こんにちは
今から昼ご飯を食べて、娘の顔を見に行こうと思っていますが、その前に一つ。
まずはちょっと学生と話をしていて、気が付いたこと。
僕らの時代にも「医学生の間の勉強より医者になってからの勉強が大事で、そこをちゃんとやれば大丈夫」みたいなことが言われていましたが、今の学生も同様の風潮があるようです。
僕はとりあえず、いろいろ学生に質問しているときに
「医者になってからの勉強が大事っていうけど、それって当たり前の事じゃん。一つだけ言っておくけど、医者になってからはcommon disease、皆が知っているべきことがある程度updateされていくだろうということと、自分の専門分野、そして自分がかかわった変わった症例の勉強はできるし、する。そういったもの以外に勉強の手を伸ばせる人間はそんなに多くはいないよ。逆を言うと、医学生時代にある程度勉強していたら気が付けたのに、医師になってからしかまともに勉強しなかったから気が付かずに患者さんに不利益があることもあるのではないかと思う」
などと言ったりします。
また、
「学生時代に絶対に勉強しておいてほしいことは、病気の病態。病気の基本的な病態は変わらない。原因の遺伝子がわかって、それを抑えるような治療はできるかもしれないけど、基本となる病態は変わらないんだ。逆に今の治療をすべて理解していなくても、国家試験に出る程度のことがわかっていればいい。」
と、よく言ったりします。
学ぶべきことをきちんと学びとりさえすれば、別に問題ないと思いますが、なんかよくわからない(それでうまくいったと思っている、先輩たちの意見を真に受けて)まま国家試験に受かりさえすればよいと思うのはやめてほしいですね。
まぁ、僕も国試対策とかやっていた時は
「この範囲は勉強しなくていいから。ここだけやって。付箋つけたところだけやってくれればいい」
とか言っていましたが、これは本当の直前2,3か月です。基本的に時間があるうちは、少なくとも病態だったり考え方だったり、将来的にもほとんど変化がなさそうな項目はしっかりと理解(暗記ではなく)してほしいと思っています。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。
こんばんは、コメントありがとうございます。
自分のできる範囲でどこまで行うか、そしてどこから専門医に回すか・・・と、言う話になると思います。
僕も内科救急のインストラクターをさせていただいておりますので、初期対応はできるつもりですが、基本的に循環器内科以外は「初期対応を行い、専門医までつなぐ」ことを念頭にしています。
ですので、専門医が不在である地域で、そこの医師が全力で行ったにもかかわらず「裁判」になるのであれば、「さわらぬ神にたたりなし」と考えるようになると思います。
助けられるかもしれない人を助けに行くよりは、そう思って助けようとしたのに助けられなくて自分が訴訟に合うリスクを避けるようになるだろうと思います。
善意で助けようとしているにもかかわらず、それが上手くいかなくて「うまくいかなかったのはお前が悪い」と言われるのであれば、助けたいとは思わなくなるのではないでしょうか。
こういった話題は2006年ころからはずいぶんとやっておりました。今はもう下火になってきましたが、ずいぶん問題視していたものです(このblogの前身ではずいぶんそういうことばかり書いてきました)。
国も地方も少し考えればわかることを、わかっているのに放置しているので僕は馬鹿の集まりだと思っています。情報を持っていない人がわからないのは仕方がないです。情報を持っているにもかかわらず、今はまだ大丈夫と自分が手を抜きたいために、やるべきことをしない世の中に僕は腹を立てています(情報を持っているのにそれがわからないなら大馬鹿ですが、大馬鹿は官僚や政治家にならないと僕は信じています)。
そういう気がいて2006年からblogを書いていますが、最近は書くだけ無駄かなと思って書かなくなっていました。
そう考えています。
また、コメントいただければと存じます