素晴らしい気迫と、表現で、それをわかる観客が、途中で、何度も万雷の拍手を送ったそうです。

 渡辺保氏は、二代目松緑、の時も、先代辰之助(死後、三代目松緑が、追贈された)の時も、これほどの拍手が途中で起きた事がないという記憶があるそうで、四代目松緑と、子息、尾上左近を深く、大きく祝福をしておられました。

 私はその日歌舞伎座にいた、満席のお客の中に、私と同じ様に、松緑の役柄不足の最近を嘆いていて、同情をしていた人は多いのだろうと、見ています。

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 さて、渡辺保氏の歌舞伎劇評を見ていると、もちろん、玉三郎仁左衛門のコンビで、行われた、源氏店(お富、与三郎の物語)、にも詳細に、触れてあります。

 で、その劇評の中で、左団次が、亡くなったので、急遽、役者の変更があって、云々という記述があったので、びっくりしました。

 歌舞伎俳優たちが、追悼の言葉を述べています。私は観客ですが、左団次の口上には、ユーモアがあったので、それは、ほかの人とは違って、際立っていました。

 高麗屋三代襲名披露の日に、同じ暁星出身の、松本白鴎が、学業優秀で、自分は、そうではなかったという事を、ユーモアたっぷりに言っていました。

 私が覚えているのは、菊之助が、作った新作歌舞伎【マハーバーラタ】で、インドの神様を演じたときに、8人ほど、神様がいたのですが、

 左側に左団次が演じる神様がいて、右側に、菊五郎が演じる神様がいて、二人共、金ぴかの、衣装なのですが、左団次演じる神様は、際立って、存在感が強かったです。

 私は癌は無いけれど、左団次とは、二歳しか違わないので、ウーム、いよいよ、近くなったかなあと、思います。自分のその日もね。だけど、こういうことを書くと、また、ご近所に激しくいじめられるので、感慨を素直に書く事さえできないのですよ。苦笑。

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 さて、海老蔵(新・団十郎)が、左団次への、感謝を含む追悼の言葉を述べています。

 で、その新団十郎ですが、襲名披露の後で、小さなカンパニーを率いて、全国を、公演しまくっているのらしいのです。

 ところが会場の座席ががら空きだと、言う情報を、本日、読みました。でね。海老蔵を責めているわけでもないが、もうさ一緒っから、海老蔵の襲名は早いと思っていたし、襲名後の公演についても、そういう形をとることは、良くないなあと、思っていたのですが、ものの見事に・ま・ズ。い・という形になっています。だって、歌舞伎を支えているのは、主に70ッ歳以上の高齢者ですよ。一年も歌舞伎座に出ていないと、影が薄くなってしまいます。しかも、あまりにも小さなカンパニーで、移動をしているのだと、複雑な筋の、演目はできません。観客を馬鹿にしてはいけません。海老蔵の人気で、ちゃちで、薄っぺらい芝居を見せても、お客が集まると、言うのは、大ミステークでした。間違った判断だったのです。

 松竹に借金があるそうで、お金がもうかると、考えて、そういう形にしたのだとしたら、大失敗でしたね。

 かわいそうな海老蔵(=新・団十郎)

 

コメント
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