今から、日曜美術館、入江一子篇が、始まります。私は、昨日、それの録画を見て(というのも一週間前の午前九時から同じ番組が、放映されているので、それは、常に録画をしているので)
入江先生の、純真さを改めて感じました。本当に、純真な方なのですよね。
私は、女流展に、1990年から、2002年までは、出品していたので、遠くから、偉い立場の先生を見ていたので、何にも感じなかったのですが、今から、15年ぐらい前、鎌倉の、先生が所有なさっている別荘に、先生に呼ばれたのです。「ニューヨークの情報を教えて頂戴」と言う事でした。
その頃、入江先生は、まだ、ふっくらとしていらっしゃったのです。番組の中で、「若いころ、美術の先生をしていました」と、言う映像が出てきました。または、静止画だったかな?
非常にふっくらとした美女なのです。
しかし、私が、女流展に入選したころは、すでに、先生は、眼鏡を、愛用なさっていたので、先生が美女であることは、この番組で初めて知りました。
私は、先生と一時間半ぐらい、鎌倉山の別荘で、二人だけで過ごしたのですが、その時も『純真な方だなあ』と、思いました。私も、純真な方ですが、その私が感心してしまう程、純真な方でした。が、それが、そっくりそのまま、テレビの中にも出ていました。あれは、演技でも何でもないです。
ただ、その純真さを維持するために、先生は、絵だけを描いて居て、雑用と言うのをすべて、他人任せになさっておられるのです。別荘での生活ですが、お料理は、隣の方が、総べて作ってこちらへ、持ってきてくださるんですって。私とはまるで違う生活です。私は一時期、自分を雑学の女王だと、言ったりしていましたし、無論、雑用の女王でもあります。
一時期お菓子を、いろいろな方に差し上げたりしたら、学者をなさっている先輩から、「川崎さん、裏技を見せて、ずるい」と、笑いながら、言われてしまった様に、ありとあらゆることに手を出して、「だいたいのことは、自分で、できるわ。専門家に任せなくても」という状態にしています。
器用・貧乏というのが、私の典型で、先生は反対です。
只ね。15年間に、驚くほど痩せておられたのです。それは、驚きました。101歳だそうです。それで、絵を描く部分以外の、すべてが、すでに、消耗されつくしました」と言うからだつきでした。
で、私がお会いしたころ、先生は、まだ、太っていらして、今からニューヨークへ進出しようとなさっておられるので、75歳の、現在の自分と比較すると、その気力の大きさに、驚きます。当時先生は、すでに、86歳以上だったのです。私は、この後、10年以上の将来に、ニューヨークへ、行くことはできないと思います。75歳の今だって、もう、嫌だもの。
50代に、あの、3か月掛ける二回の、滞在の、苦労(というか、ヘイター方式と言う重労働が必要な、版画制作を、毎日、7時間から10時間、外人に交じって行っていた)をして置いてよかった。本当に、よかったと、おもっております。
日曜美術館に戻ります。映像として、公園を散歩なさっている時、車いすを押す、男性が出てきて丸顔でした。それで、『ああ、きっと、親戚から、もらったとおっしゃっていたご養子さんだろう。弁護士をなさっていると聞いている方ね』と、思いました。でも、そのご養子さん一家と、同居ではないのですよね。すぐ、近所に、お住まいだとは、思いますが、同じ建物の中で、暮らしておられるわけではない。賢い形態だと、思います。
2017年6月25日 雨宮舜 (本名 川崎 千恵子)
なお、このブログの、2010年から数え始めた延べ訪問回数は、4098370です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます