未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




地球工学的な温暖化対策がビジネスに:無規制に乱立する現状
http://wiredvision.jp/news/200710/2007101623.html

海に鉄を撒いて二酸化炭素を減少させるなど、地球工学的な手法で温暖化を解消する方法が様々に提案され、カーボンオフセット事業として実行に移されようとしているものもある。効果のほどは定かでなく、逆に地球環境を破壊する危険もあるが、これらを取り締まる国際的な規制はないに等しい。

京都議定書は「悪い政策」=削減目標の義務化に反対-米大統領
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-16X128.html

【ワシントン15日時事】ブッシュ米大統領は15日、各国に温暖化ガスの排出削減を義務付けた京都議定書について「悪い政策だ」と述べ、改めて批判した。

地球温暖化に対して警鐘を鳴らし続けたアル・ゴア氏がノーベル賞を受賞し、1988年に京都議定書に署名したクリントンの人気が再燃している。

ここへ来て、地球温暖化対策=CO2の削減=化石燃料からの脱却 という構図が定着してきた。

電気自動車や太陽光発電などの技術開発が盛んであるが、現時点で実用化されているものは、バイオ燃料ぐらいであろう。

だがそれさえも、「高く売れるから。」との理由から、食用の農作物をバイオ燃料用の穀物へ転作したり、あげくの果てには、穀物を栽培するために、広大な森林が伐採されている。

このような現実を見ると、果たしてどれだけの人が、本気でなんとかしようと思っているのか。疑問が湧いてくる。

うがった見方をすれば、政府の補助金や、温暖化対策のために計上される膨大な予算目当てに、または企業イメージアップのために表面的にやっているとしか思えない。

逆に言えば、そういった意味でも、政府の方針というのは世の中に実際の行動を起こさせる、大きな要因であることには間違いない。

地球温暖化対策が急がれるのは事実だが、その遠い将来に与える影響をも見据えられるものが、正しい道を記す必要がある。

それはいったい、誰なのであろうか。


「どうだった?」
「失敗しました。」
「え゛っ??」
「失敗しましたよ。」
「冗談だろ?」
「いえ。本当です。」
「初めてじゃないのか?」
「ええ。初めてです。」
「20年前には、夢物語に過ぎないとか、机上の空論だとか言われていた温暖化対策が全て成功しているというのに、うちの取り組みだけ失敗に終わったというのか?」
「ええ。その通りです。」
「この間まで、100%成功する。と、豪語していなかったか?」
「ええ。もちろんです。その気になれば、ちゃんと成功していましたよ。」
「その気になれば?」
「はい。」
「まさか、最近の『無節操な温暖化対策が返って地球環境を悪化させている。』とかいう根拠のない風潮を、本気にしているんじゃないだろうな?」
「いや、根拠はありますよ。極度のCO2不足から、光合成のできなくなった植物層が、次々と根絶されています。00年代後半から危惧されていたことは、既に定説になっていますよ。」
「そんなことで、わざと失敗したと言うのかね?これまでにかかった開発費用は、どう回収するつもりなのかね。」
「だからこそ、ですよ。今後はCO2を増加させる技術に対して、膨大な金が動く時代になりますからね。幸いうちの方式は、工程を反転させれば、CO2を増加させる技術に転用できるんです。」
「たとえ、世論がそうなったとしても、政府の方針が転換するのに、いったいどれだれの時間が必要だと思っているのかね?」
「・・・知らないんですね?」
「何をかね?」
「『地球温暖化対策には、経済成長と環境保護を同時に達成することを考慮した、もっと緩やかな取り組みが必要だ。』と、長年唱え続けて来た、ジョージ・ブッシュ元大統領が、ノーベル平和賞を受賞したそうですよ。」


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