こんにちは
今、帰ってきました。
昨日の当直は、軽症の患者さんが来たのと電話での問い合わせ、対応などがあったくらいで大きなことはありませんでした。
ただ、それでも小刻みに来ると疲れます。ついでに言えば病棟…というだけで疲れるのですが・・・・。何回も看護師さんが当直室を訪れますからね・・・。
で、今日は昼間までは病棟で働き、少し昼食と休息を兼ねて学校祭を見てきました。研修医と同僚の呼吸器内科のドクターと3名でです。
学校祭では「お笑い芸人」が芸をやっていたり、ダンスをしていたりするのを見ながら焼きうどん、焼きそば、ワッフル、もちなどを食べていました。
ま、その後血液疾患の緊急入院があって少し対応していたのですけどw
さて、今日はまずこちらの紹介から・・・。
<医学部教科書>患者が執筆「生の声知って」
10月10日15時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091010-00000042-mai-soci
患者の視点でつくった大学医学部の学生向け教科書が出版された。25の患者団体が執筆し、患者の言葉で症状が表現され、生活上の悩みも盛り込まれた。執筆に携わった患者会は「患者の生の声を通して、病気だけでなく患者を知るきっかけになってほしい」と話す。来年以降、埼玉医科大看護学科など一部の大学で使われる。
出版されたのは「患者と作る医学の教科書」(B5判、280ページ、日総研出版)。酒巻哲夫・群馬大教授(医療情報学)が06年、医学部の授業に3人の患者講師を招いたのがきっかけになった。講師の一人で、抗利尿ホルモンの不足で大量の尿が排出され、体が常に水分不足の状態になる病気の患者団体「中枢性尿崩症の会」の大木里美副代表は「今の医学教育は患者について学ぶ機会が少ない。患者の生の声を伝えることが重要だ」と実感したという。
酒巻教授が患者の視点で教科書を作ることを発案、慢性頭痛や認知症、気管支ぜんそくなど25疾患の患者団体が呼びかけに応じた。
症状は患者自身が書いているため具体的だ。例えば、従来の教科書で「口渇(こうかつ)」と書かれていた症状は「飲んでも飲んでも潤わない激しいのどの渇き」と表現。患者が日常生活で抱える悩みや問題、間違われやすい病気なども体験を基に記載された。
酒巻教授は「診察室では分からない患者さんの姿を理解することは、適切な治療にもつながる」と話す。【下桐実雅子】
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面白い教科書かもしれないと思います。
ただ、「医学の教科書」というよりは「医療の教科書」なんでしょうね。
医学という学問に関しては「25の患者団体」ということですが、学問に関しては教えることは難しいのかもしれません。
しかし、医療という現場のことを多くの患者さんから教わっていると僕は思っています。医療現場に出る医師としてはこのような教科書は面白いのではないかと思います。
医療に関しては・・・・同じ疾患でも個々の患者さんで症状や訴えは異なるものだと思いますが、それでもある程度勉強になるのではないかと思います。
例えばよくある症状・・・文中に「慢性頭痛」と書いてありますが、昨日頭痛を主訴に患者さんが受診しました。
19歳の女性の方で主訴は「左側のみの頭痛」ということでした。拍動性で、動くと頭痛が増悪し・・・など「片頭痛」を思わせるような話を電話で話されていましたが、すぐに来るように僕は言いました。
神経内科の先生が外来で見られている「Sturge-Weber症候群」の患者さんだったため、緑内障の発作である可能性(最善を尽くす。最悪を考えて対処したらこうなりますよね)を否定したかったからです。
実際のところはすでに緑内障になっていて、視力は光がわかる程度、先週に眼科を受診されているということでした。
頭痛と言っても基礎疾患から、一人一人の症状の訴え方、片頭痛(日常生活に影響がある頭痛はおおむねこっち)であったとしてもタイプはいろいろ異なります。
ですから「医学」という学問を患者さんから教わるというよりは、それだけ多くの患者団体さんから「医療」を学ぶための教科書を作っていただいたというところなのだと思います。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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面白そうなので、今度医学書を買いに行く時に立ち読みして、面白かったら買ってみようかと思います。
それでは、また。
私も持病があり苦しんでいるのですが、同じ病気でも先生のおっしゃる通り、症状の重さは様々なようですので、書籍として固定観念を植え付けるより、学生のうちに沢山の患者さんと接して話を聞く方が為になるのではないか、などと勝手に思ってしまいました。…やはり時間数的に厳しいのですかね。
でも興味はあるので、私も一度目を通してみたいです♪
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こんにちは、コメントありがとうございます
同じ病気でも症状などは異なります。僕も学生時代、病院実習では多くの患者さんと話をしたいと思い、いろいろな患者さんと話をしました。
その時の話は今でも役に立っています。
一人一人の患者さんから学ぶことは多く、もちろん多くの患者さんと話ができればよいのですが、このような教科書があればそれを少しはカバーできるかもしれません
また、コメントいただければと存じます