銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

京急バスが、NAVYに衝突されて、私はタイムスリップへ

2009-08-23 16:07:16 | Weblog
 私はエア・ポケットのような時間ができると花のタネを買いに行きます。横浜には『サカタのタネ』と言う大きな園芸店があるが、我が家はそこへ行くほどお庭が広いわけでもありません。で、近所のホームセンターへよく行きます。大船にコウナンと言うのがあり、横須賀に二つ、より大きいのがあります。大船のそれが近いように見えて意外に遠いので、私はよく横須賀方面に向かいます。

 今は集中していた六冊目のエッセイ集ができたところで、ほっとしていますので、例のごとく、花を買いに横須賀へ向かいました。

 JR横須賀駅は最近まで開通120周年のお祭りをしていたのですが、それも終わってひっそりとしています。目の前の高架下の駐車場が、『15,000円に値下げをする』という看板を出しています。10年ぐらい前にうちが鎌倉で借りていたときには不便な場所で18、000円でした。こちらは駅前ですから、高いのだろうか?、やすいのだろうか?・・・・・・と、解決できない疑問を持ちながらさらに歩いていくと、ひっそりとした駅前広場に出ます。

 観音崎行きと言うバスが、停車中で運転手さんは外でメールをチェックしています。『やはり、若い人だなあ』と思いながら、ともかく乗って待っていると、そこへもっと年上の運転手さんが掃除用具を持って通りかかりました。すると若い運転手さんはさっとケータイから目をあげ、自分の方から挨拶を交わしました。そして、二人で、「さいか屋(横須賀にあるデパート)には今日何か催しがあるんでしょうか?」とか、「そうでしょう。誰か有名人が来るのでしょう。それから、夕方にはデモがあるはずですよ」と情報交換をしたりしています。

 海沿いの風が来る朝、ほとんど、誰もいない場所で、二人の運転手さんは和気あいあいです。平和な光景。『二人とも仕事を好きなんだろうなあ』と感じます。普通の人たち、・・・・・日常を淡々とこなし、平和に生きる人たち。

~~~~~~~~~

 ターミナルを出発する時間になってやっとバスは走り出しました。そして、一つ目のバス停に停まろうとしたところ、前方にいかにも迷惑な形でワゴンが停まりました。そのために、そのバス停付近にいた数台のバスは、迷惑をして、バス停に入選もできず、出る事もできず、なかなか、時間が掛かりました。『どうして、クラクションを鳴らして追い出さないんだろう。本当に優しい運転手さんだなあ。落ち着き払っている』と思っているまもなく、

 運転手さんが「このバスは追突を受けましたので、しばらくお待ちください」といいました。

 そういえば、『さっき、何かが、がたんとしたわね』と思いあたりましたが、私はいつも文章のタネを考えているので、それが、追突だという認識は無く、運転手さんの放送によってやっと、事態が正しく飲み込めました。

 私のバスの運転手さんが車外に出ると、前方の車からも男性が出てきて、二人が話し合っているので、そのワゴンが、あながち、迷惑をかけようとして停まったわけでもなく、ちゃんと話し合うために、停まった事は分かりました。

~~~~~~~~~~~

 運転手さんはバスに戻ってきて、「このバスはこの事故のために、これから先は運転を中止します。お客様にはあいすみませんが、次のバスをご利用くださいませ」と放送しました。それで、次のバスは15分後に来るということです。

 私はその日の朝こそ、のんびりした気分ではありましたが、たいていの時間には非常に忙しい人間で、15分もただ、バス停で待つのは好のまず、このまま歩いてよこすかの旧市街(特に繁華街)へ出てみようと感じました。ものすごく暑い日ですが、ほぼ三十年ぶりぐらいに歩く道には、楽しい発見があるはずです。

 それでそのまま道を進むと、さきほどの追突車まで追いついたのですが、何と後ろに、US NAVY と書いてあります。横から見上げるとサングラスの外人が乗っています。『うわ、そうなの。だから、あの事故車はケータイで上司に説明するときに、怒鳴る感じだったのね。相手は外人なのだ。だから、自己主張をしないとだめなのだ』と感じました。それからさらに進んで、ひょいと何かを感じて後ろを振り返ると、先ほどの運転手が、私の後を歩いてついてきます。

 で、私は、『そうだわ。ココ辺りに米軍基地の門があるのでしょう。彼は歩いてそこまで来て、上司に説明をするのだわ』と思った途端、私は基地のゲートに到着していました。

 中に将校クラブがあって、そこにヘレン(仮名)さんと言う女性に招かれた記憶がよみがえりました。ヘレンさんは基地のトップファイブの将校の奥様です。ただ、本当の事を言うと、ヘレンさんはユダヤ人であるがゆえに、戦時中はすさまじい苦労をした女性です。それを、ここで書いてしまうと、明日の面白みがないのですが、実はアウシュビッツ経験者なのです。彼女が私に詳しくそれを語ったわけではないのですが、『ああ、そうだったのか』と思い当たる日もあって、いろいろものを考えました。それを、明日から書いていきましょう。お待ちくださいませ。
      2009年8月23日    雨宮 舜 (川崎 千恵子)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フウテンの寅さん・・・・・... | トップ | ベッティさん(100%の日本人)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事