追加でもう一つ。
わかりやすくするために作られた題名だと思いますが、あくまで新薬の話です。
がん抑制に「ウコン」の力…抗がん剤と遜色なく
7/26(水) 19:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00050090-yom-sci
カレーの香辛料ターメリックとしても知られる「ウコン」の成分を利用し、がんの進行を大きく抑えることにマウスの実験で成功したとする研究結果を、京都大のチームがまとめた。
(中略)
この成分は「クルクミン」と呼ばれ、大腸がんや膵臓(すいぞう)がんの患者に服用してもらう臨床試験が国内外で行われている。ただ、有効成分の大半が排せつされるため血液中の濃度が高まらず、効果があまり出ないという課題があった。
チームの掛谷秀昭教授(天然物化学)らは、排せつされにくく、体内で有効成分に変わるクルクミンの化合物を合成。有効成分の血中濃度を従来の約1000倍に高めることに成功した。人の大腸がんを移植したマウス8匹に注射したところ、3週間後の腫瘍の大きさが、治療しない同数のマウスの半分以下に抑えられた。目立った副作用も確認されなかった。
(以下略)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事が言っているのはクルクミンのままでは排泄されてしまい効果が出なかったので、新しい薬として体内で有効成分の血中濃度が1000倍になる薬を作りました・・・という話です。
ウコンそのものはもちろん、クルクミンを購入しても効果はありません。そう書いてありますし・・・。
ただ、なんとなくこういうものを利用して、藁にもすがる思いの患者さんや家族に購入させるような話が出るような気がして・・・。
僕も何人かそういう相談を受けたことがあります。根拠がないことも含めて説明をして、多くの場合は購入を控えてくださいますが、どうしても何かをしたい場合もあるわけです。
緩和ケア・・・という「治す」方向に持っていかない治療を行なっている時に、患者さんから「どうしても飲みたい」と言われてしまうと、より良い選択肢を持っていないため・・・強くはやめろと言えません。
ガン抑制に「ウコンの力」と書かれていますが、あくまで新しい薬の話です。
ウコンの抗がん作用のサイトがいくつか出てきますが、そういうところの話とは全く異なることだけ強調したいと思い、記事を書きました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。